フランス人のジダンに、イタリア人のマテラッティは、いったい何語で暴言を吐いたのだろう?

やはり、ヨーロッパ人というのは何ヶ国語も話せるのが当たり前で、フランス語とイタリア語など、区別なく話せるのだろうか?

まさか、ラテン語で暴言の応酬をしていた、なんてことはないだろうけど。


COLDPLAYのコンサートに行く。

女の子と行く予定だったが、ロックを聴きそうな女の子には軒並み断られた。

「誰、それ?」

確かにCOLDPLAYを知っていそうな知り合いは moon くらいだ。

姪にもアルバムを聴かせているが「試験前だから」と断られた。


「渋松対談」の偉い先生も誘ってみた。

「俺、今打ち合わせ中で、君と馬鹿話している余裕はないんだよ。あとで6時頃、こっちから電話するよ。」

あれから何日も経つが未だに電話はかかってこない。

自分を見下した女性従業員にあの日以来口を利いていない、というので、「大人気ないなあ。」と言ったのが、どうも気に障ったらしい。

男のくせに月経前症候群か?と言ってやりたい。


僕の席は2階席だった。結局、券はダフ屋に1000円で1枚売ってしまった。


コンサートが始まる。

ステージ後方の大きなスクリーンに4桁の数字が映し出され、それが動き出す。

思わず立ち上がる。

他の観客も立ち上がり、頭の上で大きく手を叩いている。

COLDPLAYが現れる。クリスが歌い出す。

オープニングはSQUARE ONE。

ステージを走り回り、飛び上がる。

映像が、たまらなく美しい。

これが、COLDPLAYのコンサートなんだ。


周りにはかなり外国人のアベックもいた。

曲に合わせて肩を組んだり、手を握ったり、踊ったりしている。

フィンクルに似た子はやっぱりダンスが上手だった。

寂しさが胸に沁みた。


長いこと、残業のたびに聴いていたYELLOWやDON'T PANICを生で聴けて、本当に救われた気がした。

アンコールのFIX YOUもとても素晴らしく、FIX MEって気持で聴いていた。


誠実な手を抜かないコンサートで、今まで見たどのコンサートよりも素晴らしかった。

帰り道、「すごかったね。」と一緒に話す相手がいないのが、とても寂しかった。


夜は、栄のホテルだった。

僕は名古屋の夜は詳しいのだが、外には出ず、ホテルの中でビック・マック2個とビールを1リットル飲んで寝た。


寝ながら、FIX YOUを何度も思い出していた。



FIX YOU


全力で頑張っても、うまくいかないとき。

欲しいと思ったものが手に入っても、必要なものではなかったとき。

とても疲れているのに眠れないとき。

裏目に出てばかり。

涙が、君の頬を流れ落ちる。

取り返しのつかない何かを失ったとき。

誰かを愛しているのに、無駄になってしまったとき。

それ以上悪いことなんてない。


…涙が君の頬を流れ落ちる。

僕は失敗から学ぶって君に約束する。

涙が君の頬を流れ落ちる。そして僕は。

光が君を家へと案内する。

君の芯に火をつける。

そして僕は君を立ち直らせてあげる。

週末は実家に帰った。

英語の勉強をしようと問題集をたくさん持ち帰ったが、するわけがない。


代わりにジョナサン・キャロルの「蜂の巣にキス」(創元推理文庫)を読む。

今まで、僕は自分の好きなジャンルのロックが「オルタナティヴ」という範疇に入っていることはよく知っていたけれど、それをどう訳すのか知らなかった。

先進的?代替性のない?辞書で引くどの訳もしっくり来ない。

今回、この本を読んで、オルタナティヴは「非主流派の」と訳せばいいことがわかった。

そうか、俺の好きなロックのジャンルは「非主流派」のロックだったのか。

納得がいく。

全てがカチッと噛み合ったような気がした。


この本の主人公は女好きで楽天的なベストセラー作家。

「女好きで楽天家」のせいで、さまざまなトラブルに巻き込まれると自分で分析をしている。

僕も実は「女好きで楽天家」だが、トラブルにはあまり巻き込まれたことがない。

なぜか考えながら読んでいたら、女にもてないからだと気がついた。


それから、英雄色を好むというが、逆は全く正しくないことも気づいた。

ただの色ボケの男なんか腐るほどいる。


「狐はたくさんのことを知っているが、ハリネズミはでかいことを一つだけ知っている。」主人公が幼なじみの刑事に言われることわざだ。

おまえの目は狐の目だと、刑事に指摘されるのだ。

この話も僕はまるで自分が言われたように感じた。

主人公がその刑事の言葉が真実をついていると感じたように、僕自身の真実もついている気がした。


