世情が不安定になると占いが流行るという話はもう何度もしているので覚えていらっしゃる方も多いと思います。

 

 

これは社会不安が広がると人が不安になるため 「こうしなさいビックリマーク」 「あなたにはこれが足りないビックリマーク」 「もっと○○すべきですビックリマーク」 「これをすれば幸せになれるはず(なれます)ビックリマーク」 「これをしなければ不幸になるでしょう(だろう)ビックリマーク」 と力強く言い切ってくれる事に安心するからです。

 

こう言うふうな言い方はなにも占いに限った事ではありません。

 

むしろ最近では占いとは関係のない人でSNSなどで影響力のある人がこのような強い言い方をする事が目立ってきているようです汗

 

ネットで有名だから、フォロアー数が多いから、お金を持っているから、成功者だから、美しいから、かっこいいから、という事だけで熱狂しその発言や影響力を深く考えず同調したり行動したり・・・

 

その様子はさながら何かの宗教の教祖や預言者の言葉にひれ伏す信者のようです汗

 

1993年にビートたけしさん原作の 「教祖誕生」 という映画があったのですが、あの映画を知っている方なら何となく今のこの状況が分かるのではないかと思います。

 

ざっくり映画を説明すると、どこにでもいる若者がとある宗教に出会った事で始めは胡散臭いと思いながらひょんなことから自分自身が教祖に祭り上げられた事で自分を神だと信じて行くというお話しです。

 

28年前の古い映画ですが、置かれた状況で人の心理は変化していくものだという事を見せつけられる映画だと思いますので是非見て欲しい映画です。

 

何かの拍子に人の注目を浴びファンやフォロアー、信者や弟子、門徒や子分などなど、自分に好意的な人達が増えると人は何か自分には特別な力があるのではないかと 「錯覚」 をする事は昔から繰り返されており多くの人が知っている事ですが、多くの人が知っているからこそそこから頭一つ出た自分は特別なのだと思ってしまうんですね汗

そして、それに熱狂する人たちも 「この人はきっと特別な力を持っているビックリマークこの人がいう事が正解ビックリマーク言う通りにしていればいい事が起きるはずビックリマーク」 と勝手にラッキーアイテム扱いしてくれるわけです汗

 

自分は人に対して影響力があると思う事は悪い事ではありません。

事実ですから。

 

しかし、そこにほんの少しでも驕(おご)りや自惚(うぬぼ)れが芽生えればあっという間にチープな救世主の出来上がりというわけです汗

その為、世界各国の王家やそれに準ずる家々では帝王学を学びこういう驕(おご)りや自惚(うぬぼ)れを芽生えさせない為の人格形成に力を入れるのです。

 

最近は悩む事を嫌う為 「え!?こんな事まで聞いちゃうのはてなマーク」 という相談を誰かれ構わずしたり、ネットの上位に出て来た 「私はこうして正解でしたビックリマーク」 を自分の正解だと思ったり・・・と、単純で短絡的な回答を選んでしまう傾向が強いようです汗

 

確かに悩む事はストレスになります。

 

現代はストレス社会で、そこにコロナも相まってストレス値はかなりのもの・・・

 

ノンストレスがよしとされますが、多少のストレスはその人の 「考える力」 を育ててもくれます。

 

誰かに答えを出してもらうのはストレスを感じなくて心地いいのかもしれませんが、それはとても出来のいい人形に自分がなるという事ですあせる

 

空っぽの人形は自分で答えを出す術を持たないので常に誰かに答えを出してもらわないといけません汗

 

自分に空虚感があるという人ほど 「悩んでいます」 と言うけれど 「考える力」 は持っていません。

 

なので力強く言い切ってくれる人の方へ引き込まれ常に答えを求めますが自分で考えた答えではないのでその答えが蓄積される事はありません。

 

結果、いつまでたっても満たされない 「何だかよくわからない悩みをずーっと持っている」 空っぽのお人形の完成となるわけです汗

 

 

「でも、カウンセラーってアドバイスするじゃんビックリマーク言い切る人と同じでしょはてなマーク」 って方がいるかもしれませんが、これは間違いです汗

 

カウンセラーはアドバイスはしません。

 

カウンセラーの仕事はその人が答えを出す為の手伝いをするのが仕事です上差し

 

クライアントの纏まらない、何だかよくわからない複雑に絡み合った 「悩み」 を丁寧に傾聴し丁寧にほどいてするりと一本にして、クライアントと一緒にそれを伝って深層心理に降りて忘れ物や探し物を見つけ出すお手伝いをするのです。

 

「ああしなさいビックリマークこうしなさいビックリマークこれはいいけれどあれはダメですビックリマーク」 なんて指示はしません。

 

幾つかの選択肢を提示してそれぞれのメリットとデメリットを説明しクライアントがどれを選んでもよい事、選んだ事を後悔しない事、選んだ事の結果がどうであれ責任がある事を話し全てをクライアントに戻します。

 

クライアントからまた説明を求められれば何度でも説明をしますが誘導はしません。

 

物事には必ず良い面と悪い面がありそれは一つ一つ違うメリットとデメリットがあるのでそれを見極めた上で決めるのはクライアントだからです。

 

ここまで来るとクライアントはとても慎重になります。

これが 「悩む」 と言う事です。

 

選ぶ自由があるという事は選んだ責任もあるという事です。

 

こうやって悩んで決めた事で後で後悔する人はほとんどいません。

 

自分で決めたはずなのに後で後悔する人はだいたい流されやすいのに色々な人に相談し過ぎて考えが纏まっていないのに決めちゃうような人です汗

 

こういう人もチープな預言者に引っかかりやすいので要注意ですあせる

 

チープなメシアに自分の大事な人生の決定権を明け渡してはいけません上差し

 

急がなくていいのです、じっくり考え自分の納得のいく答えを出しましょう。

 

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いですラブラブ

 

 

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