先日、くら寿司の万博店の案内を見ていたら、「東ゲートから徒歩30分」と書いてあってびっくりしました。 万博会場内のくら寿司の店舗は西の端にあるのですが、東ゲートから西ゲートまで歩くと、それくらいかかるんですね。会場の広さを実感すると同時に、「これは移動手段を考えないと大変そう」と感じました。
そこで気になったのが、会場の外周をぐるっと巡るEVバス「e Mover(イームーバー)」です。 このバスは、移動手段としてだけでなく、万博のテーマでもある「未来社会のショーケース」を体験できる新しいモビリティとしても位置づけられています。
この記事では、「e Mover」ってどんなバス?どうやって乗るの?というポイントをまとめてみました。
地面から給電しながら走る?!e Moverって何者?
e Moverとして投入されるのは、大型EVバスと小型EVバスの2種類です。 小型EVバスのうち、一部の車両では自動運転レベル4相当の運行や、走行中給電の技術実証が行われます。
すごいのはその仕組み。
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地面に埋め込まれた送電コイルの上を走行することでバッテリーに給電
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バスには燃料が一切不要
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車両の位置情報や電池残量はすべて、別のビルにある管理センターで一元管理
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一部のバスは自動運転(レベル4相当)も!
自動運転レベル4は、決まったエリア内で車が人の操作なしに走れるレベルのこと。ただし「一部のバスは」ということなので、運転手さんも同乗するバスもありあそうですね。
こういう試みは、まさに「未来社会のショーケース」としての体験そのものだなと思います。乗るだけでもきっとワクワクするし、「実際に試してみたい」と感じました。
運行ルートと停留所は?
EVバス「e Mover」は、万博会場の外周をぐるっと回るルートを走ります。
停留所は以下の6か所。会場の各ゲートや主要エリアを結ぶ構成になっています。
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西ゲート北ターミナル
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西ゲート南停留所
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リング東停留所
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東ゲート南停留所
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東ゲート北停留所
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リング西ターミナル
地図を見ると、ルートの一部は海に突き出した大屋根リングの下を走るようで、ちょっとした絶景が楽しめるかもしれません。
料金とチケットの買い方は?
券種:
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1回券:400円
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1日券:1,000円
※ 大人・子ども共通料金
※ 障がい者は無料(同伴者は通常料金)
支払いは完全キャッシュレス決済です。
(1)事前購入
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e METROアプリまたはOsaka Metro公式サイトでオンライン購入
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スマホ画面を見せて乗車可能
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アプリ利用には会員登録が必要
(2)現地購入
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交通系ICカード
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クレジットカード(タッチ決済)
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電子マネー
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QRコード決済(※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標)
現金では支払えないので、キャッシュレスの準備は事前にしておくのがおすすめです。
EVバス、こんな人におすすめ!
万博会場はとても広く、日陰も少なめとも言われています。夏場や混雑時には、移動だけでかなり体力を使いそうです。
EVバス「e Mover」は、
- 会場内を効率よく移動したい人
- 徒歩での移動が困難な人
- 夏の暑さや熱中症が気になる人
- 未来のモビリティにちょっと興味がある人
そんな人にとって心強い味方になりそう。
体験としても便利さとしても、一度は乗ってみたくなるバスですね。