友達から「いつも謝り過ぎ。」と言われた。確かに、なにかと「ごめんね。」って言っているような気がする。
母親が、よく謝る人だった。自分が謝るべきではないことでも謝る人だった。
僕が幼稚園のとき、道路に飛び出して車にはねられたときも、母親は「道路に飛び出すような落ち着きのない子で、すみません。」とはねた人に謝ったそうで、「そんなことを謝るやつがいるか!」と父親に随分と怒られたらしい。
母親は、それでも、僕をはねた人が亡くなるまで、年賀状を出していたという。相手の人からも年賀状を受け取っていた。俺が17歳のとき、その人が亡くなったと教えてもらった。俺は、会いに行こうと思えば行けたのに、行かなかった。少し後悔をしている。なんとなく、僕をはねた人と10年以上年賀状を交わしていたという母の話を、いい話のように感じていた。
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そういう母親を見ていたことも背景にあるのか、俺はよく謝る。謝って、人間関係がうまくいけばそれでいいや、と思っているところも、自分のなかにきっとあるんだろうと思う。特に意識はしていなかったけど。
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それで、自分がやっている事業で、自分がどんな発言をしているのか意識してみた。そうしたらアルバイトに「ごめんごめん。」といきなり謝っていたので自分でも驚いた。内容はアルバイトに「この仕事をお願い。」という話だった。別に謝る話ではない。
「あ、これはごめんじゃないや。」と言い直した。「えーと、すみません。いや。すみませんでもないや。えーと、よろしくお願いします。ごめんごめん。」
発言の9割以上が謝罪だった。自分の謝り回数の多さに驚いた。
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バレンタインデーの日に、中学校3年生の女の子と話をしていた。その場には僕以外に高校1年生の男子がいた。
女の子は「ちょっと。」といって席を外し、しばらくして、僕と高校1年生の男子にポッキーを1箱ずつくれた。近くのコンビニで買って来たらしい。
「限られた小遣いのなかから、こんなおっさんにポッキーを買ってくれるなんて。」俺は申し訳なさでいっぱいで「ごめんね。」と言った。
そしたら、その女の子に「ごめんねって何ですか。ありがとうって言ってくださいよ。今度ごめんねって言ったら、もう口をききません。」と怒られた。
「あ。ごめん、じゃないや。えーと。ありがとう。」
本当に俺は謝り過ぎで、それは人を不愉快にするほどだということにようやく気が付いた。
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最近、自分自身で気が付いたこともある。何か新しい知識や技術を身に着けようとするとき、自分の思考のなかで、論理でなく感情が邪魔をすることに気が付いた。どうも僕の感情は、新たなことを身に着けるのを拒否したがるようだ。
「そんなこと覚えなくてもいいだろう。」とか、「もう頭がいっぱいだ。知識以外で処理しろ。」といった、イラつきが表面に現れる。問題に対峙する前に、問題自体を殺してしまえって感じかなあ。
冷静に考えれば、どうっていうことのない量の知識を身につけるときでも、そして問題に対峙するときにも、この感情が先だって、ものを覚えたり冷静に考えたりすることを後回しにする。問題に対応する前に、まずはいったん拒絶するといった感じだ。
でも、この感情は本当に時間の無駄。覚えるべきことは、さっさと覚え、やるべきことはさっさとやったほうがいい。できるだけ冷静に、物事に対応しようと、自分の考え方の癖を感じながら思った。
高校時代は、自分自身に対して「俺にできるわけない。」という感情があった。今から考えると無駄な感情だった。その頃できないと思っていたことのほとんどが、今ではできているからだ。
やるべきことは、冷静に、少しずつでも前進させていこうと最近、思うようになった。いまさらだけどさあ。
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とはいうものの、現実にはいろいろとあって、今週、勉強はDuolingoの英語の勉強以外、ほぼ何もしていない。困ったもんだ。
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事業譲渡についても、契約もして売買代金も受け取ったのに、未だに様々な問題が生じている。
まじで、フランチャイジーなんかしなければよかったと、今になっても後悔している。
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確定申告をしてもらうということで、税理士の所へ行った。最初は確定申告の説明を受けていたが、途中から事業をやめるということに話が移った。4月からどうするか聞かれたので、「まだ決めてない。」と答えた。
そしたら、途中からお説教になって、「あなたはしっかりと下積みをして、独立して、何か事業をするべき。いずれにしても、あなたは下積みというものを何もしていない。努力が足りない。」と言われた。「資格、いっぱい持っているみたいだけれど、仕事につながらない資格なんて、趣味じゃない!」
「はあ。そうなんですけど。」「はあ。」と返事はしていたが、さすがに途中で飽きてきた。お説教はされてもいいんだけど、話がつまらん。最後には心の底から「うるせえ。くそばばあ。」と思った。これはそう思っちゃっても仕方がない。
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ジムのトレーナーに勧められて、「ノッティングヒルの恋人」を今頃見た。
俺はその昔、この映画にも出てくるヒュー・グラントというイギリスの俳優が好きで、彼の映画は大体見ているのだが、ノッティングヒルの恋人だけは、ジュリア・ロバーツが苦手で、見ていなかった。
でも、この映画、すごくよかった。初めて、ジュリア・ロバーツをかわいいと思った。そして、ヒュー・グラントがやはり素晴らしかった。
この映画のなかでは、ヒュー・グラントのまわりには、癖のある友達や家族が集まっている。俺なら、全員を嫌うところだが、映画を見ながら、そういう俺の態度は間違いだと気が付かされた。最終的に、多くのそれらの友達や家族が、彼を救ってくれることになるからだ。
俺は、結構、友達関係を切り捨ててきたからなあ。と映画を見ながら、残念に思った。そうではない生き方が、あったはずだった。
これからは、あまり人を嫌わずに、できるだけ多くの人と仲良くなろうと、この映画を見ながら思った。いい映画だった。
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今井大輔の漫画「恋の奈落」(COMIC ROOM)を1巻だけ読んだ。1巻だけ、キンドルで無料だったからだ。
すごくレベルが高い。高度なストーリーなのに、無理がない展開で、「思い」の描き方がとても優れている。
とても気に入って、3回も読み返した。
既婚者だけどすごく好きな人と付き合った。ところが、その相手は、都合のいい遊び相手くらいにしか考えていなかった。それどころか行為を録画して脅してきた。
精神的にボロボロに追い詰められていく主人公。生活から笑顔がなくなった彼女が笑顔を取り戻すにはどうしたらいいか。
よく練られたストーリーで、絵もとてもよかった。ただ、今はとても貧乏なので次巻以降が読めない。買えないから。悲しい。
















