滞在3日目の午後2時。
次の目的地へと向かうため、またまたBTSスクムヴィット線のアーリー駅のホームにいた。
*前回のバンコク滞在記はこちらからどうぞ!
今から訪れるのはここから9つ目の駅であるアソーク。
滞在2日目の昨日訪れたGMMTVがあるエリアである。
今日もまたまたGMMTVへ…というのももちろんありだが(しかしGMMTVのグッズショップは土日お休み)、そうではない。
これから予約していたスパへ行くのである。
場所はアソーク駅と高架橋で直結しているタイムズスクエアビルの3階にある「MY SPA」。
カウンセリングがあるため予約時間より早めに到着しておく必要があり、時間に余裕を持ってアーリー駅を出発した。
早く着き過ぎたとしてもきっとどこかに時間を潰せるカフェなどがあるに違いない…と思っていたら、目的地のタイムズスクエアビルにはそのような店はなかった(なぜか韓国料理の飲食店はいくつもあったが…)。
ビル内を探索するも、美容皮膚科やMY SPA同様スパやエステ、ネイルサロンなどの美容に関する店が静かに営業しているばかりである。
という事で、受付の方(美しいタイ人女性。日本語堪能)に「まだ予約の時間まで少しあるのですが、早く着いてしまいました。時間まで待たせてください」と言ってスパに飛び込んでしまった。
するとその女性は「もう準備は出来てますので、気になさらずに!カウンセリングさせて頂きますね」と微笑んでくれ、美しい青い飲み物(バタフライピーのお茶)をだしてくれた。
↑おしぼりにまで花が添えてあって感激。タイだなぁ。
左のりぼんが結ばれたものは予約サイト(Veltraさん)の特典であるオーガニックココナッツオイルリップバーム(お店で販売されているものと同じだった)。
カウンセリングと言っても肌は敏感ではないかとか、施術の際の注意事項など簡単なものである。
また、この時に施術の際に使うアロマオイルを数種類の中から選ばせてくれた(レモングラスを選択した)。
そんな感じでカウンセリングを終え、セラピストさん(こちらの方も美しいタイ人女性。日本語を少し話してくれる)と共に施術が行われる個室へと向かった。
個室内にはシャワールームも併設されており、まずはそこでシャワーを浴びるように言われる。
その後紙パンツ(かなりしっかりしたものだった)を履き、施術台の上にうつ伏せ状態で待っておくよう指示された。
ミッションを全て終え、スタンバイOK状態である事が気配でわかったのか、静かなノックと共に「準備出来ましたか?」と訊かれたので「はい」と応える。
今回私が選択したのは3時間にも及ぶボディ&フェイシャルケアのコースだった。
3時間のコースなんていまだかつて受けた事がなかったが、何とまだそこにこれまたVeltraさんの予約特典である30分のフットマッサージが付くのである。
「寒かったらおっしゃってくださいね」と言われ、まずは「タイのスパと言えば…」なハーバルボールを使ったケアが始まった。
ハーバルボールは名前の通り木綿の布にハーブが詰め込まれた球状のものを蒸して温め、身体に押し当てるという施術である。
温かいハーバルボールがじんわりと身体を温めてくれてとても気持ちが良い。
「もっとやって!」と思うほどの心地よさだったが、30分で終了し(ハーバルボールも冷めるしね)、次はアルガンオイルを使ったマッサージ(先ほど選択したレモングラスのアロマオイルはアルガンオイルに混ぜられていた)の開始だ。
こちらはかなり長めの1時間30分に渡る施術であったが、ただただ気持ちが良く、蕩けるような心地であった。
…が、ここからやや暗雲が立ち込める。
セラピストさん云々の問題ではなく、私の体調の問題である。
朝の時点でも感じていた喉の不快感が再び顔を出し、鼻水まで出て来る始末だった…。
空調が少し効き過ぎていて寒くなってしまったので、セラピストさんにお願いして調整してもらう。
すると施術台が温まり始めた。なるほど、こっちか!
温かい施術台に寝ていると少し良くなってきて鼻水は止まった(心からホッとした。汚い話で申し訳ありません)。
ボディマッサージが終わると今度はフェイシャルマッサージ(30分)の開始である。
こちらもアルガンオイルを使用するらしい。
まずは丁寧で優しいクレンジングからスタートし、その後フェイシャルスクラブ、マッサージ・保湿…という手順だった。
*ボディ・フェイシャル共にスパの後数日間しっとりすべすべ感が続いたので驚いた。
アルガンオイルってすごい!普段のケアにも取り入れようかな。
仕上げにヘッド&フットマッサージが各30分間あり、ここで3時間30分のコースが終了となった。
施術後はシャワーは浴びずにオイルを肌に浸透させた方が良いとの事なので(余分なオイルは丁寧に拭き取ってくれるからベタベタ感は一切無し)、そのまま髪を直し、服を着て個室から出た。
長時間奮闘してくれたセラピストさんにお礼を言って感謝の気持ち(=チップ)を渡す。
再び受付に戻ると、今度は温かいお茶とナッツが入ったクッキーを用意してくれた。本当に至れり尽せりである。
この盛り沢山の内容で何と2800バーツ(日本円で12020円だった)なのだから驚いてしまう。
受付の方やセラピストさんの高いホスピタリティにも感激した。
今回はこのMY SPAさんでお世話になって本当に良かったと思うし、胸を張ってお勧めできるスパである。
また次回バンコクに来られたら再訪したいと心から願っている。
タイムズスクエアビルを出て高架橋に出ると、ちょうどサンセットの時間であった。
ドラマなどを見て感じていた事なのだが、タイのサンセットタイムはいつも空がピンクに染まっている。
私はそのピンクの空に憧れていた。
今回の旅で見る最後の夕陽も優しいピンクである。
いよいよ、この旅最後の夜の幕が開けたようだ。