朝の時点で、なんかスマホのバッテリー残量が心もとない…。 しかもモバイルバッテリーもフル充電できてない…。そんな“うっかり”状態で、私は万博に向かってしまいました。

 

これは大ピンチ。
 

会場では写真も撮りたいし、当日予約もスマホで操作する必要があります。QRコードは記念チケットで印刷済みだから入場自体はできたけれど、スマホの充電がないなんて、かなり致命的です。

 

 

  評判の「充電ベンチ」に駆け込む

 

昼をすぎて、いよいよ残量が一桁台に。
「これはあの充電ベンチに行くしかない!」と向かったのは、電力館の前にあるワイヤレス充電機能つきベンチ。

 

このベンチ、ちょっとした人気のスポットです。 座面の一部にマグネット式のパッドがついていて、スマホをそこに置くだけでワイヤレス充電が始まります。もちろん無料。対応機種なら特別な準備なしに使えます。

 

 

私が行ったときは、たまたま運良く空いていて、さっそく着席&チャージ開始。

 

が……

 

充電、おっそーーーーーい!! 残量、全然増えない…(涙)

 

 

  急遽、モバイルバッテリーを購入!

 

次の予定もあるし、そんなにのんびりしていられない…。ということで、東ゲート近くのGlobal Wifiでモバイルバッテリーを購入しました(西ゲート付近にも同様の店舗があるはずです)。

 

お値段、1万円也。
たしかにちょっとお高めだけど、性能はいいものですし、

  • 店員さんが今のスマホと繋がるかをしっかり確認してくれる

  • 今使ってるモバイルバッテリーを預かって充電してくれる(21時30分までに取りに行く必要あり)

  • パッケージ開封して、すぐ使えるようにしてくれる

教育されてるなあ、という感じの店員さんで、好印象でした。

 

 

 

  無事、午後もたっぷり写真撮れました!

 

モバイルバッテリーを入手してからは、安心して写真も動画も撮影できました。
やっぱりスマホの電源は、万博での命綱ですね。

 

その後、ポーランド館の前でまた違ったタイプの充電ベンチを見つけました。もしや、今まで気づいてなかっただけで会場のあちこちにあるのかな…?

 

 

 

  万博で充電切れになってしまったときの対策まとめ

 

  • 会場内にはワイヤレス充電対応のベンチが設置されているが、充電スピードはかなりゆっくりなので注意

  • 写真や動画をたくさん撮る予定なら、モバイルバッテリーは必ずフル充電で持参

  • もし忘れてしまっても、会場内での購入も可能。スタッフの対応も丁寧で安心感あり

 

次は忘れずに、前日にスマホとモバイルバッテリーをWフル充電して行きたいと思います!

 

 

 

 


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2025年大阪・関西万博の目玉のひとつ(だった)、空飛ぶクルマ。そのパビリオン「空飛ぶクルマステーション」を体験してきました。

 

私は運よく当日予約で入館。予約がなくても入れますが、予約があると実物大(と思われる)ドローン型の航空機に乗って記念撮影ができたり、自分が色塗ったバーチャル機体が登場する映像を楽しめたりと、より充実した体験ができます。

 

 

 

  想像以上に大きい「空飛ぶクルマ」

 

展示されていた機体は、見た瞬間「おおきい!」と思わず声が出そうなサイズ。離着陸にはバスケットコート1面分の広さが必要とのことで、これはとても自宅のカーポートに…というわけにはいきません。

 

「空飛ぶ“車”」という名前から、けっこう小型のものを想像していましたが、これはほぼ「空飛ぶ“機体”」ですね。プロペラ部分がすごく大きくて、部屋に入り切っていませんでした。かなり本格的な空の乗り物といった雰囲気です。

 

 

 

  乗って撮影、塗って飛ばす

 

中にはいるとまず、実物の模型に乗ってパシャリ。 ちょっとうれしい体験です。

撮影のあとは、タブレットで飛行機の色塗り体験。 私も思わず真剣に色を塗ってしまいました。タブレットは一人ひとりに割り当てられているので、グループで行ってもそれぞれ楽しめるのが嬉しいです。

 

 

しばらくすると、自分が塗った飛行機が登場する映像体験の部屋へ。 この部屋では床が振動する仕掛けもあって、まるで実際に搭乗しているかのような気分を味わえます。

 

映像は、空飛ぶクルマが普及した未来社会のイメージ。
ちょっと酔いそうになる演出もありますが、リアルで面白かったです。

 

 

  予約なしだと眺めるだけ?

