【マンガ感想】
『あさひなぐ 4巻 (こざき亜衣)』
あさひなぐ 4 (ビッグ コミックス)
こざき 亜衣 小学館 2012-02-29 by G-Tools |
【あらすじ】
なぎなたガールズ!夏合宿クライマックス!鬼コーチ寿慶(じゅけい)が出した夏合宿最後の試練、“終わらない稽古”に旭(あさひ)と仲間達が挑む!「真春(まはる)先輩、私の理想は貴女(あなた)です」――憧れの先輩に近づくため、残る力すべてを振り絞って寿慶と対決する旭。仕上げの稽古はいかに幕を閉じるのか!?厳しい合宿を乗り越えた部員達の頬を伝った涙の名前とは……。コミックランキング続々イン!!期待と話題の一番星!!“なぎなたガールズ”青春スポコン漫画!!単行本第4弾!!
薙刀(なぎなた)というスポーツを描く漫画です。
中学校まで美術部だった主人公・『東島旭』は、高校入学と同時に生まれ変わろうと
運動部に入ろうと思っていた。 部活動オリエンテーションで薙刀部が行った詐欺的な勧誘パフォー
マンスを見てしまった『東島旭』は、薙刀部を見学しに行くことに・・・・。
というような感じで始まる作品でして、高校デビューと共に生まれ変わろうとする主人公・『東島旭』が
“薙刀部”というスポーツ部に入部し、日々、努力していく姿を描くスポーツマンガです。
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ここからは、4巻の感想。
4巻では、3巻から描かれている薙刀部の地獄の夏合宿イベントの続きが描かれつつも、
段位獲得イベントが描かれることとなりました。
そんな4巻でメインとなるのは、もちろん夏合宿の続きですね。
4巻では、合宿編も後半に突入することとなりまして、最後に合宿のまとめとして『円陣稽古』を
行うこととなりました。 この『円陣稽古』とは、指導者の『寿慶』の独自の練習方法でして、
全員で大きな輪を作りその中で2人が中心に出てどちらか一方が一本を取るまで戦い、
負けた方は輪に戻り、勝った方は中心に留まり次の挑戦者と戦うというシステムの稽古です。
そして、3本続けて勝てばその輪から抜けることが出来る(稽古終了)というルールでして、
簡単に言えば、最後まで残った者が一番弱いということが判る稽古だったりします。
ただし、残念なことに、その円陣には、指導者・『寿慶』も加わることとなっておりまして、
一気に抜けようとする『宮路真春』などの実力者の行動を阻止し続けれられることとなりました。
(しかも、その指導者・『寿慶』は、その円陣から自分が抜けてしまわないようにわざと負ける)
そのため、この稽古は永遠と続くこととなりまして、特に練習配分を考えずにひたすら一生懸命
稽古をし続ける1年生組は練習後半でバテバテになってしまうこととなりました。
そんな状況の中でも、『宮路真春』だけはやる気を失わずに、指導者・『寿慶』に挑み続ける
様子が描かれていきます。 そんな『宮路真春』に憧れる主人公・『東島旭』は倒れそうになり
つつも『宮路真春』に必死についていき、再び、指導者・『寿慶』と対決することとなりました。
指導者・『寿慶』は、この合宿で、主人公だけに特別な訓練を課してきておりまして、
この対決で、その特別な訓練の成果を主人公に経験させることとなります。
まあ、ここら辺の展開については、ネタバレというか実際に読まれた方が面白いと思うので
詳しくは書きませんが、これまでの主人公だけが行っていた特別な練習が実践でこのように
役に立ったことは非常に面白かったですし、何よりも、主人公が少しだけ覚醒していくイベントは
やはりスポーツマンガとして非常に熱い展開であったと思いました。
いや~、面白かったです。
次巻も楽しみです。
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【総評】
最近の漫画では珍しいくらいのスポコン漫画でありながらも、面白いという奇跡のような作品です。
スポーツマンが好きな方は、ぜひともチェックしていただきたい作品の一つです。 お薦めです。
点数的には
94点
です。
では、ここまで。