風邪でふせっているパンダ吉田さんにイチゴを残して、僕は土曜日、東京の豊洲PITという大きなライブハウスに、プリンセスプリンセスの最後のライブを見に行きました。
プリンセスプリンセスが解散した1996年、僕はちょうど19歳。プリンセスプリンセスの歌には何かと「19歳」が出てくる。
19GROWING UPで始まったライブは、大好きな曲たちが次々と鳴らされて歌われるうちに、最後はダブルアンコールの19GROWING UPで終わった。
プリプリが解散して20年。39歳の僕は、チケットを買って新幹線に乗って東京までライブを見にこれていることに、「僕は20年もよく頑張って生きてこれたな」と思った。
ライブに集まったみんなも、またステージの上のメンバーも、同じようにみんないろいろあった20年なんだろう。それでもこうして、懐かしい歌と新しい演奏で楽しい時間を共に抱けた。
すっかりオジさんになった。もう19歳はさすがに手が届かない向こう側だけど、19歳のとき思い描いたことは全然そのとおりにならなかったけど、心残りもなく。
名残惜しくもなく心残りもなく、ただライブの音楽を好き好き好きと繰り返し思い出せる時間だった。