 

ちなみに、予約がない場合は展示を見るだけで、乗って撮影や色塗り体験などはできません。せっかくなら予約を取ってからの訪問がおすすめです。

 

 

空飛ぶクルマ、本当に実現する日が来るのかな? 本格的な機体を目の前にして、未来の暮らしが少しだけ身近に感じられました。

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ルクセンブルクパビリオンは、いつ見ても行列が長く、なかなかタイミングが合わず入れずにいました。今回はたまたま入場規制が解除された瞬間に通りかかり、思い切って並ぶことに。案内では「80分待ち」ということでしたが、実際には約60分ほどで入場できました。

 

 

待機列は建物の脇を何度も折れ曲がっており、自分がどのあたりにいるのか分かりにくい構造。列は進んでいるとはいえ、ゴールが見えないと何となく心配になりますね。

 

 

 

  ツアー形式で徹る、心の鼓動の物語

 

中に入ると、まずはルクセンブルクという国の概要を映像で簡潔に紹介。自然と都市、産業が共存する国の魅力が伝わってきます。

 

 

2つ目の部屋では、多言語国家・多様性国家としてのルクセンブルクを、さまざまな人々が語りかける映像展示。同時に複数の映像が流れており、来場者自身が「興味のあるものを見る」というスタイルでした。

 

3つ目の部屋は、中央に黒い球体が浮かび、周囲にコンソールが置かれた不思議な空間。一見、「悪のマザーコンピューター」っぽいですが、後から考えると、テーマが「ドキドキ」なので、おそらく心臓をイメージしたものだったのかなと思います。

 

 

ここでは、環境、宇宙開発、自然などのテーマを選んで球体に飛ばすことで、球体が変化していくようになっていました。

 

最後の展示は、靴を脱いでネットの上に座り、没入型映像を鑑賞するというものでした。ネットがゆらゆらと動くため少し不安定で、座るだけでも自然と緊張感が生まれます。ドキドキというテーマにふさわしく、映像だけでなく身体感覚でも心の揺れを体験するような演出が印象的でした。

 

 

 

  入館者限定のレストランも

 

展示が終わると、そのまま館内レストランへ。ここは入館者しか利用できないレストランとのことで、あまり待たずに着席できました。

 

私が注文したのは、

  • グロンペレキッヘェルヘン(ルクセンブルク風ポテトフリッター) 2300円

  • ジンジャーエール 600円

提供が紙皿だったのはちょっと意外でした(万博ではよくあるスタイル?)。独特の香りがありましたが、味はとても良かったです。しっかりボリュームもあり、お腹いっぱいになりました。

 

 

行列を抜けた先にある、ちょっと不思議で心地よい「ドキドキ」体験。楽しかったです!

 

レストラン横にあったボーリング場

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪・関西万博の会場内で実施されている「ミャクミャクぬいぐるみくじ」は、公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみが必ず1体当たるくじ引きスタイルのグッズ販売です。

 

販売場所は、日本館とシャインハットの間あたりにある淡いブルーのキッチンカー型の売り場で、大きさの異なる3等級(20cm〜80cm)がランダムで当たる仕組み。価格は1回2,200円(税込)です。

 

平日でも長い行列ができるほどの人気ぶりで、土日は午後を待たずに待機列が締め切られることもあるとのこと。スムーズにくじを引くには、朝イチで並ぶのがベスト。なかなかハードルの高い“くじ体験”です。

