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つれ合いの膝痛の話をしましょう。
もともと、このトリガーポイントマッサージの本を買ったのは彼です。
彼は、去年の3月頃から痛み始めた膝を治そうと自分で勉強を始めました。
どこへ行っても、療術師(医師も含めて)たちの言うことはみな同じでした。
足(腿)の筋肉が衰えて、膝が変形しています。
体操をして足の筋肉を鍛えるしか方法はありません。
それが整形外科、整体、ハリ、など大体の人の意見でした。
レントゲンも撮りました。
見ると確かに膝の関節は変形しています。
この変形が自然に治ることはありません。ではそうすれば良いのか。
足の筋肉を鍛える、体操をする、とどうどうめぐり。
最悪の場合、外科手術で骨を削って調節するとか・・・(゙ `-´)/
つれ合いは、この説明に疑問を持ちました。
なぜなら彼は、泳ぐことが大好き、毎年冬にはタイの海で二ヶ月間ほぼ毎日、夏は近所の川で、と本当によく泳ぐのです。
以前、彼の友達が、計算をしたことがありますが、それによると一年のうち3日に一日は泳いでいる男らしいです。
それに毎日体操、ヨガ、気功などもやってますから、足の筋肉が衰えてという説明がどうしても納得できませんでした。
どこへいっても、医師たちはその線で固まってますから、彼は自分で治す道を見つけるしかないと決意したらしいです。
トリガーポイントマッサージのほんを見つけたのは、神様が彼の熱意に応えてくださったかのようでした。
トリガーポイントの本を読み、自分の膝痛がそのせいで起きているのだと確信したつれ合いは、それから毎日、自分マッサージに励みました。
その頃彼はよくこう言いました。
「自分にとって、今一番の優先事項は膝を治すための時間だ」
なにしろ昨秋、仲間と屋久島旅行に行ったときも、膝痛のため彼だけ縄文杉に登るのを断念したくらいなのです。
仕事場にも、テレビを見ながらでも、いつもボールを持って、太ももの筋肉にあるトリガーポイントをマッサージしていました。
ソフトボールがちょうどいいのですよ。
大腿部の筋肉にあるトリガーポイントが、筋肉を縮めているために膝の関節が変形しているのです。
これはとても判りやすい説明ですね。
おおざっぱに想像してみましょう。
膝の関節と腰とを筋肉が繋いでいます。その真ん中に筋肉の結び目を作ると、筋肉はみじかくなりますね。
短くなると同時に両方の骨がひっぱられるのです。
ですから、この筋肉の結び目、つまりトリガーポイントに働きかけそのコリをほぐし、元のようにもどせば、骨の位置も正常に戻るということなのです。
コリの中には古い血液が溜まって体の老廃物、毒素なども溜まってきます。
結び目、いわゆるコリは、筋肉の使いすぎとか、筋肉に大きな衝撃がかかったときとか、さまざまな理由でできます。
人間の体は、本当に繊細に出来ているのだと思います。
コリは精神的なショックなどからもつくられてしまいます。
小さいときのショックなどが筋肉に潜在的なものとして残ってしまうこともあるのです。
クレアーさんの本の中で、サイモンとトラベル博士たちはトリガーポイントは「人類にとっての厄災」と言っていると書いてます。
誰もが避けて通れない・・・・・・・・・(ノ゚ο゚)ノ
トリガーポイントを作らず人生を送ることは、不可能に近いみたいです。
赤ちゃんでも、子どもでもトリガーポイントを持っていると言います。
なにせ体中に、200対以上にも及ぶ数の筋肉のどこに出来てもおかしくないのですから。
この記事を読んでいる頃、興味深い話を聞きました。
先日、知人の80歳になる人が話してくれたことです。
昔、彼が子どもを持ったばかりの頃、と言いますから、50年くらい前のことですか。
「その頃、殆どの日本人がまだ貧しく、特に彼は農家の長男でしたから、朝早くから夜遅くまで働きづめで、赤ん坊が生まれても、首が据わればもう、すぐに背中におんぶして仕事をしたものだ。
だから、日本人にはがに股が多かったの。
家はおばあさんがいつもおんぶしていたから、ばあさんは子どもが重たいので、足をギュッと引っ張って自分の腰に巻きつけるんだ。
あれをやるから、がに股になるんだよ。おんぶしたってそのまま足をぶらっと下げときゃがに股にならなくて済むらしいよ。」
お客さんのこの話を聞いて、こういうこともトリガーポイントを作る原因になっているんじゃないかと思いました。
また話が逸れそうですが、自分マッサージを始めたときから本で読んだことが現実の話題として耳に入ってきたり、かなりシンクロしているなと感じることが多々起きているこのごろです。
長い間潜在的に存在してきたトリガーポイントの方が、短期間の筋肉の使いすぎなどで出来たものより、問題が大きいらしいですよ。
つれ合いの膝痛に戻りましょう。
ま、早い話、大腿部のトリガーポイントへの集中的な自分マッサージ、左足だったので、左中心に施術を続けて、一ヶ月過ぎたくらいであまり膝に痛みを感じなくなったというのです。
彼は治った、とは言いません。
なぜならトリガーポイントはまだあるからです。
トリガーポイントはなくなったわけではないので、またコリが強くなると膝に痛みが出る可能性は大きいです。
なので、彼は今でも毎日暇があればボールを握ってマッサージをします。
私がマッサージをしてあげることもあります。
サイモンとトラベル博士は、トリガーポイントは人生を重ねるごとに増えていくといってます。
そして、関節に支障が起きたり、老化のために一連の動きが鈍くなったりするのは、トリガーポイントが原因だと断言しています。
たとえ若い人でも、筋肉に回復できないようなダメージを与えると、関節の変形を起こしてしまうこともあります。
自分は潜在的なトリガーポイントを持っているかどうか、調べるのはとても簡単です。
筋肉の上を押してみて、痛いところ。
痛いけれども押すと気持ちよく感じるところ。
きっとあなたの体にもあるはずです。
自分マッサージ、しましょう。
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