写真はコーヒーフラペチーノです。たまに自分にご褒美あげないとね。社会が厳しいのは変わらないから。

さて今回のお題は「コンクール」の存在に関して個人的に感じた事を書こうと思います。


と言っても私が人生で参加した「本当のごりごりのコンクール」と言う環境は昨年2023年にヘレスで参加した2つのコンクールのみ。

日本のフラメンコ業界が提供しているWebコンクールと言うものを含めると、計5回でしょうか。しかしながら、Webコンクールは一般の視聴者投票と言うか、「勝つために参加している人達」って非常に少ないと思います。

後者のWebコンクールは「気楽にお互いに自由に発表し合いましょう」と言う色のほうが強く、特に日本国内のフラメンコ関係者にはマーケティングをする良い機会。

愛好家(趣味)の人達は単に楽しむために参加している事がほとんど。


しかしながら、前者の「ガチのコンクール」は参加者により目的が異なるが人により「生存活動」と「プライド」のガチンコ勝負のように感じる。

いくら美しい言葉やオブラートに包んだ表現をしても確り観察していたら皆が気づく。

コンクール自体の根本的な動力はビジネス(お金)であると。 

これは信じて貰えないかも知れないが、私がコンクールで実践したかったのは、シンプルに「知らない人達と事前練習なしのアコンパニャール」だった。


別の言い方をすると、「日本でスペイン語を勉強してきて、実際に現地人と会話が成り立つのかを試す感覚」

だから「勝つとか負ける」と言う概念は自分のモチベーションには全くなかった。

セビージャからヘレスへ行くのもお金がかかるし。

自分に期待もしていないから、1次予選の結果を紙に貼り出されるのを皆が掲示板前で待っていたが、待たずに相乗りでセビージャまで乗せてくれる人達と帰った結果は同じカテゴリーの女性が送ってくれた。

「どうせ優勝したくせに」と感じる人達もいるが「私の目標は違った。」

私はプロのギターさんとカンテさんと劇場のステージで即興コミュ二ケーションをしたから、それでOkだった。

優勝を目的に準備してないから、衣装も新調せず、Webコンクールの景品で頂いた素敵なファルダと身内の集まりのフラメンコイベントで以前着た衣装で参加した。

実際本当に即興経験ができるのは「タブラオで働いている人達」だけだ。

有名なクリスティーナ・フンダシオンでもタブラオクラスがあるが値段が高いので、以前2ヶ月だけ参加した。

でも、テストがあり勝手に点数化されるのと「間違ってはいけないピリピリ感」があった。

言い方が悪いが、「ビジネスになるためのプロ養成所」だからしょうがないとも個人的に思った。

そこにいる生徒さん達は凄く感じが良かったが、「自分が求める環境ではない」と感じて辞めた。

ではどうやれば本当の即興経験ができるか?でもお金もかけれないしな。😓

と言う考えと、知り合いのカンタオーラさんに背中を押されコンクールに参加する事にした。

私は2016年にフラメンコを始めて8年以上たつが仕事をしながら趣味感覚で勉強しているだけの趣味ダンサー。

コンクール参加者は何十年のキャリアと技術がある人達。 

自分に期待するはずがない。
期待する理由がない。

そしてノンプロは参加費が150€ほど。(コンクール後のクラス代も含まれている) これはプロのギターさんやカンテさんと勉強するには非常にコストパフォーマンスが素晴らしい。

だって、自分で皆を集めたらプロ1人につき最低40-50€払わないといけない。カンテさんとギターさんとを呼んだだけで既に100€近くなる。イケイケで売れっ子の方はもっとかかるかもしれない。それにスタジオ代金や何やらで、結局120-140€くらいは簡単にかかる。

あとは、自分以外の参加者を好きなだけじっくり見れると言うのが本当は1番勉強になるだろう。



他の参加者の事は分からないが、私の踊りのファルセータが1次予選、2次予選(決勝)とガラ公演で全て違う。

「ギターさんがファルセータを毎回変えたと言う理由と、勝つ事ではなく即興経験がしたかった。」

だから、ヘマをしてもよかった。

だから、ガラ公演のファルセータを少し長く踊り、注意された(笑)その場で作ったから、長さ調整まで頭になかった。


「プロなら時間調整を学びなさい!」と監督に注意されて、それは、ある意味ごもっともだ。(もともとプロではないけど🥲)

また私には高速サパテアードの技術もまだまだありません。なのでフラメンコ社会が一般的に求めるプロレベルではないと明確に認識しています。


結果、どのような理由かは個人的にもまだ意味不明ですが優勝となりましたが 他にも参加費無料のヘレスのローカルコンクールにも参加しました。

そちらは、予選も何も通らない結果。でもギターさんとカンテさんが変わり、こちらでも楽しく即興経験ができました。

踊るパロも変えて、違う感覚で即興してみる。技術はないけど、何とかコミュ二ケーションは取れました。


だから、コンクール=ビジネスであるという根本的な環境を認識した上で腹を括りながら参加する必要がある場合もあるのでは?と学んだ自分もいます。

前回、参加者用の契約書の中には、非営利目的と記載し営利目的の個人動画やイメージの使用許可を正式に取らず、勝手にサブスク型ビジネスでコンクール側に販売されていた話をしました。

これは、皆が無料で見れる場所なら良いのですが見たい人達にはお金を取ると言うビジネスに自分が知らない場所で使われていた。

制作したビデオ会社には、あたかも私が承諾したと言う理由で主張されましたが、たぶんスペイン語が分からないアジア人だと馬鹿にされている。

でも、実際は契約書には全て目を通しています。😓 

諦めて、遠回しに自分なりに自己主張しています。(笑)今後同じような経験をする人達もいるかもしれないので😵‍💫😵‍💫😵‍💫 つまり、無許可売買。

やはり、私の認識は的中していました。
「多くの現地フラメンコ関係者達がフラメンコは世界遺産で国境を超えて皆と共有したい」と主張する割には😓

本質的な思いは
「フラメンコはスペイン人達のもので、外国人は脚を突っ込まないでほしい。でも私のクラスは受講してお金を払ってくださいね」 

と心の奥底で考えている人達が、こんなにも沢山いるのか?私達は
ATMなんだ!と最近のSNSでの誹謗中傷をみて痛いほど感じています。 

もちろん、皆ではありません!

日本人含めて外国人に対する本心は全てスペイン語で書かれています。😵‍💫だからスペイン国外からだと分かりにくいかも。

もちろん、フラメンコはスペイン文化です。ですが、それはまるでスペイン語のスピーチをスペイン人と外国人が同時に行い、もともとのスタート地点が明らかに違う外国人達に対して、「母国語話者ではないから派生する違いを誹謗中傷している」環境。

物凄い醜い光景です。

それを最前線で活躍しているプロ達がしているのだから、呆れました。😵‍💫😵‍💫😵‍💫

今まで踊りは好きだったけど人間性をみて見る気がなくなった人達もいます。

正直、フラメンコ学校の発表会や自主企画ライブの方が「ピュアなフラメンコ」のような感じがします。😅