2019年GW 残雪多めの北八ヶ岳を満喫 渋の湯-黒百合ヒュッテ-天狗岳-オーレン小屋-稲子湯
日程:2019年5月2日(木) - 5月4日(土)
行程:渋の湯->黒百合ヒュッテ->天狗岳(東)->天狗岳(西)->オーレン小屋->しらびそ小屋->稲子湯
所要時間:1日目 02:58 / 2日目 05:19 / 3日目 04:59
移動距離:1日目 3.0km / 2日目 7.6km / 3日目 7.8km
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毎度のことですが、GWの行き先は悩ましい。
私たちの技術では残雪の状況によって行ける場所が限られるから。そんな中、今年は4月に結構雪が降ったので例年よりも残雪は多め。
悩みに悩んで出発の前々日に久しぶりの北八ヶ岳に行くことを決定!
初日は渋の湯から入って黒百合ヒュッテまで。翌日は天狗岳を超えてオーレン小屋にテントを張った後に硫黄岳ピストン。最終日はしらびそ小屋を経由して稲子湯の鉄板コース。
という訳で、いつも通り自宅最寄駅から各駅停車の電車でノンビリと茅野駅まで。茅野駅から渋の湯までは路線バスを利用。
大型連休ということもあり、バスは中々の賑わいでした。
登山口で登山届を出して登り始めると直ぐに雪が出始めたので、広めの場所で早速アイゼンを装着。
急登を尾根筋まで上り詰めて空を見上げると、八ヶ岳ブルー!雪と空のコントラストがイケてます。
標高を上げていくと登山道に水が出始めていました。急速に雪解けが進んでいるようです。
森林限界が近づいてきたら、黒百合ヒュッテまではもう少し。
初日は短めの行程で黒百合ヒュッテに到着。とはいえ、冬装備とテントが入ったザックを背負っての登りはやっぱりキツイ。。。
相方が受付をしている間にテントを張る場所を確保しようとテント場の奥に行こうとすると、テント場のど真ん中が川・・・。
写真では分かりにくいですが、左手にある材木?置き場から右に向かって幅2m前後の川になっています。
危なく登山靴が水没するところでした。何とか渡ることは出来ても、この後トイレに行くたびに難渋するのも辛いので、手前の狭い場所を整地して張ることにしました。
それにしても、日差しが温かく外で飲む缶ビールが旨すぎました。
16時には夕飯を食べて19時には就寝。
翌朝は5時出発。
の予定でしたが、、、天気予報を見ると(ドコモはギリギリ繋がりました)稜線上は20m/s前後の強風・・・。時間が経つにつれ風はおさまっていく予報だったので、ビビりな私たちは二度寝して7時出発にしました。。。
ちなみに、テント場の川はガリガリに凍っていて渡渉可能になってました。ホッ。空は若干雲が薄くかかっていますが好天。過去2010年9月、2011年5月、2012年5月、2015年5月(天狗岳の手前でとある理由で撤退)、2016年5月(天候悪化により撤退)と過去4度、うち3度はゴールデンウィークにこの山域に入っていますが、一番良いコンディションでした。
天狗岳への登山道の樹林帯や北側斜面は雪がたっぷり。でも、朝は雪も締まってアイゼンが効いて歩きやすい。でもでもテント泊装備の急登はかなりキツイ。。。
振り返ると北八ヶ岳の稜線がクッキリ。白く靄がかかっていますが、北アルプスも全部見えました。これですよね。やっぱり。
もうすぐ山頂。既に息も絶え絶え。荷物が重い!アイゼンを履いた靴も重い!