主人公が探るのは、昔起きた殺人事件。

被害者の女性は若く魅力的で不良。

彼女と付き合うのはあまりに危険なので「蜂の巣」と呼ばれている。

でも実際にこんな子がいたら、僕は全てを投げ出すだろう。

僕が国王だったら、彼女を巡って戦争を起こすところだ。


自分のいい点にも気づいた。

主人公は3人の妻と結婚し、離婚しているが、父親としては満点だ。

こんないい娘がいれば、僕もそうなる可能性が高い。


昔、ボブ・グリーンのコラムで、勤めていた会社のカラーコピー機に下半身裸でまたがってコピーを取り、くびになってしまった娘について、父親が語るインタビューを読んだことがある。

「誰でも、そんな気になることだってあるでしょう。」というのが、その父親のコメントだった。

この話をすると女の子は皆引くが、僕はいい話だと思う。

誰だって、そんな気になることがあっても不思議はない。

会社は許さないかもしれないけれど、僕は許す。

(なお、このコラムに出てきた娘は、外で新聞を読んでいるときに、流れ弾に当たって死んでしまった。)


気づくことの多い小説は読んでいて楽しい。

だからといって、人生が生きやすくなったり、女にもてるようになったりすることは決してないけれど。


いい本と出会えるというのは、それだけで喜びだ。

英語の勉強をしなかったけど、僕は全く後悔していない。

そんな自分も、僕は許してしまう。

先日、カラオケでRCサクセションの「Summer Tour」を歌った。


…離ればなれ No No Baby これじゃまるで刑務所だ。

焼けつくような No No Baby

ひび割れたコンクリート 暑い夏…


職場はどれだけ不快指数が上がろうと気温が28度になるまで冷房を入れてくれない。

本当に刑務所のようだ。

冷房を入れる前にはアナウンスが流れる。

「今から冷房を入れます。地球環境を守るために、ブラインドを下げたり、窓を閉めたりしましょう。」

地球環境を守るため、と聞くたびに「うるせえ。」と言ってしまう。


ルイス・サッカーの「Sideways Stories from WAYSIDE SCHOOL」を読み終わった。

今日は、その中の一節を訳してみようと思う。

不快指数が今まで以上に上がることは間違いないけれど、この童話の不思議なテイストを味わってもらいたい。


14節 サミー

 恐ろしくひどい雨の日だった。楽しくわくわくするような雨の日もあるが、この日は違っていた。この日はひどかった。子供たちは濡れて臭いレインコートを着ていた。教室中がひどく臭っていた。

「うう。なんて臭いの。ここ。」モーレシアが言うと、みんなが笑った。でも、彼女は正しかった。

 1つだけいいことがあった。クラスに新しい男の子がやって来るのだ。転入生はいつだって楽しみだ。その男の子がどんな子なのか全くわからない場合を除いては。彼は、完全にレインコートに覆われていた。

「皆さん」ジュール先生が言った。「皆さんにサミーを紹介します。彼に私達がどんなに素晴らしいクラスなのかを見せてあげましょう。」

 レスリーが立ち上がってサミーに近寄ると微笑んだ。でも、彼女の微笑みはすぐにしかめっ面に変わった。

「サミー。あなた、臭いわ。」

「レスリー!私達のクラスに初めて来たお友達に、そんなあいさつはないでしょう。」ジュール先生はレスリーを叱ると、黒板の「規律」の文字の下に「レスリー」と彼女の名前を書いた(次に悪いことをすると、名前を丸で囲まれる。さらに悪いことをすると、隣の幼稚園のバスで、家に帰らされてしまう。)。

「でも、彼は本当に臭いわ。先生、すごく臭い。」とレスリーは言った。

「おまえはブスだ。」サミーが答えた。

「サミー。そんなこと言ってはダメよ。レスリーはとってもかわいいわ。」とジュール先生は言った。

「レスリーはブスだ。」サミーは言った。

 アリソンが「サミー、君はすごく臭いし、それにたぶん不細工だよ。でもその臭い古いレインコートの下に隠れているから誰も君が見えないんだ。」と言った。

「ねえ、サミー。どうしてコートを脱いでコート掛けに掛けないの?私達に、あなたがどれだけ素敵なのか見せてちょうだい。」ジュール先生が言った。

「見せたくないよ。このおしゃべり女。」サミーは言った。

「見せたくないのは、不細工だからでしょ。」レスリーが言った。

「サミーは本当にハンサムよ。」ジュール先生は言った。「少し内気なだけなの。私に手伝わさせてちょうだい。」ジュール先生はサミーのコートを脱がした。でも、サミーはコートの下に、別のコートを着ていた。最初のコートより、ずっと汚く、ずっと臭いコートだった。

