皆さんはサイコパスと聞いて何を思い出しますか
サイコパスと聞いて映画、羊たちの沈黙のレクター博士を思い出す方は多いと思いますが改めてその特徴と言われたら困ってしまう方は多いのではないでしょうか
サイコパスは以前こちらの記事で紹介した
パーソナリティ障害を4つに分類した中の【B群 劇場型】にあてはまるものです。
パーソナリティ障害の4つの分類
【A群 奇異型 】（妄想性、統合失調型）
風変わりで自閉的で妄想を持ちやすく奇異で閉じこもりがちな性質
【B群 劇場型】（反社会性、境界性、演技性、自己愛性）
感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込むことが多い。
【C群 不安型】（回避性、依存性、強迫性）
不安や恐怖心が強い性質を持つ。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。
【特定不能のパーソナリティ障害】（抑うつ性、受動攻撃性、サディスティック、自己敗北性、精神病質）
2種類以上のパーソナリティ障害の特徴を示しながら、単独では診断するほどの重症さはない場合など
サイコパスの特徴
「目的のために犠牲者が出るのは仕方のない事」という非常ほどの合理的な考えを持ち人の気持ちが理解できない特徴があります。
人の気持ちが理解できないので集団での協力プレーが苦手、しかし人を引き付ける魅力は持っていて話術に長け嘘が上手。
物事には用意周到で冷静、口が上手く嘘も上手なので何事も人のせいにする高いスキルを持ち本人も根っから自分が追う責任は無いと思っている自信家です。
また、恐怖心も持っていないので「人が恐怖する（怖い）」といった感情が理解出来ません。なので誰もが驚くような残酷な事をしても「罪悪感」は生まれません。
サイコパスは歴史上数々存在しまずが、中でもナチスのヒトラーをはじめ彼の部下で数々の残酷な人体実験をした医師たちの実験内容を見ればサイコパスが共感性、恐怖心、罪悪感を持ち合わせていない事がよくわかります。
さて、このサイコパスに対してソシオパスと言う言葉があるのをご存じでしょうか
ソシオパスとサイコパスの違い
ソシオパスはサイコパスと似ているところが多いのですが、サイコパスが生まれながらにその特徴を持っているのに対してソシオパスは育った環境要因が大きく影響しているとされています。
つまり、生まれながらか環境かという違いが先ず一つ。
二つ目は、サイコパスが非常に冷静であるのに対してソシオパスは衝動が抑えられない傾向が強いとされています。
三つ目はサイコパスは人の気持ちが理解できないのに対してソシオパスは仲間意識が強く自分の仲間には強い愛着を見せますが仲間以外には容赦しません。
（戦隊ヒーローもので、自分のところのザコ隊がやられて我慢できずに突っ込んで行って毎回最後にやられるゲスト怪人がソシオパス、各親玉クラスを呼びつけてアレコレ指示して最終話まで残って最後の最後に行方をくらますように逃げ切るのがサイコパスと、もの凄～く分かりやすく言うとこんな感じです
）
ではソシオパスと以前お話しした自己愛の強い人との違いはというと、サイコパスもソシオパスも自己愛の強いタイプなので同じ仲間ではあるのですが以前に紹介した自己愛の強いタイプは同じ中でもメンタルがおぼろ豆腐。
（毎回最後にやられるのがソシオパスならメンタルおぼろ豆腐な自己愛強めな人はこの毎回やられるゲスト怪人にくっついてるザコ隊の一人といったところ。一般市民にはオラオラな感じで絡むけど助けに入ったまだ変身していないヒーロー、ヒロインにボコられ退散する・・・特撮ヒーローの冒頭でよくある感じの立ち位置）
メンタルがおぼろ豆腐とは言え、そのヤバさは「イタイ愛の誓いを～」でお話しした通りですので、お分かり頂けると思います。
サイコパスもソシオパスも自己愛の強いおぼろ豆腐タイプも境界線はぼやけていてハッキリと分かれているものではないのですが、違いがあり、どれもヤバイという事はおわかり頂けるでしょう。
そんな自己愛の強いグループの人が子供を育てればどんな人格になるのか・・・ある意味、英才教育なわけですから想像がつくと思います
「あら～近くにいたら怖いわね
」
「どうやって見分ければいいのかしら」
と思いますよね。
はい、先ず子育て中のママの輪の中にサイコパスがいる事はほぼないでしょう。もしいたとしても子育て中のままたちの輪からは離れているでしょう。
これは子育て中のママたちが常に情報交換をするために交流するからで、先に「サイコパスは人の気持ちが理解できないので集団での協力プレーが苦手」にあてはまるからです。
また、そもそも人の気持ちを理解する事が苦手なので、お付き合いして気を使う事がなかなか理解できないので結婚や出産というシステムに到達する確率が低いからという事なんです
注意しなければいけないのは仲間意識が強く衝動が抑えられないソシオパスと自己愛強めのザコ隊の自惚れ屋の二人の方
サイコパスも自惚れ屋ではありますが、冷静さを持っているので褒められて浮かれたり、調子に乗ってポエムのような呟きをあげたり、見栄を張って映え写真をあげたりはしません。
これは後々の事を考える力があるからです。
さて、問題はソシオパスと自己愛強めのザコ隊の自惚れ屋です
この二人のような要素を持った人と言うのはSNSでもよく見かける厄介な人たちです。
しかし、この人たちにも弱点はあるんです。
それは、倫理観と道徳観と正論に弱い事。
衝動的なので強く発言してクラスやグループを掌握しがちなんですが、仲間意識が強いために平等性が無くなって問題になる事が多いんです。
目立つつもりが悪目立ちしてしまってメンタル不調から子育てにも影響する・・・そんな子育て中の話しは珍しくはありません。
もう一つ、ソシオパスと自己愛強めのザコ隊の自惚れ屋に対抗できる子育て中のママが持つものは・・・「母親の勘」です。
とても頼りなげに感じるかもしれませんが、子育て中のママの勘は子供を守るためにとても鋭いものがあります。
ただ、そこに不安や迷いがあると自分の勘を信じられなくなって誰かに流されてしまったり、ちょっと欲が出ちゃったりして気が付いたらザコ隊に入隊していた
なんてこともあるかもしれません。
くれぐれも自分を見失わないように気をつけてください。
サイコパスはとても怖いイメージがあるかもしれませんが、親の教育や虐待などの後天的要因で開花するソシオパスに比べれば、良質の環境で良質の教育を受けるとサイコパスは類い稀なリーダーに成長すると言われています。
反対にソシオパスって・・・あまり救いがない気がしませんか
一つ注意するなら、ソシオパスまでにはならないにしても自己愛性パーソナリティ障害には大人でもなる事は十分にありますのでご注意くださいね。
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです
今回の関連おすすめ記事はこちら