ただでさえ2000mを超えると高山病の症状が出る虚弱体質ですから、そりゃもう辛いです。。。
そして東天狗岳の頂上に到着!ふぅ。
山頂はまだ風が強い状態で、のんびりしてると直ぐに体温が奪われていく感じです。
でも、北側を見渡せば蓼科山や浅間山。来てよかった。
西側には西天狗岳、その奥に木曽山脈や北アルプス。
南側は八ヶ岳の主役たちがクッキリ。そして南アルプスもしっかり見えました(*´▽`*)
そして今回は、過去行こう行こうと思って行かなかった西天狗へ空身で向かいます。
西天狗への登りのトラバースでビビりつつも念願の西天狗岳山頂へ。西天狗山頂は風もなく穏やか。
ほんの少し移動しただけで景色が違ってくるもんですね。
西天狗から見る赤岳や阿弥陀岳、硫黄岳も格好いい。
景色を満喫したら東天狗に戻ってオーレン小屋を目指します。
鉄網のはしごはアイゼンをひっかけやすいので慎重に慎重に。
根石岳から見る天狗岳は好きです。広々とした感じが、いつ見ても癒されます。
根石岳山荘前は強風が吹きぬけてました。
箕冠山からの下りは雪のおかげで凹凸が無く歩きやすい。
下りなので、ただ足を前に出すだけで進んでいくので楽ちん。とは言いつつも重いものは重い・・・。
ほどなくオーレン小屋に到着。テント場は真っ白。
ここのテン場は整地さえすればかなりの数が張れます。夏場はテント用の敷き板がいくつかありますが、この季節は雪の中。
本来のプランは、ここから硫黄岳ピストンでしたが、二度寝しているので無理。
天気も最高ですし、行こうと思えば行けるのですがビールの誘惑には勝てません!(まぁ、へばってるだけなんですけどねw)。
最終日は下るのみ。朝5時40分に出発。
本当はできれば5時に出たかったのですが、テントの撤収(ペグの掘り出し)に思いのほか手間取り40分遅れ。
でも、帰りも予約なしの各駅停車の旅ですから急ぐ理由もありません。
今日もいい天気!このまま硫黄岳に登ったら絶好の景色でしょうね~。
夏沢峠直下のトラバースは、いつも嫌な感じ。細く切られた登山道、左側は切れ落ちた林。いつも心臓バクバクです。
本沢温泉の雲上の湯から見上げる硫黄岳は、いつも見事。雄大ですね。
雲上の湯には男性が一人のんびりと浸かっておりました。ご機嫌でしょうね~。
本沢温泉着。ここで一息。多くのお客さんが泊っている感じでした。
この時点で本来のプランよりも40分遅れ。このままだと一本後のバスと電車になってしまいますが、まぁ急ぐ旅では無いので、それはそれで良しと。
本沢温泉のテン場良くの水場で給水して、しらびそ小屋方面へ。
本沢温泉としらびそ小屋間の道は好きです。のどかで静かな森。自然の音しか聞こえない最高の場所ですね。
ひさしぶりの、しらびそ小屋に到着。この小屋は本当にいい場所にありますね。
天狗岳を背にしたみどり池。本当に良い場所です。
久しぶりに、ここでテント泊も良いな~。
しらびそ小屋直下の下りも、たっぷりの雪。
こまどり沢はまではガリガリに凍っていましたが、こまどり沢から先は雪も無くなり、アイゼンを外して(足が軽い!)のんびりと森の中を楽しみました。
ゴールは稲子湯。ここの温泉は最高です。狭くて古くて、シャワーも無く石鹸を洗い流すのも一苦労なのですが、熱めの湯が疲れた身体には最高です。
この日は夏のような雲が沸き上がり、稲子湯に着いたぐらいからポツポツと雨が落ち、バスに乗ると雷が鳴ってました。。。
最高のコンディションは朝早い時間だけだったかもしれませんね。
それにしても、久しぶりの北八ヶ岳はやっぱり良い山でした。
私たちが昇り始めた頃より賑わってきて、もう少し静かな方が良いなというのが正直なところですが、我々の技術でもGWに行ける貴重な山域なので、これからも通いたいと改めて思いました。
※ より多くの写真はYAMAPかヤマレコをご覧ください(YAMAPの方が写真が多いです)。
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