 彼の顔はまだ見えなかった。

「うう。前よりもっと臭いよ。」モーレシアが言った。

「おまえだって、バラのようないい香りはしてない。」サミーが答えた。

 ジュール先生はサミーの2枚目のコートも脱がした。でも、彼はその下にも別のコートを着ていた。臭いもひどくなり、ジュール先生は新鮮な空気を吸うために、窓まで走っていって、顔を外に突きださなければならなかった。

「おまえたちは皆、ブタの固まりだ!」サミーは叫んだ。「汚れて腐ったブタだ!」

 サミーのレインコートの臭いは教室に充満していた。サミーはまだレインコートの下に隠れたままだった。

 ジュール先生はサミーの名前を「規律」の文字の下に書いた。

「彼を幼稚園のバスに乗せて家に帰しちゃってよ。」ジョイが言った。

「僕と一緒なんていやだよ。」トッドが言った。

 ジュール先生は鼻をつまむとサミーのレインコートを脱がした。彼女はそれを窓から外に投げ捨てた。しかし、サミーはまだ別のコートを着ていた。

 サミーは怒って言った。「へい、この年寄りのおしゃべり女、どこにおまえが、俺のすてきな服を捨てたのか、よく見ておけよ!」

 ジュール先生は黒板のサミーの名前の横にチェックを入れた。それから、彼女はもう一枚、レインコートを脱がすと窓から放り投げた。臭いはますますひどくなり、サミーはまだ別のレインコートを着ていた。

 サミーは笑い出した。彼のひどい笑い声は、彼のひどい声よりずっと悪かった。

 サミーが最初に教室に現れたとき、彼は120センチほどだった。しかし、ジュール先生が6枚目のレインコートを脱がせたとき、彼はたった90センチほどになっていた。そして、彼はまだレインコートを着ていた。

 ジュール先生は彼の名前を丸で囲み、もう一枚のコートを脱がして、窓から放り捨てた。それから、先生は丸の周りに三角をつけて、もう一枚、コートを外に投げ捨てた。先生はサミーがたった45センチになるまで服を捨て続けた。先生がコートを投げ捨てるたびに、サミーの笑い声は大きくなり、臭いもますますひどくなった。

 子供たちのなかには両手で耳をふさいでいる者もいた。他の子供たちは片手で耳をふさぎ、もう一つの手で鼻をつまんでいた。笑い声と臭いとどちらがひどいのかは、なんとも言えなかった。

 サミーは笑うのをやめると「へい、この年寄りのおしゃべり女、もし、おまえがこれ以上コートを脱がして、窓から投げ捨てたら、俺はおまえの頭を噛み切ってやる。」と言った。

「私の教室に置いておくには、コートが臭すぎるの。」ジュール先生は言った。「帰るときに拾って帰ればいいでしょ。」

「おまえの臭いよりはましだ!ブタ頭!」サミーは叫んだ。

 ジュール先生はもう止まらなかった。サミーのコートを次々に脱がしていった。サミーの身長は12センチになり、9センチになり、6センチになった。そしてついに、ジュール先生は最後のコートを脱がした。

 そこには死んだネズミが一匹いるだけだった。

「私は、教室に死んだネズミを持ち込むことを許しません。」ジュール先生は言った。彼女はネズミのしっぽをつまみ上げると、投げ捨てた。

 ジュール先生は教室に死んだネズミを持ち込むことを許さなかった。トッドが一度「見せて、話す」のために死んだネズミを持ち込んだが、先生は彼にもそれを捨てたさせたのだった。

