今日は、幻想的な独自の女性像を描く、戸井田しづこさんの個展「夢幻泡影」に行ってきました。

(於 art Truth、会期7月14日(水)~7月21日(水))

 

私が、戸井田しづこさんの作品に初めて出会ったのは、5年前の横浜中華街の画廊art Truthで開催された「夏を彩る!!展 Part4」でした。今思うと、そこで、3枚のうちわに描かれた女性像を拝見したことが、私が美人画にはまっていったきっかけの一つになったと思います。

 

その後、個展やグループ展、そして毎年開催される現代童画展では、戸井田さんの作品を楽しみにして拝見し、魅了されてきました。

そして、私のブログで、その度ごとに感想を書かせていただきました。

主なものは次の通りです。

夏を彩る!!展 Part4(於 art Truth) ~涼しさを呼ぶ夏の玉手箱~(2016年8月)

第42回現代童画展(於東京都美術館)に行ってきました。(2016年12月)

戸井田しづこ個展・夜明けの虹 (於 art Truth)「こころとまなざし」に魅了されます!(2017年7月)

戸井田しづこ個展「夢の通い路」(於 art Truth)に行ってきました!(2019年6月)

「COOL美人」(於 銀座画廊 美の起原)に行ってきました!(2019年8月)

第45回記念 現代童画展(於 東京都美術館)に行ってきました!(2019年11月)

「わたしの硝子絵展」(於 art Truth)に行ってきました!(2021年2月)

現代童画展 2021春季展(於 銀座アートホール)に行ってきました! (2021年4月)

 

それでは、作品を紹介させていただきます。

 

「蜻蛉」 アルキド F20

夢の中に白く浮かぶ女性の姿。

その眼差しは、静かでやさしく、魅惑的で、心の奥で浮き沈む感情に働きかけてくるようです。

この作品は、DMにも掲載されており、今回の作品展の象徴的な作品ではないでしょうか。

 

「雨夜の月」 アルキド F6

この作品と向き合うと、戸井田しづこさんの心の奥にあるイメージと直接に向き合うような印象がします。

そこには、見るものと作家の画像を通じた会話が成立している・・・・と感じます。

 

この画像は、私の携帯で撮ったものですが、私の携帯には、人の目を認識し、そこに焦点を合わせる機能があるので、目の周辺の明るさに反応する傾向があります。そのため、作品全体の微妙な明るさの濃淡が十分にとらえられないと感じましたので、あえて焦点を外して撮影したのが次の画像です。

ピントはボケますが、女性の肌や髪の微妙な光の濃淡や美しさがより感じ取れるのではないでしょうか。

 

この作品の横には、次の作品が展示されています。

「恋の泡」 アルキド S8

こちらの作品は、今年の現代童画会の春季展で拝見した作品です。

今回の作品展では、過去の作品展で拝見した作品が数点あり、記録力の悪い私でありながら、戸井田さんの作品はほぼ確実に記憶に残っています。

この2つの作品が並んでいるところです。

 

こちらは、ガラス絵の小品などを展示したコーナーです。

 

ほかにも、次の作品に私は特に魅力を感じました。

「Shadow」 アルキド P8

 

「Misty blue」 アルキド F3

この作品は、表題にある通り、青の色合いが独特で、私は若さを感じました。

 

「朝霧」 アルキド F4

 

このほかにも、魅力的な作品が展示されており、久し振りに戸井田さんの作品を堪能することができました。

今日は、残念ながら、戸井田さんにはお目にかかることはできませんでした。

最近、戸井田さんは体調不良とのお話を伺い、大変心配ですが、あまりご無理をされず、早期の回復を願うばかりです。

 

なお、展示作品は、art TruthのHPに一覧表が掲載されていますので、ご興味のある方はご覧いただければと思います。

横浜元町中華街 ギャラリー art Truth (yccp.jp)