この間にあった出来事としては、パンダ吉田さんの38歳の誕生日ー!相変わらずカワイイね(笑)ほんとにパンダみたい。
そんな中、届いたお知らせ。ついに全米デブー!デビュー!
がネットでも公開されました!ハリウッド女優のエレン・ペイジが、世界のLGBT事情をレポートする旅番組仕様のアメリカとイギリス共同制作の番組。第1回は日本探訪で、番組の18分くらいに僕とパンダさんも登場してますよー。
エレン・ペイジ Gaynation
エレン・ペイジ Gaynation
この取材は1年くらい前で、その日、僕も吉田くんもなぜかとても太っていてエラい不細工なのです。タスケテ!
何がすごかったかというと、事務所の前の道に大きなBMWの大きなハイヤーが2台、デーンデーン!と停まって、わらわらと沢山の人たちが事務所に来て、飛び交う英語、わからない私たち、管理人さんからは「何が起こったのですか?」と言われ。実際は母メアリもちょーっとインタビュー?みたいなのあったのですが、完成版では出てきません。ホッ。
内容はほかの人たちへのインタビューや取材も合わせて、「カミングアウトすることが難しい日本社会」について。この一年で日本もずいぶん変わったのだけど、それでもたしかに沢山の人の悩みや相談は「人に知られたら」「知られたことで嫌な思いをした」「人に知られないように」が多い。
僕らもこの番組の中で「カミングアウトしてるんだったら、街で手をつないだりキスしたりするの?」と聞かれて、「あ、できない」「したら、嫌な視線を浴びせられるのわかるもん」というような答えを言うていて。
僕はパンダ吉田さんのこと好きだから、やっぱり男女だったら腕くんだり手を握ったりすると思うもん。
ということで、アメリカ繋がりですが、アメリカでfreedom to marryという団体の代表として、昨年の最高裁での同性婚判決まで闘ったエヴァン・ウォルフソン弁護士の話を昨日は大阪弁護士会で、今日は淀川区役所で聞きました。
淀川区役所では後半のトークセッションのファシリテーターをさせていただきました。榊区長はじめ淀川区役所の皆さんにはいつもお世話になっています。そして大好きです。
ウォルフソンさんがいうのは「語ろう」「話そう」なのでした。多くの人が同性婚について、同性愛について、語る社会になる中で判決が生まれる。時代と共に社会が変わるからその変化に自分たちの活動を織り込ませていく、とても心が穏やかで温かくなければできないことです。
そう考えると、大阪市の淀川区がいちばんいちばん最初に始めた「LGBT支援宣言」は、すごいのですね。淀川区は行政区分でしかないから、議会も予算編成もないけど、ただただ榊区長さんほか職員の人の取り組みとして、「どんな人でも自分を肯定できて安心して暮らせる」ことを目指して、派手なことはなんにもないけど、単純に「大阪市で良かった」と思える事業でした。
僕は大阪市でずーっと暮らしてきて、住民票も生まれた時から大阪市で、大阪市がいちばん身近な行政。橋下市長の政策や発言はひとつひとつ全く同意できないことがほとんどだった。行政が被告の裁判の中で「橋下徹がアカンねやんけ!」と憤ることもいつもだ。
ただ淀川区役所の「LGBT支援宣言」は、本当に素晴らしくて、僕もその中でたくさんの人と出会い、再会し、感謝することや、泣いてしまうこともいっぱいでした。大阪市の職員さんがいちばん板挟みでしんどいんじゃないかと思う場面もいっぱい。どんどん苦しくなる市民の暮らしと、上に乗っかったどうしようもない権力。
大阪市で暮らすことが、特に意識しなくても「ホッとできるわー」となったらいいのに。