 

 

 

  入場予約枠がない! 当日0時からのチャレンジ 

 

先日、万博に行ったときにミャクミャクぬいぐるみくじを引こうとしたのですが、11時にくじのところへ行ってみるとすでに待機列が規制されていて、新たに並ぶことができませんでした。

 

そんな経験もあり、次回は「朝イチで、くじを引きに行くぞ」と決意。ちょうど次の休日が雨予報だったので、「人が少ないかも?」「どうせ大屋根リングの下に並ぶんだし、雨でもいいや」と思い立ち、急きょ万博行きを決めました。

 

ところが、入場を決めた段階で、くじを引きたい日の前日と、その先の2日分の通期パス来場予約枠はすべて埋まっている状態。つまり、朝から会場に入るには、深夜0時に予約枠が開放されるのを待って当日9時のゲート枠を確保するしかない、という状況でした。

 

サイトを見てみると、東西どちらのゲートも9時〜11時はすでに満席。ただ、雨予報ということもあり、直前キャンセルで空きが出るかもしれないという希望を持って、挑戦することにしました。

 

まず、前日の万博から帰宅後、3日前先着の混雑に巻き込まれないようにと、22時すぎにはサイトを開いてスタンバイ。次に、桜島のシャトルバスをチェックし、8時台の空き枠をゲット。

 

予約サイトのほうは11時55分頃に無事アクセスでき、0時に12時ゲートを確保。その後は10秒おきにひたすらリロードし、画面が切り替わるたびに一喜一憂しながら、約30分後、ついに「9時 西ゲート」に変更成功!

 

「1時まで粘ってダメなら諦めよう」と思っていましたが、どうにかゲットできました。その後は翌日の洗濯を済ませ、ぬいぐるみが濡れないようにビニール袋を準備したり、もし1等が当たったら大きなミャクミャクを持ち帰ることになるかも…と大きな袋を探したりしていたら、気づけば就寝は2時過ぎ。翌日は7時の電車に乗る予定なのに、我ながら、ぬいぐるみのためにちょっと無理しすぎました。

 

 

  いざ、現地へ。行列と雨との戦い

 

当日は予定通り、8時40分頃に西ゲートに到着し、9時20分頃に入場できました。ぬいぐるみくじの会場は西ゲートからはかなり距離があります。でも私は、どうしても東ゲートのあの殺伐とした感じが苦手で…、西ゲートを選択しました。

 

そこから、日本館とシャインハットのあたりを目指してひたすら歩きます。途中、まだ入れていないパビリオンがガラガラなのを横目に見ながら、くじの行列へ向かいました。

 

9時35分ごろ、ようやく大屋根リング下のミャクミャクぬいぐるみくじの行列に並び始めた時点で、待ち時間は約1時間半との案内。この時間にもう1時間半なの?と驚愕。

 

簡易椅子を持参したので座って待てるのは助かりましたが、列が少しずつ動くたびに椅子と一緒に移動しないといけないのは意外と大変でした。

 

 

大屋根リングの下で30分ほど待った後、くじ売り場となっている車の横の列へと進みました。この日は予報通りの雨、しかもかなりの土砂降り。屋根のない場所では傘を差していても足元ビシャビシャです。簡易椅子はもう無理と判断して片づけました。

 

晴天なら直射日光のなか並ぶことになり、それはそれで過酷そうです。そこからさらに40分ほど待って、ようやく自分の番がやってきました!

 

まずはレジで代2,200円を支払い、引換券を受け取ります。 さあ、いよいよ~

 

 

 

  結果は…!?

 

くじを引いて、結果は……3等!

 

もちろん、ちょっと残念な気はしましたが、寝転がったスタイルのぬいぐるみはかわいい!

