「未知なる家族 - 少子化に悩む先進国 - 」という記事(日本経済新聞 2004.8.23 朝刊)に掲載されていたグラフが分かりやすい。それを真似て、縦軸に高齢化率、横軸に合計特殊出生率をとり、各国の現状をマッピングしてみた。

数字は、世界の統計 第2章 人口 を参照して計算した。
※基本は2000年の数字。国によってそれ以前の数字の場合がある。

ちなみに、
 高齢化率:総人口に占める65歳以上人口の割合
 合計特殊出生率:こちらを参照。
 質問 合計特殊出生率は、どのように計算するのですか。彩の国統計情報館(埼玉県 統計のページ)より)

つまり、上に行くほど高齢化が進んでおり、右に行くほど少子化が進んでいる。
(なお、分かりやすいように横軸は反転させている。)


各国の現状は、良いとか悪いとか一言で言えるものではないと思うが、見えてくることがいくつかある。


素人なりに考察してみる。
内閣府調査によれば、低出生率が続く日本の将来に危機感を感じている人が76.7%もいるそうだ(NIKKEI NETの特集:すすむ少子化 2004.10.7の記事参照)。

当たり前だ。

出生率低下、高齢者急増、団塊世代の大量定年、フリーターやニートの拡大。
効果的な策が講じられているとは思えない問題山積み。

明らかに労働力が不足し、年金制度への不安はますます高まるし、国際的な競争力の低下も避けられない。
日本に来る観光客も多いとは言えないし、移民受け入れには積極的ではない。
その一方、各界の一流人は海外に活躍の場を求めて出ていってしまうし、最近では、退職金と年金を持って海外に移住してしまう人が増えている。

日本は暮らしにくい国になってしまったのではないだろうか?
日本はどんどん魅力のない国になってしまうのか?

こりゃまずいな。


無責任に、政府やらお役人やら会社やらを批判していても始まらない。
自分たちが暮らしやすい魅力的な国は、自分たちの手で築いていかなければ。

とはいうものの、いったいこの現象をどう捉えて、どのように行動すればいいのか。
正直なところ、よく分からないのだ。

まずは情報収集から始めてみた。
国際労働機関(ILO)が2004年9月1日に発表した「労働者の経済安全性ランキング」の上位10カ国は以下の通り。(日経新聞、2004/9/2 朝刊 9面)

1 スウェーデン
2 フィンランド
3 ノルウェー
4 デンマーク
5 オランダ
6 ベルギー
7 フランス
8 ルクセンブルク
9 ドイツ
10 カナダ

なんと、4位までを北欧諸国が独占。
ちなみに、対象90カ国中日本は18位、米国は25位。

何かのテレビ番組で見たが、北欧では給与の半分ほどを税金として取られている。
日本的感覚だと、「そんなんで暮らしていけるのか?」というところだが、社会保障が充実しており、例えば、男性でも育児休暇を1年取ったりすることができる。その間の生活は保障されるらしいのだ。

政府が社会保障に力を入れている国ほど安定度が高い。
所得水準自体ではなく、所得が保障され、所得の不平等が小さいことが国民の幸福。
とILOは分析している。


ちなみに、拡大解釈になるかもしれないが、ここでいう“不平等”とは絶対的な額のことではなく、制度として階級・職業等による不平等がないということではないかと思っている(いずれちゃんと調べたい)。日本の国民年金・厚生年金・議員年金などというのは不平等の最たるものだと憤りを感じているのだが、これは僕自身が不勉強なのか? それとも・・・。


さて、ここまでこんな説明をしておいて、今更言うのもなんだが、僕が北欧諸国に魅力を感じるのは、「社会保障が充実していて経済安全性が高いから」ではない。それも、もちろん魅力の一つだし、どんなうまいシステムなのか知りたい気持ちはあるが、実はもっと魅力的な面がある。


ヒントはビッケ。
■見つかった! IELTS対策の英語学校


妻とふたりでワクワクドキドキしながら体験レッスンに臨んだ。

ふたりとも、日常生活で外国人と接することも英語を使うこともない。
仕事上での多少の経験と、海外旅行の経験程度だ。ちゃんと会話が成り立つのだろうか?
ひとりずつ10分ほど講師とのお見合い。
講師は生徒の英語力を見極め、生徒は講師の指導力を・・・見極める力はない。
僕らはせいぜい、「先生、感じのいい人かなぁ? 優しいかなぁ?」といったレベル。