「サミーが僕たちの教室に入るのが許されなくて、嬉しいよ。」ロンディが言った。「僕はあまり彼のこと好きじゃなかったから。」

「そうね。」ジュール先生が言った。「私達、別の1匹を捕まえたってことね。」

 死んだネズミはいつもジュール先生の教室に忍び込もうとする。

 今回は彼女が9月から捕まえた3匹目だった。

一日が終わって寝ると、翌日には前日に自分が何をしたのか、苦労をしないと思い出せないことがよくある。


先日読み終わったエリザベス・コストヴァの「ヒストリアン」(NHK出版)のなかで、ドラキュラの調査に行ったロッシ教授が、ギリシャで「健忘症」という酒を飲まされたために、ルーマニアの少女との恋をすべて忘れてしまうシーンがある。


最近、僕は毎晩シーヴァス・リーガルを飲んでいるのだが、これがその「健忘症」という酒なのかも知れない。


今日は、朝から英検の面接に行った。

面接会場には想像した以上に中学生や高校生が多く、場違いな気がした。


携帯電話を入れる袋を渡される。

首からぶら下げるのだという。

何故なのか意味不明なので、鞄にその袋を入れておいたら、英語の教師みたいな奴がやってきて、携帯電話を持っていなくても、首からその袋をかけろと偉そうに指示している。

無視していたら、わざわざやってきて偉そうに指示をしてくれた。

久しぶりに体の中から、反発心が沸き立つのを感じた。

昔から、意味もなく威張っているので学校の先生というのが大嫌いなのだ。

「くたばれ。」

高校時代、いつも思っていたセリフを思わず口にしそうになった。


試験官は年配の人で、日本語訛りの英語(もうほとんどカタカナ)で質問をされた。

簡単な質問ばかりだった。

多少、文法的にはおかしかったかも知れないけど、答えられたからいいや。


その後、職場に行き、来週末締め切りの統計の入力を終えて帰ることにした。

最近、少し仕事に余裕が見えてきた。


渋滞を避けていつもと違う道を車で走って帰る途中で、ゴルフ練習場が目に入った。

車のトランクに靴とグローブ、それと8番アイアンを入れているのを思い出した。

「久しぶりに、打っていこう。」


ゴルフボールを打つのは4年ぶりくらいだ。

一応、当たる。でも、なかなか思ったようには飛ばない。

215球打った。手の皮がめくれてグリップできなくなったのでやめた。

球だけでなく地球も打ったので衝撃も大きいのだ。


運転して帰ろうとするが、手の皮のめくれたところがむず痒く傷む。

漢方薬湯というところを見つけたので、近所のコンビニでタオルを買って入りに行く。

風呂は薬草の匂いが全体に充満している。

漢方の湯が、傷口や性器や乳首など、敏感なところにピリピリとした刺激を与えてくる。

だんだんとその刺激に慣れてくると、なんだか治療されているような気になる。

小学生の頃、しょっちゅう怪我をして保健室に行き、オキシドールで傷口を消毒してもらっていた。

たまに、自分の傷口を見て吐いてしまう児童を見ては、「へなちょこだな」と優越感に浸っていたのを思い出す。


家に帰ると、疲れ切っていたので、ビールを飲んで眠ってしまった。

さっき起きたけど、もうほとんど今日したことも忘れかけている。

手が痛むので、なんとか今日ゴルフ練習場にいたことだけは思い出した。

それからだんだんと英検の面接試験を受けたことも思い出した。


さっき飲んだあのビールも健忘症という酒なのかもしれなかった。

久しぶりの休日!