 

しかも、私が引き終わった頃にはすでに列の新規参加が規制されていて、スタッフさんが「今からはもう並べません」と案内していました。やっぱり大人気なんですね。

頑張った甲斐はあった…かな? でも、せっかく準備した大きな袋が出番なしだったのはやはりさみしい。

 

後日、家の中で行き倒れていたミャクミャク…

 

 

ミャクミャクぬいぐるみくじは、3等。でも、行列、深夜予約、雨、早起き…いろいろ乗り越えてのくじ引きは、思い出としてもインパクト大です。引くまでのドラマも含めて「ミャクミャクくじ」、すごく楽しめました!

 

ちなみに、ぬいぐるみはMade in Chinaでした。万博会場の熱気の裏で、中国の工場でたくさんのミャクミャクたちがせっせと縫い上げられているのかと思うと、そちらにも「おつかれさま」と言いたい気持ちになりますね。

 

※本記事は2025年6月時点の情報をもとにしています。最新情報は現地案内などをご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 


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先日、伊丹昆虫館で開催されたミツバチ観察会に参加してきました。

身近な存在として、ミツバチのことはある程度知っていたつもりでしたが、実際に見て・聞いて・体験すると、より理解が深まった気がします。 当日は屋外での観察もあり、少し暑さは感じたものの、それ以上に得るものが多い内容でした。

 

 

 

  ハチの分類など

 

冒頭は先生のミニ講義からスタート。 

ハチには草食と肉食の種類がいて、発達段階によって食性が異なるものもいるとのこと。

そういわれてみれば、一口にハチといっても、姿はいろいろですね。

 

江戸時代の本には「無能黒蜂」という言葉があるそうで、これは働かないオスのミツバチのこと。 観察対象としての歴史の長さに驚きました。

 

このほか、ハチの巣が持つ六角形のハニカム構造は軽くて強度が高く、建築や工業製品の設計にも応用されていることが紹介されていました。

 

 

  熱殺蜂球とニホンミツバチの特性

 

スズメバチに対するニホンミツバチの防衛行動「熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう)」についても説明がありました。


これは、ミツバチがスズメバチを取り囲んで体温を上げ、加熱して倒すというものです。

ただし、これはニホンミツバチにしか見られない行動で、セイヨウミツバチには備わっていないとのこと。
 

養蜂に用いられセイヨウミツバチがスズメバチの被害を受けやすい理由も、ここにあるようです。

 

 

  ミツバチの巣の観察体験

 

続いて、実際の巣の観察体験。
防護服を着用し、顔部分がメッシュになったものを身につけたうえで、巣箱を間近に見せてもらいました。

 

巣板には多数の働き蜂が活動していて、女王蜂や幼虫の姿も確認できました。普段は近づくのにためらいがある存在ですが、丁寧な解説とともに、子どもでも観察しやすく、落ち着いて体験できるよう配慮されていました。

 

 

 

  はちみつ採集と味見体験

 

体験の後半は、はちみつの採集と味見。
専用の遠心分離機で巣板を回転させ、蜜を取り出す作業もさせてもらいました。

 

取り出したばかりのはちみつは、とても香りがよく濃厚な味わい。
「スプーン1杯分の蜜を得るには、ミツバチが1000回ほど花と巣を往復する」と聞いてから味わうと、その一滴の重みが変わってきます。

 

 

 

  ミツバチを飼うことについて

 

実は以前から「将来、趣味でミツバチを飼ってみたい」と考えていたのですが、今回の体験でそれが決して簡単ではないことも実感しました。

 

巣箱を設置すれば終わり、というわけにはいかず、健康管理や外敵対策など、手間も知識も必要です。
養蜂にはそれなりの責任と準備が求められるのだと改めて感じました。生き物を飼うというのは、やはり甘くないですね。

 

 

  学習室で人気のミツバチ観察

 

今回の観察イベントでは屋上の巣箱を見せてもらいましたが、伊丹昆虫館の2階にある学習室にもミツバチの巣の常設観察コーナーがあり、透明な観察ケース越しに、働きバチたちが巣を出入りする様子を間近に見ることができます。

 

