箱根~湯河原~小田原旅行 2024年3月18日・19日 その2 | 山中@middlielのブログ

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↑その1

 
両親との旅行1日目の午後は、箱根の岡田美術館へ行ってきました。

 

金屏風✨の特別展示が見たかったのです。

 

 

 

 

岡田美術館に来るのは自分は2回目。

両親は初めてでした。

 

 
岡田美術館入口
岡田美術館入口 金屏風の祭典の垂れ幕
 
ちなみに岡田美術館はとても厳重です。
美術館の受付を通る前にスマホやカメラの類をロッカーに置き、受付で空港のようなX線の手荷物検査を通らないといけません。
設立が2013年と新しいため(あの3.11があった年の2年後)、美術品の防災対策もしっかりとしています。
 
なので展示物の撮影は当然できません。
ぐぬぬ、なのですがそれは仕方ない。
拙い文章ですが中の様子と感想を書きます。
 
 
1~5階までが展示フロアで面積もかなり広い岡田美術館。
 
まずは2階から(※)。
今回は古伊万里など日本の陶器、それから磁器とガラスの壺や皿を展示していました。
中国、朝鮮の物もあったと思います(時間が経って記憶があやふや)
時代を追って展示しているので歴史や美術のお勉強になっていいですね。
 
焼き物には絵や模様が描かれているのですが、昔の物で当然手書きのため、模様が少し歪んでいたり絵画と比べて絵がシンプルだなと思ってしまう自分は駄目なのかもしれないと思ったりしました。
 
テクノロジー的に、昔はろくでもない作品ばかりの時代にこれだけの物を描き作り出せるのは凄い!!! とは思うんですけれどね。
 
それだったら、無地で釉薬の色合いの変化だけの壺や皿の方が自分は好みだなと思いました。
青磁、白磁、緑釉、天目茶碗、灰釉、織部等です。
 
 
 
足湯カフェでティーブレイク

足湯に入りながら飲み物を持っている両親

 
2階を見終わったところで、美術館の真ん前にある足湯でティーブレイク。
美術館入館者は足湯を無料で利用できるのです。
この日は風が吹くと肌寒かったので、まだ外が暖かい15時前のこのタイミングで足湯を利用しました。
 
両親と私でそれぞれの飲み物(自分はお汁粉)を買って、足湯に足を投入。
源泉かけ流しの温泉が疲れた足に効きます~ニコニコ
お汁粉も美味しかったです。
 
 
大壁画 福井江太郎「風・刻」―天駆ける箱根の守り神―
大壁画 福井江太郎「風・刻」―天駆ける箱根の守り神―
 
足湯の目の前にあるのが、この岡田美術館の顔である大壁画。
縦12メートル、横30メートルの大きさで、金地パネルに風神雷神が描かれています。
 
「凄いー」って分かりやすく感動できちゃいます。
ちなみに足湯とこの壁画の間には池があって魚もいます。
 
ティーブレイクを挟み、いよいよ目的の金屏風が展示している3階へ向かいました。
 
 
 
 
岡田美術館「金屏風の祭典」のポスター
岡田美術館 金屏風の祭典 ポスター
 
 
入った瞬間、
 
「すっっっご!!!……」
 
と、あまりの壮観さに家族揃って絶句しました。
 
通路の両サイドと正面奥に、人の背丈ほどある金屏風が上のポスターのようにズラーーーーっと並んでいるのです。
めちゃくちゃインパクトありました!
 
黒い壁に薄暗い部屋、そして大きなガラスの向こうに、静かな明りに照らされた金屏風が絶え間なくディスプレイされている様は、目も眩むような非日常的空間でした。
 
来て良かった!
 
心からそう思いました。
 
 
 
「金屏風の祭典」目録

金屏風の祭典 目録

 
 
今回の展示では、日本の歴史や文化を知ることができた金屏風が気に入りました。
 
二条城行幸図屏風(にじょうじょうぎょうこうずびょうぶ)(ポスターの上の図柄)では、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)と将軍たちの行列が描かれているのですが、衣装、牛舎、建築物などの様子が詳細に描かれていて面白かったです。
 
鞍馬・厳島図屏風(くらま・いつくしまずびょうぶ)とかも。
Xで書きましたが、厳島神社で酒盛りしているってのが時代を知れて良かったですね。
それとこの屏風だったかな、町中でチャンバラの喧嘩しているシーンも好きでした。
 
 
それと狩野派!
 
名前はよく聞くけど、じっくりと見てその凄さを知りました。
 
そもそも狩野派って400年にもわたって活動し続けてきた「画家集団」だったのですね。
自分はてっきり狩野〇〇とその弟子たちによる、たかだか数十年程度のものだと思っていました。
 
春秋花鳥図屏風(しゅんじゅうかちょうずびょうぶ)では、美しい雄の孔雀と毛づくろいしている雌孔雀の近くにいる可愛らしい雛たちが、とても精細にかつ色鮮やかに描かれているのが目を引きました。
 
 
そしてこれらの金屏風では金雲が多く描かれていました。
よく日本の絵巻で見る形なのですが、作品によって技法が違ったり見せ方が違ったりと、とても奥深いものだなと思いました。
とても雰囲気があって良かったです。
 
 
四季山水図屏風(しきさんすいずびょうぶ)も個人的に気に入った作品でした。
「山水画」は墨で山や川などを描く”侘び寂び”の芸術だと思うのですが、✨バックがキンキラキンの金地✨になることで侘び寂び感が大幅に減少 笑
 
ですが山水画には変わりなく、見ていて癒やされました。
 
 

 

といったところが、今回の特別展示「金屏風の祭典」の感想です。
 
 
ここまで書いて結構時間がかかりました。
4階・5階はまともに見れなかったのもあるので、美術館の感想は今回はこれくらいにしたいと思います。
 
 
※回っている最中「中国朝鮮の陶磁器は今回展示していないのかな?」と謎に思っていましたが、1階を見逃すというやらかしをしていました笑い泣き
それでも回る時間が全然足りず、4階・5階は駆け足でした。
1階は次回来た時の楽しみにします。
 
 
岡田美術館は個人的にお気に入りの美術館です。
両親も、特に母はかなり気に入りまた来たいと言っていました。
 
今回の金屏風の展示もとても良かったし、6月からは広重の東海道五十三次の全展示も始まるので、また訪れたいです。
 
 
 
 
目録3冊
岡田美術館の目録3冊
 
日々お金は節約しているのですが、勉強のため、ブログを書くときのためと、思いっきって3冊も購入。
値段分には程遠いですが、このブログを書くにあたってとても役には立ちました。
目録は、鑑賞したものを確認することや、勉強の取っ掛かりとして良いですね。
 
 
↓その3