さて、学校に着いた。
こぢんまりした教室だ。
講師も含めて5人くらいで満員になりそうな教室が2つだけ。

受付の女性は感じのいい対応で、決して愛想は悪くない。電話の人とは別の人だった。


アンケート用紙に記入していると、授業を終えた女性講師が出てきた。
 "Hello!"
にこやかに声をかけられ、
 "Hello!"
こっちは引きつった笑顔。

慣れてないと、簡単な挨拶さえもドギマギ。


体験レッスンは、好印象だった。
簡単な自己紹介の後、講師の質問に答えながら豪州移住を考えていることなどをなんとか説明。当時在籍していた会社はグローバル企業だったので、講師もその会社の名前を知っていて、大半は仕事関係の話になった。思っていたよりも話せた。

帰りの車で妻にも印象を聞いた。
印象がどうこうと言うよりも、とにかく身振り手振りの会話で必死だったらしい。
それでも、印象は悪くなかったようだ。


いい学校に巡り会えたかな?
日本では、ブリティッシュ・カウンシルでIELTSを受験できる。各種教材も販売している。ここが本命だ。
だが、問い合わせをしてみると、3ヶ月コースがちょうど始まってしまったタイミングだったのと、General Training向けの講座がないとのことなので、選択対象から外した。


ちなみに、IELTSには留学向けのAcademicと永住権申請等向けのGeneral Trainingがあり、ReadingとWritingの試験問題が異なる。Academicの方が難しい。


さて、あとは自宅から通える圏内の学校に片っ端から電話した。
だが、IELTS対策の講座はなかなか見つからない。それでも、どの学校も親切に対応してくれた。同じ系列の別の校舎に問い合わせてくれたり、IELTS指導経験のある講師がいるか確認してくれたり。
でも、対応できそうなところはなかった。


更にネットで探した。
 Shane English School - シェーン英会話&留学
ここは、受付の女性の愛想が悪かった。いままで、感じの良い受付の対応に感心していただけに、そのギャップに不快感があった。
ところが、ここにはIELTSの指導経験があるニュージーランド人講師がいた。
プライベートレッスンで対応可能だという。

愛想は悪いが、まぁ親切に対応してくれたんじゃないか?
それに、英語を教えてくれるのは受付嬢じゃない。

とりあえず、体験レッスンの予約をした。


※2004年1月下旬の話にさかのぼっています
米大統領選が決着した。
今回は米国内でも相当関心が高かったようだし、世界的にもいつも以上に注目されていたと思う。

とりあえず、最悪の混乱に陥ることなく、比較的早期に決着したのは良かった。

結果が良かったのかどうか、僕には分からない。
これで、イラク攻撃が正当化されたような雰囲気になるようならば納得がいかない気がするが、米国協調路線を取る日本、おなじく協調路線のハワード氏が10月に再選を果たした豪州、日豪両国の政権はこの結果を歓迎しているのだろう。

米国には良くも悪くもいつも注目が集まる。
いろんな分野で世界をリードしていることは確かだし、魅力的な面もたくさんあるから当然といえば当然だ。


最近では、BRICsの経済成長も注目を集めている。
国に活気があるのは良いことだ。
群がる諸外国の愚行によって、そこの国民が不幸になるようなことだけは避けてほしいが。


個人的には、自然が豊かなところでのんびりと暮らしたいという気持ちがあって、豪州・NZへの移住を考え始めた。両国の、多民族の文化(決してその歴史は古くないが)にも惹かれている。

といいつつ、実は両国を一度も訪れたことがない。
“豪州やNZの魅力”は実際に足を踏み入れてからじっくりと味わい、ここに書くことができればいいなぁと思っている。
現在、NZ移住計画が具体的に進行中だ。


実は、両国以上に注目している国々がある。
経済安全性N0.1の北欧諸国だ。

その詳細は次回に譲るとして・・・、


さて、日本はどうだろう?
世界のどんな人が日本のどんなところに注目しているのかな。
外から眺めたら少しは見え方が変わるかもしれないと、ちょっと楽しみなのだが、果たして・・・。
豪州永住権について調べていて初めて知ったIELTSなる英語試験。
1-9の段階で、9はネイティブ並ということらしいが、オール6.0と言われてもどのくらいの英語力が必要なのか皆目見当もつかない。


IELTSは英国・豪州・NZ等の留学用に使われているということで、TOEFLとの点数比較表が参考として発表されているらしい。結局、情報のソースにはたどり着けなかったが、そのソースを根拠にしたとみられる複数サイトの情報を総合すると、
 IELTS 6.0 ≒ TOEFL 550
というのが目安のようだ。

ほほぉ。

で、TOEFL 550ってどのくらい?


