今日は、現在、銀座画廊 美の起原で開催されている「COOL美人」(会期8月22日(木)~9月6日(金))に行ってきました。
出展作家は、田中アユミさん、丁子紅子さん、戸井田しづこさん、中園ゆう子さん、政井亜子さん、山下千里さんの6名の方々になります。
美の起原は、JR新橋駅から徒歩5分ほどの所にあります。
今回の出展者は、私が自分のブログにも何度も取り上げている丁子紅子さん、戸井田しづこさん、中園ゆう子さんの3人の方々に加え、最近、注目している田中アユミさんの作品も見られることもあり、楽しみにしていたところです。
お一人、5点前後の出展でしょうか、その中で、それぞれ気になる作品を紹介したいと思います。
まず、中園ゆう子さんの作品です。
「ハルジオン」 中園ゆう子
中園ゆう子さんの作品には、かならず「精霊」?が宿っていると私は感じています。
「精霊」、それは、花であったり、水であったり、蝶であったり、鳥であったり様々です。その精霊と少女の両者をいかに描き挙げているか、その点を拝見することに中園さんの作品の楽しみの一つに感じています。
そんな中で、この作品は、ハルジオンという素朴な花のみを控えめに描き、少女そのものの魅力がシンプルに引き立つ作品になっています。
小さな作品だからこういうシンプルな作品になったこともあるのかも知れませんが、これはこれでとても魅力的な作品と思いました。
「weather」 中園ゆう子
帽子の下に溢れているのは雲でしょうか。明るい晴の景色のようですが、帽子の下に溢れる雲、女の子の気持ちはいつ荒れ出すのか分からない・・・・なんてことを考えてしまいます。
参考に、この美の起源で、昨年11月に開催された中園さんの個展について触れた私のブログを掲載しておきます。
◯中園ゆう子個展「色彩の住人」(於 銀座画廊・美の起原)に行ってきました!
次は、戸井田しづこさんの作品です。
「朝霧」 戸井田しづこ
如何に魅力的な女性の姿を描くか、それが戸井田さんの求めているところと言うようなお話しを、以前伺ったことがあります。
この優しい眼差しのしっとりとした作品は、現在、戸井田さんが到達されている魅力的な女性像の一つではないか・・・と私の中に密かな確信が湧いてくる作品です。
他にも、少女の小品や、次のような作品も展示されています。
「風薫る」 戸井田しづこ
今年、6月の戸井田さんの個展に触れたブログを紹介してきます。
◯戸井田しづこ個展「夢の通い路」(於 art Truth)に行ってきました!
次は、田中アユミさんの作品です。
「千日紅」 田中アユミ
田中アユミさんの作品を初めて拝見したとき、とても懐かしい印象がありました。
昭和時代、場合によっては大正時代の浪漫を感じさせるその作風は、正直目を見張ってしまいます。
この作品も、上品で、古き良き時代の挿し絵を感じさせる美しい作品ではないでしょうか。
そして、この作品
「三日月」 田中アユミ
この作品は、私が拝見するのは2回目です。
といいますか、この作品は、丁度一年前に初めて拝見した田中アユミさんの作品です。
そのときの私のブログは此方になります。
◯第44回 2018現代童画会選抜展(於 銀座アートホール)に行ってきました。
そして、丁子紅子さんの作品です。
「わたしのもの。」 丁子紅子
「風ふくときは、」丁子紅子
そして、珍しく今回はこんな小品が出展されていました。
そして、山下千里さんの作品です。
「月の秘密」 山下千里
画廊のスタッフの方のお話しでは、山下千里さんは、クラゲをテーマにした作品が多いとのことでした。
女性とクラゲの神秘的な美しさが魅力の作品です。
山下千里さんのお名前は記憶にあったので、いつ拝見しているのか、自分のブログで検索したら、昨年の3月、横浜のMERRY ART GALLERY別館において、やはりクラゲが登場する作品を拝見し、ブログに取り上げていました。 そのときの作品です。
「衆生」 山下千里
最後に、政井亜子さんの作品です。
この方の作品を拝見するのは、おそらく初めてだと思います。
「夢うつつ」 政井亜子
「ねやのひま」政井亜子
以上、6人の方々の個性ある作品を堪能できた作品展でした。
今日は以上です。