ルネーションで見るパーソナリティ【太陽と月の角度】 | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

鏡リュウジ先生の占星術の教科書Ⅲの内容は、主にプログレスやソーラーアークについてがメインですが、「ルネーション」についても少し解説がありました。

ルネーションとは、「月の満ち欠け」を意味します。月は自身で光を放ち輝いている天体ではなく、太陽の光を受けて輝いています。月の満ち欠けとは太陽と月の位置関係に依存しているのです。

 

天体同士の位置関係といえば、占星術でいうところのアスペクトですね。

月が太陽にコンジャンクション=新月

月が太陽より先行する形でのスクエア=上弦の月

月が太陽とオポジション=満月

月が太陽に接近する形でのスクエア=下弦の月

 

新月から満月に向かう期間は月の光がどんどん増していく時期。新月の日に引き寄せの力があると言われているのはここに関連しています。

一方で満月から新月へ向かう期間は、物事をまとめ、これまでに得たものを周囲へ還元していく時期。満月の日には手放しがお勧めされていることとリンクします。

 

占星術においては、このような月と太陽が織りなすサイクルが本人のパーソナリティに大きく影響を与えるという考え方があり、大きく8パターンに分類してリーディングの要素として取り入れることがあるようです。

 

 

 

以下月と太陽の角度におけるルネーションの分類です。

 

①0度(新月)~45度未満

 =ニュームーン

 

②45度~90度未満

 =クレセントムーン

 

③90度(上弦の月)~135度未満

 =ファーストクオーター

 

④135度~180度未満

 =ギバウスムーン

 

⑤180度(満月)~225度未満

 =フルムーン

 

⑥225度~270度未満

 =ディセミネイティングムーン

 

⑦270度(下弦の月)~315度

 =サードクオーター

 

⑧315度~360度未満

 =バルサミックムーン

 

 

ネイタルにおける月と太陽の角度は変わることがなく、本来備え持つパーソナリティを表します。

プログレス同士の月と太陽によるルネーションは、年単位ではあるもののじわじわと角度を変えて、心の深い部分の動きを読み取るひとつのヒントになると言われています。

 

 

ネイタルにおけるルネーションから読み解けるパーソナリティについて、ごく簡単にではありますが、鏡先生のご著書からまとめてみます!

 

①ニュームーン(新月)生まれ

8タイプのうち最も太陽の影響をダイレクトに受け、明るく快活なエネルギーをまとっています。裏表のない性格で、物怖じしない勇敢さも持ち合わせていますが、熱しやすく冷めやすい側面もあり、大成しにくくなる可能性すらもでてきてしまうようです。

 

②クレセントムーン生まれ

柔軟性と好奇心、高いコミュニケーション能力と情報収集力を持つと言われています。成長期の子どものように例えられ、心の赴くままに多くの人や物事と接し、優れたインプット力とアウトプット力を備えることに繋がります。ひらめきやクリエイティビティを持つ一方で束縛されることが苦手なため、堅苦しい環境では力を発揮しにくい傾向があるようです。

 

③ファーストクオーター(上弦の月)生まれ

ここからは月の欠けている部分よりも光の部分が大きくなっていくフェーズに入り転換点の一つと捉えられます。子どもの世界から意志の力に目覚めブレイクスルーが起きるポイントなのです。活力と意思の力に満ち溢れ、「ハードルを越えてこそ」といった強い果敢さを持ちますが、周囲のペースにも目を向けられるような自制心を持つことも必要になります。

 

④ギバウスムーン生まれ

満月までもう少しの状態。「完璧になりたい」というモチベーションから人生を切り拓いていきます。自分に足りないものを補うために努力を惜しまない反面、あと一歩理想に届かない自分に劣等感を感じることも。しかしそんな姿が周囲からは魅力的に映ることもあるようです。

 

⑤フルムーン(満月)生まれ

「人から見られること」を常に意識しながら生きており、自己アピール力が生まれながらに備わっています。相手が自分に求める立場を瞬時に感じ取り、その通りに振舞うことができる駆け引き能力をも持ち合わせます。人生の中でより多くのチャンスを得ることができる可能性を秘めており、ダンスや歌などの自らの身体を用いた芸術表現にも適性があります。

 

⑥ディセミネイティングムーン生まれ

次の新月に向けて光が少し欠け始めた状態。自分を犠牲にしてでも他者に尽くし、感謝されることに喜びを感じるため、人の世話をしたり教えたりする仕事に適性があります。人生をかけて尽くす相手として、良きパートナーを見つけられると生きがいを覚えます。

 

⑦サードクオーター(下弦の月)生まれ

月の光よりも闇の方が大きくなる、転換点。自分の限界や責任を感じつつ成熟した意識への切り替えが起こるポイントです。新しいことを開拓するよりも、目の前にあることを全うし次世代へ受け渡していこうとする大人の精神の持ち主。保守的になりすぎてチャンスを逃す心配がでてくることも。

 

⑧バルサミックムーン生まれ

月の光が今にも消えてしまいそうな状態。高い感受性と共感力の持ち主で、現世利益的なことより、精神性や見えないものの価値を重んじます。良くも悪くも他人の影響を受けやすく、人格まで変化することも。感受性の鋭さを活かして芸術方面の仕事に適性があるようです。

 

 

 

ルネーションはあくまでホロスコープから読み取れる「一要素」ではあると思いますが、月と太陽は「ライツ」称されて非常に重要視される天体でもあります。

ルネーションだけに囚われすぎるのもどうかとは思いますが、この要素を取り入れることで、本人の体感との乖離が説明できるようなケースもあるように感じました。

 

他にも色々と考えることがあったので、別記事で考察をまとめようと思います!