【マンガ感想】
『あさひなぐ 2巻 (こざき亜衣)』
あさひなぐ 2 (ビッグ コミックス)
こざき 亜衣 小学館 2011-07-29 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻
【あらすじ】
なわとびテストクリアで自らの防具を手に入れ、本格練習を開始した旭(あさひ)。しかし、それは悩める日々の始まりでもあった。同じ薙刀部一年で長身のさくらや剣道経験者の将子(しょうこ)と違って、自分には何の取り柄もない……。落ち込む旭にエース真春(まはる)が“必殺技”を伝授する。「3人いれば3通りの強さがある。それが薙刀よ。必要なものはひとつ――女は度胸。」ひたすら稽古に励み、少しずついろんな事が変わり始めた旭と二ツ坂高校薙刀部にビッグニュースが…猛烈剣士で旭のライバル(?)、一堂寧々(いちどう・ねね)がいる國陵高校との練習試合が決まったというのだ!!大好評、なぎなた青春スポ根漫画、単行本第2弾!
薙刀(なぎなた)というスポーツを描く漫画です。
中学校まで美術部だった主人公・『東島旭』は、高校入学と同時に生まれ変わろうと
運動部に入ろうと思っていた。 部活動オリエンテーションで薙刀部が行った詐欺的な勧誘パフォー
マンスを見てしまった『東島旭』は、薙刀部を見学しに行くことに・・・・。
というような感じで始まる作品でして、高校デビューと共に生まれ変わろうとする主人公・『東島旭』が
“薙刀部”というスポーツ部に入部し、日々、努力していく姿を描くスポーツマンガです。
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2巻では、基礎練習ばかりだった1巻とは違い、薙刀の試合形式の練習に移りまして、
主人公・『東島旭』が本格的に薙刀という競技を経験することとなりました。
そんな2巻のメインとなるのは、やはり主人公・『東島旭』と『宮路真春』先輩とのやり取りですね。
このイベントは、主人公・『東島旭』が薙刀部のエース・『宮路真春』先輩と組んで練習をすることと
なったところから始まります。 相手が薙刀部のエース・『宮路真春』先輩であるため、普通の打突の
練習すら主人公は付いていくことができず落ち込んでしまうわけですが、練習後に、『宮路真春』先輩
と一緒にラーメン屋に行くイベントが発生します。
『宮路真春』先輩も、さすがに先輩ということで、主人公・『東島旭』が落ち込んでいることに
気づいていたようで、ラーメン屋で主人公の悩みを聞くこととなります。 主人公の悩みは、
単純に“背が低いこと”と“運動経験が無いこと”の2つでして、正直、両方ともに現時点で解決
しようが無い悩みであります。 そんな悩みを持っている主人公に対して、『宮路真春』先輩は
彼女の特徴を生かした薙刀の戦い方を伝授することとなります。
その戦い方とは、背の低さをいかしてのスネ攻撃です。
その攻撃方法を簡単に言うならば、大抵の相手は主人公より背が高いため、高い確率で
面を狙ってくることを逆手に取りスネへ攻撃する戦い方でして、度胸さえあれば、背が低いことを
カバーできる戦い方のようです。 正直、その戦い方の発想自体は、背の低い者ならば誰でも
考えそうな戦い方でして、主人公ですら「・・・だけですか?」と聞き直すほどだったりするわけですが、
実際に、その戦い方をしようとすると度胸と技術と訓練が必要であることを身を持って経験していくこと
となります。
その戦い方をマスターするために日々努力を重ねている主人公に下に、國陵高校との
練習試合が組まれたという知らせが届きます。 主人公としては、早速、練習の成果を
発揮する絶好の機会であるため、やる気が一気に出てきたわけですが、残念なことに
6人の部員に対して練習試合に出れるのは5人だけということで、一番経験不足で
背が低い主人公はレギュラーから外れ、サポート役となってしまいました。
とはいえ、それでは話が進まないというわけで、レギュラーである『文乃先輩(太っている人)』が
腹痛で倒れてしまうイベントが発生してしまいます(乳製品の食べ過ぎw)。 そんなイベントが起こ
ってしまったため、主人公は“棚からぼた餅”的に、試合への出場権を手に入れることができました。
これ以降に描かれる練習試合の様子はまだ読んでない方へのネタバレになってしまいますし、
2巻で一番面白いイベントであるので詳しくは書きませんが、主人公が所属するチームの選手たちの
それぞれの性格や戦い方が詳しく描かれたのは興味深かったですし、何よりも主人公がこの試合を
通して大きく成長していく描写が描かれたのが非常に面白かったです(また、相手の國陵高校にも
将来、主人公のライバルとなるであろうキャラクターにスポットが当てられたのも面白かったです)。
恐らく、次巻以降は、この試合経験を生かし、さらに、薙刀にハマっていく主人公が描かれて
行くのだと思います。 個人的には、大きな壁にぶつかっていく描写が描かれていくことを
期待したいところですが・・・。
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【総評】
2巻では、主人公が薙刀を本格的に練習し始めたことで一気に面白くなりました。
試合描写は迫力がありますし、何より、主人公の成長していく様子が非常に面白いです。
まだまだ本編は導入部分であるので、これからどのように話が進んでいくのかはわかりませんが、
個人的には、次巻以降も大いに期待したいですね。
点数的には
88点
です。
では、ここまで。