夏には、後ろ脚に花粉団子をつけたミツバチが次々と戻ってくる姿が印象的ですが、冬に訪れたときは、ミツバチたちはほとんど巣の中でじっとしていました。一年を通じて異なる活動の様子が観察できるので、何度訪れても楽しめる展示だと思います。

 

 

今回の観察会は、総じて、子どもと一緒に学べる非常に良い機会でした。私自身、子どものころにミツバチに刺された経験があり、少しだけ心配な気持ちもあったのですが、今回の観察を通して改めてその生態の面白さや見た目の愛らしさに気づかされました。

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天市場

 

 

 

  外観はちょっと要塞風? 木の香りに包まれるエントランス

 

当日予約でポーランドパビリオンを訪問しました。

 

建物の外観は、木造建築で、どこか要塞のような印象もありつつ、木の温もりを感じる構造です。曲線的なラインが柔らかさを演出していて、重厚さとやさしさが同居しているような雰囲気でした。

 

 

中に足を踏み入れた瞬間、ふわっと木の香りが広がって、思わず深呼吸したくなる心地よさに包まれました。周囲からも「いい香り」という声が自然と聞こえてきて、香りが空間全体の印象を引き立てているのが分かります。

 

 

展示品は繊細なものが多いためか、「リュックサックは前に持つように」とスタッフの方から丁寧な案内がありました。

 

 

  自分の花を咲かせる体験と、植物を封じ込めた球体展示

 

2階に上がると、楽しいインタラクティブな展示が登場します。いくつかの質問に答えると、その答えをもとに自分だけの花が画面に咲くという演出。私は「青い花」ができあがりました。青色が好きなので、ちょっと嬉しかったです。

 

 

次に進むと、ワルシャワ周辺で採取された植物を透明な球体の中に閉じ込めた展示がありました。樹脂で固めてあるのかな? 球体がしずくのように連なる様子がとてもきれいでした。

 

 

下は壁一面に木の枝が突き刺さった部屋。何だかよく分からなかったけれど、ここもいい香りでした。

 

 

 

  音を奏でる壁と、不思議な感覚

 

さらに進むと、まるで刷毛のような楽器(?)が一面に並ぶ壁。これが制御されて動くことで、カサカサ、シャッシャッといった音が鳴り、なんとも不思議な空間になっていました。音楽というよりは「音のアート」でしょうか。

 

 

ただ、他の来館者の動きや話し声も重なるため、少し賑やかになってしまっていたのは惜しいところ。もう少し静かだったら、じっくり聞くことができたかもしれません。

 

 

 

  科学と芸術が同居する展示と、最後の癒しタイム

 

後半では、ポーランドの科学研究についての展示もあり、自然や創造性だけでなくテクノロジーの一面も垣間見ることができました。

 

締めくくりには、ショパンの音楽が流れるショートムービー。音楽と映像の組み合わせが穏やかな余韻を残してくれます。

 

 

 

  香りと音で五感を刺激するパビリオン

 

全体を通して、ポーランドパビリオンは「香り」と「音」が印象に残る体験型の空間でした。展示の多くが繊細で、感覚的なアプローチが多かったように思います。

 

構成としては自由観覧型なので、混雑時でも比較的回転率は高め。ただ、展示の性質上、少人数で入館できたらより心地よい体験になるだろうな…という雰囲気もありました。

 

 

 

 

 

 

  海風と唸り声

 

この日、チェコパビリオンには午後の人が多くなってきた時間帯に向かいました。人気パビリオンのいくつかはすでに入館規制がはじまっており、入れそうなところを探してたどりつきました。


入館までに並んだのはおよそ20分ほど。建物の目の前が海になっていることもあり、並んでいる間にふと涼しい海風が吹いてきて、ちょっと心地よい時間でした。

 

そして、すぐ近くには例の「null²」があります。あの館から響く独特の唸り声が、チェコ館前にもときどき聞こえてきて、最初はちょっとびっくりしました。

 

 

 

  螺旋をのぼるアートな空間

 

