子どもの「できない」を、親がどう受け取るかで、子どもの未来が変わります。
いつもありがとうございます。今日は保護者の方に、正直に伝えたいことがあります。子どもが「できない」と言った時。試合で負けた時。練習をさぼった時。その瞬間、あなたは何を言っていますか?「なんでできないの」「もっと頑張りなさい」「また負けたの」この言葉が、子どもの可能性を少しずつ狭めているかもしれないです。今日はそのことについて、書かせてもらいます。子どもの「できない」には、二つの意味があります。一つは「まだできていない」。もう一つは「やっていないからできない」。この二つは全く別物ですが、親から見ると同じ「できない」に見えることが多いです。「まだできていない」子どもに必要なのは、時間と積み重ねです。焦らず待つことが、一番の支援になります。「やっていないからできない」子どもに必要なのは、やる理由を自分の中に見つけることです。親がいくら「やりなさい」と言っても、子ども自身がやる理由を持っていなければ、動きません。どちらの場合でも、「なんでできないの」という言葉は何の解決にもならないです。15年間、たくさんの子どもたちを見てきました。伸びる子どもの家庭には、共通したことがあります。親が子どもの「できない」を責めないことです。「できない」を責められ続けた子どもは、失敗を恐れるようになります。失敗を恐れる子どもは、挑戦をやめます。挑戦をやめた子どもは、成長が止まります。逆に「できない」を責めない家庭の子どもは、失敗を恐れません。失敗を恐れない子どもは、何度でも挑戦します。挑戦し続ける子どもは、必ず成長します。親の言葉が、子どもの挑戦する力を作るか、奪うかを決めています。では、「できない」子どもに何と言えばいいのか。一言だけ言います。「どうすればできると思う?」この一言です。「なんでできないの」は、子どもの思考を過去に向けます。できなかった理由を探させます。その答えはたいてい「自分はダメだから」になります。「どうすればできると思う?」は、子どもの思考を未来に向けます。次に何をすればいいかを考えさせます。その答えが、子ども自身の成長の道筋になります。同じ「できない」という場面でも、親がかける言葉一つで、子どもの思考が全く違う方向に向かいます。もう一つ、保護者の方にお伝えしたいことがあります。子どもが嫌なことから逃げている時、どうしていますか?「やりたくない」「行きたくない」「難しいから無理」こう言う子どもに、すぐに「じゃあやめていいよ」と言っていませんか?子どもが嫌がることをやらせるのは、親にとっても辛いです。子どもが嫌な顔をするのを見るのは、胸が痛い。だから「やめていいよ」と言いたくなる。その気持ちはよく分かります。でも嫌なことから逃げ続けることを許し続けると、その子は嫌なことに向き合う力を育てる機会を失います。スポーツでも、勉強でも、仕事でも、人生には必ず嫌なことがあります。その時に踏ん張れるかどうかは、子どもの頃に嫌なことに向き合った経験があるかどうかで大きく変わります。「やりたくない」という子どもに、すぐにやめさせるのではなく「なんでやりたくないの?」と聞いてみてください。理由が分かれば、一緒に解決できることがあります。理由が分からなくても、話を聞いてもらえたという経験が、子どもに「また話せる」という安心感を与えます。子育てで一番難しいのは「待つこと」だと思っています。子どもがうまくできない時、すぐに助けたくなる。すぐに答えを出してあげたくなる。すぐに解決してあげたくなる。でもその「すぐに」が、子どもから「自分で考える機会」「自分で乗り越える機会」を奪っています。子どもが悩んでいる時間は、成長している時間です。その時間を奪わないでください。子どもが自分で答えを出すまで、少しだけ待ってみてください。その「少しの待つ時間」が、子どもの一生の力になります。最後に。子どもの「できない」は、責めるものでも、焦るものでも、すぐに解決するものでもないです。「どうすればできると思う?」と一緒に考えるものです。その問いかけが、子どもの思考を動かします。思考が動いた子どもは、自分で答えを見つけます。自分で答えを見つけた子どもは、自分で動きます。自分で動ける子どもが、どんな時代でも自分の人生を切り拓いていける人間になります。それが、子育ての本当のゴールだと思っています。