7時頃に一度起こされて、やっかいな相談事に答える。

昨日は遅くまでイングランド対ポルトガル戦を観ていたので眠たくて仕方がない。


2度寝をして、起きたらもう12時だった。

腹が減ったので、料理を作ることにする。


材料は昨日買ったタマネギ。

まず、適当に切り分けて、バターで炒める。

飴色になったら、しょうゆをかけて、コショウを振ってできあがり。


たったこれだけのことなのに、本当にまずい。

どうすればこんなにまずく作れるのか不思議なほどだ。

料理をまずく作る才能に恵まれているとしか思えない。


口直しにウイスキーのダブルをストレートで飲む。

僕の中では焼酎ブームもワインブームも去り、今はスコッチが気に入っている。


昔、アイルランドに行ったとき、夜、軽く飲みに行った。

そのアイルランドの酒場は天高が低く、木がふんだんに使ってあって日本にいるようだった。


見ず知らずの人に声をかけられ、「日本から来た」というとMIDLE TIMEという銘柄のスコッチをおごってくれた。

鮮烈な味で、いつまでも余韻が残る。


帰りに空港で見たら、信じられないほど値段が高くて驚いた。

日本で同じスコッチを見たことは一度もない。


スコッチはシングルモルトもいいが、基本的にはブレンドしたものを飲んでいる。

今はシーバス・リーガルを飲んでいるが、本当に好きなのはバランタインだ。


ウイスキーを飲んだら眠くなってきてまた寝てしまった。


電話の鳴る音で目が覚めた。

出ると「大雨注意報と洪水注意報が出ているから、職場に出てこい」という。

そう言えば、今日の夕方の5時15分から明日の朝まで、注意報や警報が出たら待機をする当番だったのにすっかり忘れていた。


頭を軽く振ってみる。大丈夫。酔ってない。


車を運転して、寝ぼけ顔で職場に着いたら、注意報はすべて5時3分に解除になったという。

「なんてこった。」そのまま家に戻る。

帰る途中で、またステーキ用の肉を買う。


今日は焼酎でフランベをしてみた。

フライパンのなかで炎が立ち上がる。

火災警報器が作動するんじゃないかとひやひやした。


いつもより少しうまく焼けたような気がする。

それとも舌がまずい料理しか出てこない環境に順応しただけなのかもしれない。


今はスコッチをストレートで飲みながらブログを書いている。

自分で作ったものではないので、スコッチは本当にうまい。


(なんてお気楽なことを書いていたら、翌日、朝の4時8分に大雨注意報が出て、職場に呼び出された。

酔いが醒めた後でよかった。

たった2ミリの雨で注意報なんて…。眠かった。)

土曜日に仕事に行った。

もう休日の出勤も当たり前になってしまっている。残業代も出ないのに。


昼にNHKのニュースを同僚が見ていた。

僕も食事(コンビニのおにぎりだけど)しながらテレビを見る。


年配のボランティアの人達が、信号機の掃除をしている。

信号機が汚れていて見づらいので、きれいにするのだという。

雑巾やモップで信号機を拭いている。

たちまち、雑巾が真っ黒になる、


「えらいなあ。ボランティアであんな仕事をするなんて。」

「どうですか?仕事を終えたら、彼らと一緒にボランティア活動をするっていうのは?」

「やめとくよ。同じ拭くのなら、もっと別なものを拭きたい。」

「たとえば?」

「若い裸の女とか。」

「なるほど。いいかも知れない。」

「嫌がるのを無理矢理に…。」


番組のなかで、ボランティアの人が「これで、少しでも交通がより安全になれば」と話している。

互いに顔を見合わせる。


「俺たち、最低だな。」

「最低ですね。」


本当に最低だ。病気かも知れない。


ミラ・ジョヴォヴィッチの「ウルトラ・ヴァイオレット」を観に行く。

本当は「ポセイドン」を観たかったのだが、時間が合わなかった。


ウルトラ・ヴァイオレットといっても紫外線の話では全くない。

SFの近未来映画で、12年しか生きられないウィルスに感染したファージと、それを殲滅しようとする人間の戦いを描いたものだ。ウィルスに感染すると、知能も肉体も遙かに人間より優れたものになる。


ストーリーは退屈でうんざりしたが、ミラ・ジョヴォヴィッチの鍛え上げられた肉体とキレのあるアクションは素晴らしかった。

でも、それだけの映画だ。


家に帰ると、英検の一次試験の合格通知が来ている。

自己採点どおり75点満点で72点。

喜びは織り込み済みなので、ふーんとしかもう思わなくなっている。

ただ面接が面倒くさくなってきた。


仕事の帰りに、またステーキ用の肉を買ってきた。

しかし、またウェルダンにしてしまう。


昔、NHKの小学生向けの理科の番組(テーマは「熱の伝導」)で、ステーキ屋の大きな鉄板の下には、端の方にコンロがあり、そこで、最初は焼き、だんだんと鉄板の逆の端の方に肉をずらしていって肉のなかの方を温めるのだと言っていた。


やはりフライパンでは無理なのだろうか?


