パーソナリティ障害と言われるものの一つに「自己愛性パーソナリティ障害」というものがあります。

 

また、世の中には極端に自己愛が強い人という人たちも存在します。

ではこの極端に自己愛が強い人と自己愛性パーソナリティ障害の境目がどこかと言えば、ハッキリとした境は実はないのです汗

 

絶えず周りを不快にしトラブルを起こし、いつも揉め事の中心にいてもドクターから「あなたは自己愛性パーソナリティ障害ですよ」と診断診断されて無いのでただただ強烈なトラブルメーカーとして社会生活を送っている人もいるのです。

 

ある精神科のドクターは「自己愛性パーソナリティの人が病院に来る事、来させる事自体が至難の業なので何か事が起こる前に自分は自己愛性パーソナリティ障害という事を分かっている人は殆どいない」とおっしゃっていました。

 

と言うのも「自己愛性パーソナリティ障害」のひとは人一倍自信家なのでまさか自分がドクターが必要などとは思わないからです。

 

そもそも「パーソナリティ障害」というのは大きく4つに分類されそれぞれ

【A群 奇異型 】(妄想性、統合失調型)

風変わりで自閉的で妄想を持ちやすく奇異で閉じこもりがちな性質

 

【B群 劇場型】(反社会性、境界性、演技性、自己愛性)

感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込むことが多い。

 

【C群 不安型】(回避性、依存性、強迫性)

不安や恐怖心が強い性質を持つ。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。

 

【特定不能のパーソナリティ障害】(抑うつ性、受動攻撃性、サディスティック、自己敗北性、精神病質)

2種類以上のパーソナリティ障害の特徴を示しながら、単独では診断するほどの重症さはない場合など

 

と別れてはいますが、どれも線を引いたように分かれているわけでもなく同じ群でグラデーションしていたり特定不能なほど複数の特性が出たりすることもあるのです。

 

 

クローバー 自己愛性パーソナリティ障害の特徴 クローバー

 

さて、では「自己愛性パーソナリティ障害」とはどんなものか見ていきましょう。

 

「自己愛性パーソナリティ障害」の特徴は、ありのままの自分を認める事が出来ないというのが最大の特徴です。

自分は優れていて特別で偉大だと思う事で極端に傷つきやすい自尊心を守ろうとします。

つまり、おぼろ豆腐なメンタルを大気圏まで届きそうな高いプライドで守っているわけです。

そしてこの高いプライドを維持するために「俺ってスゲーんだぜビックリマーク俺って特別なんだぜビックリマーク俺ってビッグなんだよ~ビックリマーク」と自分で言い続けアピールするのです汗

本当に凄いのか、どう特別なのか、何をしたからビッグなのかはどうでもよく他人にそう思われるかに気を取られる浅はかさがあります。

自分の実力や現実に見合わないような大きな事や周りが呆れるほど自分に酔った発言をする割にはメンタルがおぼろ豆腐なので、常に人から反論されたらどうしよう、突っ込まれたらどうしよう、正論で論されたらどうしようとビクビクし情緒が不安定になる事も珍しくはありません。

 

大口を叩いたり自分に酔った事をいう割には中身が伴わない自己愛の強い人は白か黒かと極端な思考をするのも特徴的です。

白か黒かの極端な思考は好き嫌いが激しい事を意味します。

プライドが高くありのままの自分を認められないので自分の非は認めず言い訳したり、話の論点をずらしたり何とか自分が傷つかないように全力で人のせいにします。

 

自己愛の強い人と言うのは、頭におぼろ豆腐をのっけて自分対世の中と360度全面ドッチボールしているようなものです。

静かに座禅でも組んで瞑想でもしていれば誰も攻撃しようなんて思いませんが、自己愛の強い人はそれが出来ない・・・承認欲求が強いので「注目されたいビックリマーク目立ちたいビックリマーク」が止められない結果、人が不快になるような事を言ったり、したりして炎上してでも「見て欲しいビックリマーク」が止められないんです汗

 

しかし、核であるメンタルがおぼろなので直ぐに落ち込んだりビビったりと疲弊してしまう・・・そこで、簡単に元気になる方法として身近にいる人をおとしめて自分をあげようとします。

