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兵庫の介護施設・福祉施設の労務相談ブログ

兵庫県在住、介護施設・福祉施設の労務を得意とする社会保険労務士です。
就業規則、残業代対策、労基署対応、職場の労務相談ならお任せください! 
神戸、西脇~明石、姫路にクライアント様が集中していて、フットワーク軽く飛び歩いています。

皆さんこんにちは!

前回から引き続きQ&Aシリーズでいきたいと思います!



日頃、事業所の労務担当者の方からよく受ける質問、あるいは労務の現場でよく出くわす場面の

対処方法について、Q&A方式で答えていきたいと思います☆


こんな場面ではどうするの!?とかいった、質問などもありましたら、是非メッセージ、コメントください!



Q. 有給休暇を直前になっていつも取得申請してくる職員がいるが、

   

   いつでも認めなければいけないの?



A. 有給休暇は労働者の権利ですから、基本的には申請されれば認めなければいけません。


   ですが、場合によっては事業者側の時期変更権が認められる場合もあります。




いつもギリギリになって有給を申請される、、何故もっと早めにいってくれないの!?

労務担当者から悲鳴が聞こえてきそうです(汗



そうなんです。福祉の職場はシフトでまわしていますから、いきなり有給をとられると結構勤務がきつい、って事よくあると思います。



有給休暇は労働者側に時期指定権が認められていますから、よほどの理由がないかぎり、取得したいという日に取得してもらわないといけません。



ですが、よほどの理由が有る場合とはどんな場合か、



労働基準法第39条第4項では、「使用者は、(中略)有給休暇を労働者の請求する時季に与えなけれ


ばならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合におい


ては、他の時季にこれを与えることができる」と定められています。



事業の正常な運営を妨げる場合、、当該労働者の年休を取る日の仕事がその所属する部・課などの


業務運営にとって不可欠であり、かつ代わりの労働者を確保することが困難な場合。




説明すると、以上ですが、要するに日常的に業務が忙しいというだけの理由では

足らないような感じです(汗



じゃあ、結局だめじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、就業規則にこんな規定




 職員が年次有給休暇を取得するときは、原則として1週間前までに、

  少なくとも前々日までに所定の手続により、法人に届け出なければならない。



就業規則を無視して、有給を申請してきた場合は、人事考課の評価ダウンなどで

対応するという方法も考えられます。



病気なんかで致し方ないような場合は、こんな規定



 あらかじめ届け出ることが困難であったと会社が承認した場合には、事後の

  速やかな届出により当該欠勤を年次有給休暇に振り替えることができる。

  ただし承認は法人又は所属長の裁量に属するものとし、

  必ず行われるものではない。




当日になって、「風邪をひいて、、熱が39度あって、、」と言われたら仕方がないですね。

有給は、当日申請されても認める義務はありませんが、無理して出勤させて何か事があったら

大変ですので休ませるしかないのかもしれません。



ですが、当日の有給申請を認めるかどうかは、あくまで事業所側の判断によりますので

そこのところは明確に。

「病気だからしかたないでしょ!」って思われちゃうとキリがなくなるので。



病気は仕方なくありません。

健康な状態を維持して職務に励むのは働く側の責務です。



少し、厳しいかもしれませんが、それだけ健康管理は重要なんだーって事を

わかっていただきたいのです。


中には、しょっちゅう当日になって病気で有給申請される方も、いるかもしれませんので(汗



もちろん、普段真面目に働いていて、たまに病気で休むような方には、当日の有給申請でも

通常通り認めてあげればよいのではと私なんかはそう思ってます音譜





有給取得のルール定めてますか?


今日はこの辺で失礼します!



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皆さんこんにちは!

今回から新テーマ「福祉労務Q&A」を追加していきたいと思います1



日頃、事業所の労務担当者の方からよく受ける質問、あるいは労務の現場でよく出くわす場面の

対処方法について、Q&A方式で答えていきます!



こんな場面ではどうするの!?とかいった、質問などもありましたら、

是非メッセージ、コメントください(*^^)v



今日のお題は、


Q.遅刻が多い職員への対処方法は??


A.就業規則に「減給の制裁」事項を定めてみてはいかがでしょうか。




社労士メッセージ:



どこの事業所にも時間にルーズな職員の方というのはいらっしゃいます。

かくゆう私も現場で働いていた頃は何回か遅刻した事ありますが、、

(記憶では2年に一回ぐらい(汗)



特に若い職員の方で何気に寝坊して始業時刻に遅れてこられる方っていますよね?