堅くなった肉を食べながら、「アリー・my・Love」を観る。

食べ終わって「ああ、うまかった。」と独り言をいう。


「嘘だろ?」

言った本人なのに、驚いた。

ロバート・ホワイティングの本に「和をもって日本となす」という日米の野球文化論を書いた本がある。

サンディエゴに行っていたときに、サンディエゴ大学に通っていた日本語学科の学生からこの本を薦められた。

当時、この本が日本語学科の必須図書だったという。


今では、なかなか手に入りづらい本になってしまった。

内容はもうほとんど覚えていないが、印象深かった話がある。


野球が日本に伝わったときに、朝日新聞は当初、盗塁というあさましい行為があるスポーツは日本に向いていないとして野球の排斥運動をしたという。

ところが、野球はなかなか少年たちの間で下火にならないので、朝日新聞はある年に歴史的転換をし、野球を日本人向きのスポーツとして夏の甲子園大会を主催することにした。

そしてそのときのキーワードが「武士道」であったという。


高校生のアマチュア野球大会といえば、一般的にはレジャーなのだが、野球に「一球入魂」などの真剣勝負を思わせるニュアンスを盛り込むことに朝日新聞は成功し、夏の甲子園を高校生の「命懸け」の大会にしたのだという。

そこにはもはやベースボールはなく、武士道と結びついた「野球」が誕生していたのだと。


早々に敗退した今年のワールドカップ。

日本は「武士道を魂に込めた青」だというサムライ・ブルーのユニフォームで登場した。

野球同様、なんでサムライで、武士道なのか全然、意味不明。


でも選手もなぜかサムライ気分でキャプテンの宮本なんか、負けたら切腹しそうなほど入れ込んでいた。

勘違いした中田も「仲良しクラブじゃワールドカップは勝てない」なんて言うもんだから、日本チームには笑顔がなく、特攻隊員のような責任感と悲壮感が漂っていた。


でもブラジルのロナウジーニョなんか試合前でもリラックスしてたぜ。


俺はサッカーに武士道なんか関係ないって思う。

サッカーで武士道を極めてどうするんだ?単純にサッカーのテクニックを磨け!と思う。


それでも、どうしても武士道ならせめてサムライ・ブルーじゃなくてニンジャ・ブルーにしとけばよかった。

そっちの方がよっぽど動きが素早そうだしサッカー向きだ。


フォワードの巻が履いていた目立たない芝生色のサッカーシューズ。

秘密兵器なんていわれていたけど、あれも、ニンジャ・シューズって名前にしておけばよかったのに。

もっとも巻はヘッドが得意な選手で、利き足は頭なんだから、靴なんか関係ないんだけど。



今日は残業をしてはいけない日なので(先週の木曜日に決まったらしい。)仕事をたっぷりと残したままデパートで鶏肉のステーキ肉を買ってさっさと帰ってきた。

明日の俺がきっと頑張って仕事をしてくれるのだろう。


鶏肉の場合はただ徹底的に焼くだけなので、さすがの僕も失敗はしない。

肉を食べて、サラダを食べてから、ジムに行った。

30分ほどバイクを漕ぐ。汗が噴き出して、毎回、気分良く疲れる。

そのあと、マッサージチェアに座って30分くらいマーサージをする。



最近、寝る前と自転車で行かなかった日の朝、スターバックスでルイス・サッカーの「 Sideways Stories from WAYSIDE SCHOOL 」という子供向けの小説を原文のまま1話ずつ読んでいる。

1階平屋建てで30教室が並んだ学校を建てるはずだったのが、なぜか1階に1教室、30階建てで建ててしまった学校で起きる、変な話なのだ。


さらに建築士のミスでなぜか19階だけないのだが、「19階にいる先生にノートを持っていくように」と担任に厳しく命令され、(実際にはノートも渡されず、そんな先生がいないことも誰もが知っている)途方に暮れる少年の話など、まるで今の僕の仕事の話のようだ。


作者のルイス・サッカーは昨年読んで気に入った「穴」の著者。

くせがあるけど、彼の少年ものの本は現実社会の「どうしようもない不条理」を描き出していて、味わい深い。

金曜日の夜、昔の職場のT課長から電話があった。当時の隣の課の課長と飲んでいるのだという。

その職場では、よく飲みに行く機会があった。今ではとても考えられないほどだ。


電話を代わってもらって話をした。

その課長も昔と変わっていないようだった。

懐かしい声が聞こえる。相変わらず生ビールではなく瓶ビールを飲んでいるのだろうか。


T課長とは、2年ほど一緒に仕事をした。

それまで仕事をしない、仕事ができない、酔うと殴る、酔うと盃を投げる、といった上司にばかり仕えていたので、こんなに仕事の話が真面目にできて、まともに聞いてくれる上司がいるのかと驚いた。