チェコパビリオンは、スロープをぐるぐる上がっていくウォークスルー型の構造。
足を止めずに進む設計のため、回転率は良好。

 

内部では、現代アートのような展示があちこちに配置されていました。
 

 

壁一面に描かれた絵や、電子機器がしゃべっていたりと、ちょっと不思議な空間。「これは感性で見るやつだな」と思いながら進みましたが、正直よくは分からず……でも、「分からないなりに面白い」という、不思議な楽しさがありました。

 

 

 

  気になるアートや展示たち

 

なかでも目を引いたのが、たくさん吊り下げられていたシャモジ型のガラス。これが何を意味しているのかは分かりませんが、「なんか、きれいだなぁ」と素直に思える展示でした。

 


途中には、まさかの「石破総理」の落書き(?)らしきものもあり、思わず「え?」と二度見。自筆なんでしょうかね?

 

 

そして印象的だったのが、ウランガラスの展示。
 

 

黄緑色に妖しく光るガラスは、どこか神秘的で少し怖い。ちょうど最近、テレビでウランガラスの骨董が人気と紹介されていたので、「これか…」と妙に感心してしまいました。

 

 

  最上階には展望とビール

 

長いスロープを登りきると、屋上に到着。ここからは周囲のパビリオンを一望でき、とてもいい眺めでした。
 

屋上にもレストランがありました。

 

 

個人的に気になったのは、「ミルコ」という泡がたっぷりのチェコビール。ひとりでは飲み切る自信がなかったので今回は見送りましたが、酒量のある同行者と来たときにはぜひチャレンジしたいです!

 

 

  キャラクター「レネ」の魅力にやられた

 

最後に忘れちゃいけないのが、チェコ館のマスコットキャラクター「レネ」。


正直、第一印象は「一昔前の火星人…?」。でも、どこか憎めない感じで、900円のピンバッジを買っていました。ミャクミャクと同じく、なぜか抗えない魅力があるキャラクターです。

 

 

チェコパビリオンは、正直「よくわからないけど面白い」展示の宝庫。
分かる・分からないを気にせず、雰囲気ごと楽しむのがいいかな、と思います。

 

 

 

 

 

 

  朝一がおすすめ!サウジアラビア館

 

2025年大阪・関西万博のサウジアラビア館。先日訪れた際は、大屋根リング下まで列が伸びており、入館規制中。このとき「これは早い時間に行かないとダメだな」と痛感し、今回は朝一を狙って再チャレンジしました。

 

結果は大正解!朝9時20分ごろの到着で、並ばずスムーズに入館。やっぱり朝の時間帯は狙い目です。

 

最近、入館規制をするパビリオンが増えてきているので、朝の時間帯は有効に使いたいですね。

 

 

 

  アラブの街角のような外観、中はハイテク満載

 

建物の外観は、まるでアラブの街に迷い込んだかのような雰囲気。実際にアラブに行ったことはありませんが、映画や写真で見たような、伝統的な街並みのイメージがそこに広がっていました。

 

その外観からは想像できないほど、中に入ると、一気に電子技術と未来感あふれる世界が広がっていました。高さのあるスクリーンで流れる映像や、インタラクティブな展示。

 

 

特に、画面にふれると水が揺れるように見える演出や、3Dプリンタで作られたサンゴなど、技術を駆使したコンテンツを見ることができました。

 

 

 

  アラブ=砂漠?というイメージがくつがえる

 

万博に何度も足を運ぶ中で、個人的に驚かされたのは、アラブ諸国の豊かな「海」の存在です。カタール、UAE、バーレーン、クウェート、そしてサウジアラビア。どの国も海に面し、そこから得られる恵みに関する展示が印象的で、「アラブは砂漠の国」という固定概念が覆されました。

 

サウジアラビアもまた、海の恵みと先端技術が融合する国のひとつとして紹介されていて、自然と技術が共に息づく未来像が、印象的に表現されていたと思います。

 

 

 

  館外カフェで「サウジコーヒー」体験

 