そう、僕はTOEFLも受験したことがない。
えーい、更にTOEICに換算してしまえ!

 TOEFLスコア ≒ TOEICスコア×0.348+296
という換算式が知られている。
これに当てはめると、
 TOEFL 550 ≒ TOEIC 730

ははぁ。

今度は大丈夫。
TOEICは受験したことある。700点くらい。
勉強すれば何とかなるんじゃないの? ちょっと安心した。


でも、IELTSには、Listening / Reading / Writing / Speakingの4つのモジュールがある。オール6.0はつまり、4モジュールとも6.0以上。ひとつでも6.0未満だと、永住権申請の前に、技能評価が受けられない。

聞く・読むは、TOEICが目安にはなるけど・・・、
書く・話すは、全く自信がない。

やっぱ、やばいかも!


英語学校さがそ・・・。
ポイントを満足しそうだと分かったが、正直なところ100%大丈夫だという自信がない。
何しろ、読むべきブックレットは当然英語で書かれていて、永住権申請素人の僕には理解が困難な内容も多い。


大丈夫だと思いこんで突き進んでいくよりも専門家の診断を受けるべきだと考え、レイカさんの電子メール相談を利用した。有料(1万円程度)だが、それで安心して申請手続きを進められる方がいい。

査定のために、学位や履修科目も知らせなければならない。履修科目は覚えていなかったし、後々永住権申請の段階で必要になることが分かっていたので、大学から英文の成績・卒業証明書を発行してもらった。


ちなみに、本格的な相談にはもっと多額の費用がかかるが、各種書類作成まで徹底的に面倒を見てもらえるようだ。場合によってはそれだけ(ウンジュウマン)払って相談することも考えていたが、「ただいま事務輻輳につき向こう6ヶ月は受諾できない状態ですのでご了承下さい。」とのこと。残念。


さて、レイカさんからの査定結果は、「初期査定としてはポジティブ」だった。もちろん、これで100%大丈夫という保証が得られたわけではないが、査定内容の詳細な説明を読んで自分の理解が間違っていなかったことは確認できた。レイカさんも僕のポイントは120と算出していた。


さぁ、これで安心して目標に向かって進んでいける。


課題は英語だ。


必達 IELTS オール6.0!
豪州永住権はポイント制になっている。
僕の場合、可能性があるのは技術永住部門(GENERAL SKILLED MIGRATION)で、おおまかにいえば技能・年齢・英語力の3項目の合計ポイントが基準(パスマーク)を満たす必要がある。

公式な情報はここで入手。
 豪州移民局
  (DIMIA [The Department of Immigration and Multicultural and Indigenous Affairs])

概要をつかむにはここが便利。
 オーストラリア永住権制度一覧
  (海外移住情報より)
 ビザカテゴリー情報ページ
  (レイカホームページ -オーストラリア移住、ビザ情報より)

さて、僕の場合は?

技能:60点
年齢:25点
英語:?(試験を受ける必要がある)
その他:15点

ちなみに、技能は豪州の指定専門機関に査定してもらう必要がある。僕の場合は、学歴・職歴から考えると電気エンジニアとして認定されれば60点が取れる計算。
ただし、IELTSという英語のテストでオール6.0を取らないと査定さえしてもらえない。
で、IELTSでオール6.0取れば、英語のポイントは20点になる。

すると、合計で120点。
当時(2004年1月)のパスマークは115点。


ということは・・・


ポイント足りてる!!
海外移住について具体的に調べてみた。
ネット検索すると、いろんなサイトが出てくる。特に、個人のサイトに書かれている体験談はとても具体的でリアリティがあり、情報収集にも役立つし読み物としても面白い。

豪州については、
ようこそ Kazuhiro Nogita のホームページへ!
Welcome to Jun & Megumi's Homepage !
Manachan's World Top
など。

永住権取得関連のページを貪るように読んだ。
体験談を読んでいると、作者の熱意と行動力が伝わってきて、自分自身も永住権取得に向けて気持ちが盛り上がってきた。
そして、各サイトの情報を総合すると、僕は永住権取得の条件を満足できる可能性があると分かった。

それが分かった瞬間、思わずにやけた。


2004年、正月早々、行動を開始した。
やらなければならないことが山ほどあった。