それなのに、今度は僕がT課長に対して暴言を吐いたりした。

課長には、その翌日「許してあげます。」と言われた。

その頃の自分を思うと、恥ずかしさで自殺できそうだ。


外務省に行き、担当者がやたらとぼくたちの仕事のやり方について怒るので、頭に来てその担当者が横を向いた瞬間に帰ってきてしまったことがある。

その後のフォローもしてもらった。

世話になりっぱなしだが、恩を返せる見込みは全くない。

もちろん、返してもらうつもりもないだろうけど、未だに連絡をくれるなんて、ありがたいことだ。


COLD PLAYが来日する。

東京の武道館は平日ばかりだが、名古屋のレインボーホールで7月17日(祝日)にコンサートがある。


名古屋は外国タレントをありがたがらない風土がある。

プリンスのチケットが売れ残るのに、アルフィーと劇団四季だけはいつも完売する土地柄なのだ。


劇団四季は日本を代表するミュージカル劇団だが、今まで2回観に行って、全然面白くなかった。

終了間際になると、劇団員が通路に現れる。

そしてカーテンが閉まるたび、その劇団員だけが熱心に拍手をしている。

翌日の中日新聞には「劇団四季大盛況。カーテンコール11回」という記事が載るのだ。


だから、コンサート会場に名古屋があるのを発見したときは喜んだ。

COLD PLAYなど、名古屋市民はきっと知らないだろうから、チケットは絶対に売れ残ると。


ところが、今日、ローソンのLoppi で申し込みしようとしたら全シート完売。

思わず「嘘だろ!」と声をあげてしまった。

東京や大阪でもコンサートをするのだから、東京や大阪の人は名古屋に来なくてもいいのに。


お見合いパーティーに行った。

昔、世話になったおばさんから「参加しなさいよ。」とすすめられたのだ。

渡されたチラシの期日欄には7月25日(SAN)と書いてある。

SANというのはいったい…?突っ込もうと思ったがやめておいた。


3時頃から、バーを借り切って30人程度の男女が集まる。

男性の会費は8000円。4杯までビールが飲めるという。

ウイスキーはダメ。ビールばかりそんなに飲めるものか!