展示を見終わって館外に出ると、目の前にはカフェスペース。15分ほど並んで、「サウジコーヒーとサメ・トリュフ」を購入してみました。

 

サウジコーヒーは700円で小さなカップ1杯。やや割高に感じるものの、味はとてもユニーク。コーヒー豆が入っているのか不思議になるほど色は薄く、スパイスがきいて胃に良さそう風味です。飲んだ後は口の中がすっきりします。

 

デーツが一緒に添えられているのも◎。暑い国で飲むのにぴったりな雰囲気の飲み物だなぁと感じました。

 

 

サメ・トリュフは「サメ粉」がまぶしてあるそうです。私は、きなこっぽい風味を感じました。サメって何? と帰宅後に調べてみたところ、おそらくこの、Samhの実を粉にしたものかな…と思います。👇 

 

 

  レストランは朝から大人気(らしい)

 

サウジアラビア館のレストランは、どうやらこの万博でも大人気のスポットらしく、朝9時台にはその日の受付が終了してしまうというウワサも(※公式確認はできていません)。

 

私が行った時間帯はまだ開店前だったため、2階のテラスには上がれませんでしたが、レストランが開いている時間帯だと2階のテラスも見学できるようでした。

 

 

サウジアラビア館は、伝統的なイメージを残しつつも、先進的な未来ビジョンや技術を体験できるパビリオンでした。

 

どこのパビリオンも同様ですが、スムーズな入館には、やはり朝早く行くのがベストです。レストランを狙うなら、もっと早く行動する必要があるかもしれませんね

 

 

 

 

 

 

  台湾が届ける、心で感じる万博体験

 

万博の企業パビリオン群「未来社会のショーケース」の一角にある「TECH WORLD(テックワールド)」。ここは、台湾の公的機関が出資して設立した企業による民間パビリオンです。「台湾館」ではないものの、台湾の文化や自然、そして最先端技術がふんだんに盛り込まれていて、見応えたっぷりでした。

 

私が訪れたのは日曜朝。事前予約でスムーズに入館しましたが、並んで入ることもできるようでした。ただし、1回で入れる人数は少なめなので、できれば予約を取るのがおすすめです。

 

 

  心拍でわかる「ときめき度」?

 

入館すると、まず腕時計型のデバイスを装着します。これは自分の心拍数を測るもので、展示を見て心がどれだけ動いたかを計測してくれるのだとか。体験の最後には、それをもとにおすすめの台湾スポットを教えてくれます。

 

 

 

  台湾の自然が広がる「木」のインスタレーション

 

最初に迎えてくれるのは、大きな木の形。その木には、台湾の動植物の映像が映し出されます。木の根元にずらりと並んだタブレット端末が一斉に動き出す様子には驚きました。

 

 

木の裏側にまわると、蝶が飛び立つ様子がインタラクティブに楽しめます。これがまた本当に美しいです。

 

 

  自然・美術・文化に触れる

 

次にエレベーターで2階へ移動。細かい粒子で描かれた模様や、台湾の水や空気を感じさせる映像を鑑賞。そして、圧巻だったのが8Kで撮影された台湾の美術品。油絵の筆の跡や凹凸まではっきり見える高精細映像で、リアリティを感じました。

 

 

 

  台湾の"今"と世界の"未来"

 

再び1階へ戻ると、台湾の半導体産業を紹介するコーナーがあり、半導体がこれからの未来をどう支えていくかが紹介されていました。

 

そして最後に、最初に渡されたデバイスをかざすと、自分がどの展示に一番心を動かされたかが表示されます。私の場合は、最初の木のインスタレーションと半導体紹介でした。納得です。

 

 

  お土産や台湾グルメも楽しめる

 

展示が終わると、一人ひとりにお土産が配られました。日によって内容は異なるようで、私の回ではバッグをもらいました。

 

出口付近には、台湾ブランド「新農生活」の雑貨が並ぶショップコーナーもあります。また、タピオカや台湾スイーツといった飲食の販売も充実していて、展示を見終えたあとにひと息つくにはぴったりのスペースになっています。