家族は勿論、義両親、義兄弟、義親戚、など周囲の人への酷い物言いや人格否定を繰り返しモラハラや自分にとって都合のいい事だけをチョイスして信じ込ませコントロールし自分をあげようとします。

それで上手くいっている時は問題なく過ごせるのですが、問題が発生し思い通りにならなくなると怒って暴言を吐いたり、家庭内暴力に走ったり、反対に抑うつ状態になり人の目を異常に気にしたり誰かに何か言われているのではないかとビクビクし引きこもったり・・・と、激しいアップダウンの末、周りとの人間関係を上手く保つことが出来ず孤立する事が多いんです。

 

人は誰しも若い頃は、自分の可能性や能力を大きく見積もり過ぎる傾向にありますが、色々な経験をし、考え方や行動を改め、未来を軌道修正しながら自分の能力の範囲を理解していくものですが自己愛の強い人は「自分の能力を高く見積る」という事が止められないのです。

しかし、年を重ねるごとに「自分は大したものではない」と言う現実が迫ってくる事に耐えられず別の精神的問題を抱えてしまう人もいます。

 

考えればわかる事が出来ない・・・そういう意味ではとても稚拙で幼稚な思考の人物といえるでしょう。

 

 

飛び出すハート SNSでイタイ愛を叫ぶ 飛び出すハート

 

さて、長々とした説明はここまでとして、ここからはこうした自己愛の強い人の恋愛観を具体的に見てみましょう。

 

自己愛の強い人は自分に起こるどんなに小さな生活の変化も人にアピールせずにはいられません。

逆に言えば、それがそうそう無いような事であれば「世界が驚く大ニュース」くらいの勢いでアピールします。

 

例えば、彼女が出来たとなるとSNSで「俺がお前を守り抜く」だとか「俺が生きてる意味はお前がいるから」だとか歯が浮きそうだったりゾワッとするような臭いセリフをわざわざSNSで発信して自分に酔って「か~ビックリマーク俺ってカッケー爆  笑」と思うわけです汗

 

ま、多くの人は「何だコイツ・・・汗」と思うのですが、中には「キャ~素敵ラブラブ」と思う人が一定数存在し、この二人がくっつくと「おぼろ豆腐メンタルの自惚れ屋と依存度高めで聖母願望強めのイタイカップル誕生」となるわけです汗

 

よく児童虐待などのニュースで「この親は以前、SNSにこんな事をあげていました」というSNSの内容を見ると「子育てって大変だけどあなたとなら大丈夫ビックリマーク家族を成長させてくれてありがとう音譜」とか「こんな俺を全力で支えてくれる家族を俺は全力で守るビックリマーク」とか仰々しい愛の誓い的な事をあげがちなのがわかると思います。

 

これは、はじめの方に書いたパーソナリティ障害を4つに分類した中のB群:劇場型に多く見られるもので、まるで舞台の主役のヒーロー、ヒロインのような言動を現実世界でやってしまうという特徴からです。

「自分がカッコよく見えるため、意地と見栄のためには誰を犠牲にしてもかまわない」という欲が根底にある事を悟られないために余計に仰々しく大げさに表現しパートナーや子供などは自分を引き立てるためのアクセサリーや道具として利用します。

 

イタイカップルでも周りに迷惑をかけずにいられればいいのですが、このカップルの特徴として「先読みが出来ない」ので問題が起こりやすく、自分の体裁が何よりも大事で何事も人のせいにする自己愛の強い人は先ず自分に依存し言う事を聞くパートナーを責めます。

この不協和音は段々と大きくなり、最終的に上手くいかない事のストレスのはけ口として一番弱い者へとむかい家庭崩壊へと進んでいく事はよくあります。

 

ただ、自己愛性パーソナリティ障害が疑われるほどの人というのは突然そうなったわけではなく、成長する過程でその兆候は出ていたはずなんですが、両親や家族から溺愛され何でもいいよいいよと言われてきたり、内省するほどの経験をしてこなかったりと育ってきた環境も影響するものです。

 

本人が大事を起こす前に、人間関係や本人の精神状態が崩壊する前に、先ずは周りが現実を教え必要ならドクターへと繋げる事が大切かと思います。

 

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いですラブラブ

 

 

 

 

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