自己紹介をして軽く飲む。


カジュアルでいいと言うことだったが、スーツを着てきた人もいるし、不思議な服を着ている人もいる。

服装がまるでバラバラで、難民キャンプのようだと思ったが、そう、みんな恋の難民なのだ。


女の子と話をしていたら、洗車機のセールスマンをしているという男がやって来た。

洗車機は高い物になると1000万円近くするらしい。

面白かったので、いろいろと話を聞く。

「どういう洗車機がいいの?新しい洗車機と古い洗車機と見分ける方法ってあるの?」

最近の洗車機は、車の上部を洗う装置がアームではなく、上から垂直に降りてくるのだという。

また、いい洗車機は車の底も洗えるのだとか。

いろんな職業の人がいるので、話は面白かったけれど、それだけ。

これからも難民として生きていくことになりそうだ。


2次会には行かず、帰りにデパートで、ステーキ肉を3枚買って帰ってきた。

家でステーキを焼く。

1枚目は中まで火が通らず、冷たいままで失敗。

2枚目は焼きすぎ。

3枚目もうまく焼けず、結局ステーキを3枚も食べてしまった。


キッチンは油で床がべたべたする。


「やっぱり難しいんだよな。恋と料理は。」

ベッドに横になって「アリーmy love」の続きを見ながらそう、つぶやいてみた。

朝、Tully’s coffeeに行く。

レジの女の子が新人で間違いばかりしている。

目の前の髪の長い女が怒鳴りだした。

「もたもたしないで!こんなところで私は時間をつぶせないの!」

「私は普通のアイスコーヒーじゃなくて、今日の(たぶん「本日の」の間違い)アイスコーヒーが欲しいの!」

「何やってるの!早くしなさいよ!」


レジの子はますます慌てて「すみません、すみません」と謝ってばかりいる。

後ろに並んでいる僕にまで謝っている。

僕は全然平気なのに。

前に注文した親父さんが「私はいいからこの人のを先にしてあげて。」などと言っている。

よく見たら、別のセクションの女性だった。


特殊技能を持っているということで、特別に高給で期間を区切って採用しているのだが、どんな特殊技能なのか知っているのはトップだけだ。

最近はトイレに花を一輪飾ることを仕事にしているらしい。

時間が足りないほど忙しいとはとても思えない。


昔、どこかで女優をしていたとかいう噂があるが、僕たちは陰で「女優名鑑じゃなくて、怪獣図鑑に載っていたんだろ?」と言っている。

豹柄の服を好んで着ているので、その怪獣の名前は「ヒョーガラー」だ。


朝から本当にうんざりとした。レジの女の子がかわいそうだった。

「そんなに気にすんなよ。」

よっぽど慰めてあげようかと思ったけれど、僕の注文した品も間違えたので、タイミングを逸してしまった。


威張る人も嫌いだが、口を閉じずに食事をする人も苦手だ。

くちゃくちゃという音を聞いているとイライラしてくる。

昔、山登りをしていた頃いちばんストレスを感じたのがこの音で、一緒にテントで食事をしていると、うんざりした。


この2つを兼ね備えた人、つまり、他人に(特に反論できないサービス業の人に)威張り、くちゃくちゃ音を立てて食事をする人とはなるべく接しないように心がけている。

他のことについては、僕はかなり心が広い方だと思う。

悪いことや打ち明け話をきいても、ほとんどの場合「そんなこともあるよね。」くらいに思う。

手鏡で教授をクビになってしまった植草教授など、本当に気の毒だ。



ベッド用のマットレスを買った。

今まで、ベッドに布団用のマットと敷き布団を敷いて寝ていたのだが、家具屋に行ったときに衝動買いをしてしまった。

最近はスプリングでなく、天然ゴムと有機綿素材のマットレスが人気らしいが、それだとシングルでも7万円くらいする。


買ったのは3万円くらいのスプリングマットレス。

少し堅めだけれど、店員のお薦めだったので買ってしまった。


マットレスが届いたので、今日もこれから仕事に行く。

週末でも、最近は同僚と「じゃあ、また明日。」などと言って別れることが多い。

昨日は、長いことわからなかった数字の出し方がようやくわかった。

今日、頑張ればその仕事も終了する。

仕事が好きなわけでは決してないが、目の前の仕事が減っていくのは嬉しいことだ。

日曜日の夜、久しぶりにステーキを食べることにした。

肉を買ってきて、包丁の背で肉を軽く叩く。


熱くしたフライパンに油をなじませて、バターを入れる。

煙が上がってきたら、すかさず塩こしょうをした肉を入れる。

表面を軽く焼いたら、裏返す。


料理の本によると、その後中火で肉の中まで温めることになっているんだけど、毎日、肉を焼いているわけじゃないので、どのくらい焼くのが適切なのかわからない。


レアかミディアム・レアくらいが食べたかったんだけど、肉の中まで肉を固くしないように熱だけ通すにはどうしたらいいのかがよくわからない。

そのまま焼いていたら焼きすぎてしまいそうだし、かといって芯が冷たい肉を食べるのも嫌だ。


しばらくフライパンの前で考えていたのだけれど、めんどくさくなって皿に盛ってしまった。


ここで、科学の基礎知識。

温度とは何か?


温度とは分子の運動量のことを言うのだ。

つまり分子の運動量が増せば、温度は高くなる。


昔、宇宙飛行士の毛利衛さんが、子供からの「宇宙の温度は何度ですか?」という質問に「宇宙には大気をとか水といった物質がないので、温度は測れません。」と解答していて、なるほどなあ、と思ったけれど、確かに。

分子がなければ温度もないのだ。


世の中には、特定の周波数の電波が出て、水の分子の運動量だけを増幅する機械がある。

僕は以前、この機械を名古屋のパチンコ屋で景品としてもらってきた。


電子レンジ。


表面だけ焼いたステーキを皿ごと電子レンジに入れる。

なんて賢いんだと、自分を褒めてやりたい気分だ。

これなら、肉を固くせずに、熱を肉の奥まで伝えられそうだ。っていうか、肉の奥から温まってきそうだ。


3分ほど温めてみた。

ナイフで切ってみる。

肉はちょうどレアかミディアム・レアくらいで、表面は香ばしく、肉のなかは温かく、うまそうだ。

出来合いのソースをかける。おいしい香りが立ち上がる。

それから夢中になってステーキを食べていた。

満腹、満腹。


ところがベッドに横になってワールドカップを見ていたら、腹が痛くなってきた。

「久しぶりにレアの肉を食べたからかなあ。それとも調理法がよくなかったのか…。」


ワールドカップで日本の引き分けが決定して、もう眠ってしまおうと思ったんだけど。

痛みでなぜか勝手に出てくる涙を拭きながら、とりあえず胃のあたりをさすってみる。


夜はしばらく寝付けられなかった。