 

 

 

  台湾という名は出せないけれど

 

このTECH WORLDパビリオンは、台湾のことを紹介しているけれど、「台湾館」ではありません。台湾は国際博覧会事務局(BIE)に加盟していないため、国家館という形では出展できないという事情があります。

 

「Taiwan」という名前は使われていませんが、「TECH WORLD」の頭文字「TW」には、ちょっとしたメッセージが込められているのかもしれません。

 

そうした事情を抜きにしても、展示は台湾の魅力をまっすぐに伝えるものでした。自然、文化、技術、それぞれに力があり、見たあともしばらく余韻が残るような構成。

 

台湾、行ってみたくなりました。

 

 

 

 

 

 

万博に何度か通っている私も、「ここはハードル高いな」と思っているパビリオンの一つがアイルランドパビリオンです。今回は、整理券を手に入れて入館できたので、その様子をお伝えします。

 

 

  整理券が必要な時間帯に注意!体験内容をチェック

 

アイルランドパビリオンは、自由入場や事前予約ではなく一部整理券制を採用しています。

 

体験内容は時間帯によって異なり、以下のように分かれているようです(6月上旬確認):

  • 9:00~10:00/19:30~20:45:展示+映像体験(整理券不要)

  • 10:00~18:00:展示+生演奏体験(午前4回・午後4回のガイドツアー、各回35人、整理券が必要)

  • 18:00~18:45:展示+生演奏(先着順、整理券不要)

私が訪れたのは日曜日。「生演奏」が目的だったため、13時20分配布の整理券を狙って12時ごろから並び始めました。その時点で既に列は長く、先頭の方は何時から並んでいたのか気になるほど。椅子を持ってきている人はいくぶん快適そうに、そうでない人は地面に座るなどして静かに順番を待っていました。

 

整理券は並んでいる人本人の分しか発券されず、代表での取得は不可。さらに、予定数に達すると整理券配布列に並ぶこと自体ができなくなります。この仕組みは、万博でも屈指の“難関”といえるかもしれません。

 

 

 

  館内体験:五感で味わうアイルランド

 

指定時間の5分前に再集合。入館してまず印象的だったのは、なんとなくいい香りが漂っていたこと。アイルランドに多く見られる「ボグ(bog)」=湿原の再現展示が最初に現れます。しっとりとした空気感で、心が落ち着く感覚でした。

 

 

次の部屋では、アイルランドの手工業に関する展示。こちらの丸いのは、シンプルなのに、なぜか惹かれる不思議な形でした。

 

 

そして、アイルランドのシンボルであるハープも展示されており、実際に触れることができました。ギネスビールのマークにハープが使われているのも、アイルランドの象徴であることが理由だそうです。

 

 

展示には英語と日本語の解説がしっかりついていて、質問にもスタッフが丁寧に対応してくれました。アイルランドパビリオンでは、ただ多くの人に見せるのではなく、一人ひとりの来場者に向き合い、じっくりと体験してもらうことを大切にしている印象を受けました。

 

 

  最後は生演奏

 

展示の最後の部屋では、生演奏のセッション。


静かに耳を傾ける部分と、観覧者も一緒に踊ったりできる構成で、背景にはアイルランドの荒野の風景。風の音も再現されていて、とおい国に思いをはせる時間になります。ほんの数十分の体験とは思えないほど、心に残るひとときでした。

 

 

 

  静かな感動と出会うまで

 

確かに、並ぶのはたいへんです。でも、6月初旬の現在なら、タイミングよく並べば2時間以内で整理券を入手できるのではないかと思います。その先に広がっているのは、静かで丁寧で、どこか懐かしさを感じるアイルランドの世界。体験の密度は高く、興味のある方にはぜひおすすめしたいパビリオンでした。

 

※ 最新の整理券配布状況は、当日の現地掲示や公式SNSでご確認ください。