数分程度の遅刻でも、介護の現場の場合は、到着してすぐ利用者への対人サービスが始まるので

実際には5分の遅刻でも、いきなりバタバタと業務に入れば、介護事故につながりかねないので

余裕をもって出勤してもらいたいものです。



何度も遅刻を注意しても、繰り返す場合、どう対応するか?


遅刻して就労していない時間は

「ノーワークノーペイの原則」により、不就労分賃金カットでかまいません。



たまに見受けられるのが、遅刻3回したら、欠勤1日とみなし、

一日分賃金カットとするような考え方。


このような場合、実際に働かなかった時間を超えて、

罰金が科される場面がでる可能性があります!


例えば、一回30分でも遅刻したら、半日分賃金カットというような場合も同様で、

不就労時間分を超えて、罰金を科すような場合は

必ず就業規則に根拠を明記する必要があります。



例えばこんな対処方法、



〇 「遅刻・早退を3回で、半日分の賃金を控除を行う」と就業規則に規定する。

  (不就労部分の控除とは別に、半日分の減給制裁を行うという考え方。)


労働基準法で労働者に対して減給の制裁を行う場合には、その減給は、一回の額が一日分の賃金の

半額を超えてはならない。

また減給の総額が、一賃金支払い期の総額の10分の1を超えてはならない、


上記のように定められていますので、この基準を超える減給は例え就業規則に

定めていても違法になる可能性があるので注意が必要です!



〇 遅刻・早退には賃金面からの制裁ではなく、勤務態度不良という事でけん責などの

  懲戒処分で対応していき、改善されない場合は、徐々に重い処分を段階的に科していく



何回遅刻しても、ただ遅刻分の賃金カットというだけでは、

周りの職員に示しがつかないような気もします。



ちなみに私が、介護職員だった頃、遅刻した時、

就業時間の繰り下げで対応してもらった事があります(汗


今から思えば、すごく優しい対応で済ましてくれてたなーと感じます。

(実質、罰則なしですもんね)



そんな記憶があるので、遅刻、即、減給!といった対応に違和感も感じなくもないですが、、

福祉事業は一人が就業時間に遅れると、周りの職員がかなり迷惑するので、


いくら注意しても何度も何度も遅刻を繰り返す職員には

意識を変えてもらうという意味合いで何らかの罰則ルールはやはり必要かな!?と思います。



皆さんの職場ではいかがでしょうか!?

遅刻のルール定めてますか?


本日はこの辺で失礼します!



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私事で恐縮ですが。

私(三木)は以前、特別養護老人ホームで働いておりました。



私たちの世代(30代)はいわゆる就職氷河期というやつでしてあせる

私の周りの学生たちはそりゃあもう、新卒で就職先を見つける為にあたふたと

していたと思います。



私はというとのん気なものであせる

卒業間際まで、児童養護施設でバイトしてて、もうそこの職員になる気満々でしたから(汗



でも、当時(今でも)、児童福祉の世界は資格がないと就職が非常に難しい世界だったのです。

私は、大学は社会福祉学部ではなかったので、無資格で結局就職できなかったんですね。



結構、あせりましたが、なんとか運よく追加募集の会社にすべりこむ事ができました。

要するに、私は学生時代は就職氷河期なるものをそれほど実感してこなかったのです。



会社を辞めて、25歳ぐらいで福祉の世界に飛び込もうとしたとき。

はじめて氷河期を経験いたしました汗



当時、福祉の職場は人気職種だったんです。

どこの施設でも、ケアワーカーで入職しようとすると倍率がものすごくて。



兵庫県内の都市部の施設では、老人福祉、障害者福祉などジャンルを問わず、

倍率が10倍!なんてところもあったと記憶しています。




当時(10年ちょい前)、同じ時期に就職活動してた方は共感していただけるでしょうか?

今ではかんがえられない状況でした!!



何件も面接に出向いては不合格になり、デイサービスの嘱託職員で採用されるまで、

半年以上かかりました。




今はどうなんでしょう?

世間一般には不景気の影響もあり、就職戦線はいまだ厳しい状況だと思うのですが。



福祉の業界では人材難が続いているとの話をよく聞きます。

(もちろん場所、職種等により感覚の違いはあるでしょうが)



今も昔も福祉の世界で求められる人材像には大きな違いはないように思います。

私たちの頃にも介護保険制度はありましたし、



むしろ収入の面では、世間一般の給与水準が下がってきている昨今、

比較的安定した収入を得られるという見方もできるのでは?と思うのですが。

(私たちの頃は他業種に比べて、若干低いかな~あせると感じてましたが)



今の若い方たちにも福祉の職場がもっと魅力的に感じてもらえるよう、微力ながら

尽力していきたいと思います。



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