月曜日に、実家に日帰りをした。いつ完成したのだろう?帰り道の途中にスタバができていたので、ドライブスルーに入った。
「ホットコーヒーをグランデで。」
田舎なので、僕の後ろには待っている車がなかった。
「淹れたてを出したいので2分ほど待っていただけますか。」
「はい。」
待っている間に試飲だという水出しのコーヒーを飲ませてもらった。そして、スタバの店員と、コーヒーについてあれこれ話をした。
「長野県でもコーヒー豆はできないのかなあ。」と聞いたら、「できると思いますけど、ものすごく高いコーヒーになると思います。」ということだった。1杯のコーヒーを作るのに、かなりの量の豆が必要なのだという説明を受けた。
僕は、最近知った「高級豆のコーヒーは浅煎りがいい。」ということを教えてあげた。深入りは焦げが入るので、ごまかしが効くのだそうだ
2分間のお話をして、そして、グランデのコーヒーを受け取って、また名古屋に向かった。コーヒーを待っている間の会話は、けっこう楽しい時間だった。
グランデは、長野から名古屋に帰るまでに飲むのにちょうどいい量。今後もこうして名古屋に帰ってくるんだろうなあって思った。
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自営業を廃業するので、経費で買えるものを買っておくつもりだった。俺の雇っている税理士は、クリーニング代ですら1円も認めてくれない。なんでなんだろうな。
本ならいいだろって勝手に思った。以前、その税理士が「読書なんてしません。」と言っていたのを思い出したからだ。何を買っても、その本が何の本だかわかんないだろ。読書しないんだから。
「最後に、仕事でお世話になった人に贈るためです。」と言い訳するつもり。公務員だった舛添都知事が税金で自分の息子に「クレヨンしんちゃん」を買って許されるんだから、俺が自分の経費で「羊をめぐる冒険」を買ってもいいだろ。権力者の卑しくズルい思想は、庶民の真っ当な思想を駆逐し、卑しさを誘発するものだ。
それでアマゾンで、僕が持っていた方がいいと思う本を大量に購入した。で、愕然とした。もう古本でなければジェフリー・アーチャーの「めざせダウニング街10番地」も「チェルシー・テラスへの道」も印刷した本としては買えない。南伸坊の「モンガイカンの美術館」ももうない。半村良の伝奇シリーズも全滅。橋本治の「桃尻娘」もない。沢野ひとしの「ワニ眼物語」もない。まあ「ワニ眼物語」は当たり前か。目黒孝二がもう死んじゃってるんだからなあ。
「将来、また買えばいいや。」と思っていた本が、もう買えないという事実に驚いた。それで、ますます買える本をいっぱい買った。プロジェクト・ヘイル・メアリーだけは下巻だけの購入になってしまった。もしかしたら税理士に説明を求められるかもしれないけど、「上巻を持っている人が、俺はあの本の下巻が欲しい。といったので、下巻だけプレゼントすることにしました。」って言い訳するつもり。
そして、本当に、お世話になった人のために、カール・セーガン博士の「コスモス」や、役に立つのかもわからないけど、なんとなくいいかなと思ったので、吉田松陰の「覚悟の磨き方」や多胡輝の「頭の体操」も数冊ずつ買った。
あの頭の固い税理士が認めてくれるかは、わからないけどさあ。
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今週もジムに行った。しばらく前まで、友達はジムにいる間、ずっとトレーナーといろいろとしゃべっていたが、最近は会話も減ってきている。
代わりに僕がトレーナーと、最近見た映画の話をしているほどだ。以前は僕がそんな話をするような時間がなかった。
やはり、一宮の病院に友達のお見舞いに行ってから、体調がずっと悪いらしい。胃が弱っているようで、暗く沈んでいる。ジムの片隅で、トレーニングを待つ間、携帯でツムツムなんかをしている姿を見ると「かわいそうだなあ。」と思う。トレーナーの話にげらげら笑い「今日もうるさいなあ。」と思いながら見ていたのが噓のようだ。
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トレーナーの話を聞いて、悪霊を退治するために、熱田神宮にお参りすることにした。トレーナーの話だと、祈りながら、頭の後ろあたりに悪霊がいることをイメージして、そいつをつかんで投げ捨てることをイメージするといいらしい。
平日の朝、友達と熱田神宮に行く。お参りをして、悪霊をイメージしたら、なんだかイメージしたものが意外と大きくて、しかもしっぽみたいなのが体に絡んでいるような感じがした。黒いなまなましい悪霊だった。一応投げ捨てたけど、本気で抜いたら、身体に悪いのでは、と思って中途半端だった。なんでそんなイメージを持ったのかはわからない。
それから、タコ焼きを食べて、よく晴れていたので公園でキャッチボールをして、それからバッティングセンターにも行った。そして僕は仕事に行った。
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仕事がらみのことでその友達に電話したが、寝ぼけているのか要領を得ない。しばらくして電話がかかってきた。爆睡していたそう。仕事の電話を受ける約束を他でもしていたのに、その電話にも出ることができなかったという。
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翌朝「体が元気になってる。元に戻って嬉しい。」という連絡が来た。熱田神宮のお参りがよかったのか、よく晴れた日の公園でのキャッチボールがよかったのかはわからない。
とにかく、元気になった。コンビニでアイスクリームを買ってくれというので、買った。俺はいらないというのに、俺の分まで買わされた。
「おいしいでしょ。」という。「うん。」
「お礼は?」
なんで俺が、お礼を言わないといけないんだ!納得いかないけど「ありがとう。」と言っておいた。
俺は悪霊退治に行って、怪獣を作ってしまったのかも知れなかった。
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事業がらみでは、僕が職場のまわりをうろうろしていたら、不動産仲介業者とばったり出会った。
「私のあとの入居者が、メールを受け取ったけれど、添付書類が付いていなかったと言っていました。その後、連絡、取れていますか?」そう聞くと「いや。もう時間がないのに、連絡が取れていない。」という。
「私の方から、あとの入居者に連絡します。添付ファイル、私にください。」
それで、俺の方からあとの入居者に、不動産仲介業者に送るべき添付ファイルを送った。どこに何を記入するかも聞き取って、メールで送る。
この不動産仲介業者は会社に電話をしても、普段いなくて繋がらない。それで、この業者の携帯電話番号も聞き取って、それもあとの入居者に送った。
これで不動産仲介手数料取るんだからなあ。俺がもらいたいくらいだよ。
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映画「レイヤーケーキ」を見た。
主人公は不動産ブローカーだが、それは表向きで、本業は麻薬のディーラー。売るのはプロのみで、素人には売らない。かなりの財産ができて、もう引退するつもりでいる。
ところが、やめることができない。有能だからだ。ボスから1人の女を探すことと、大量のMDMAを売ることを強要される。
その大量のMDMAは、別の組織がセルビア人から盗み取ったもので、それを扱っているせいで、男はセルビア人組織のなかで殺害目標にされる。
そして、女も見つからない。
そして、男は理解する。組織から足を洗うには、手を汚さなければならないことを。
よくできた映画で気に入った。そして、この映画を見て、4月から暇になったら、俺も1度でいいから、体をきちんと鍛えないとなあって思った。

















