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さて今回のテーマはAcompañar (寄り添う)と言う事に関して。
実は寄り添うとは簡単な事ではないんですよね。
理由は?
①本質的に相手が求める事を理解する。
②自分の立ち位置を理解する。
③自分の経験値以上の視点から考える。
物事を繊細に、そして色々な方面から考えないといけません。
↑の記事には書いてませんが、トロンボ先生があるギターリストのフラメンコ愛好家にした「実験」が非常に興味深いです。
先生が彼に頼んだ事は非常にシンプルです。
「ぼくの真似をしてください。」
それだけでした。
トロンボ先生は木のテーブルを手のこぶしで優しく微かに聴こえるくらいの音量で叩きました。かろうじて音が聴こえるくらいのボリュームです。
それに対して、ギターリストであるフラメンコ愛好家の生徒は、ド~ン!と言う音で手のこぶしで木のテーブルを叩いてしまったのです。
それに対してトロンボ先生はコメントしました。
君は本当にフラメンコのギターリストですか?(意味:人に寄り添う事を知っていますか?)僕はそんに大きな音を出していませんよ。
また別件でカンテのクラスでも似たような事がありました。
こちらスペイン🇪🇸では、練習生のギターリストが勉強する為に伴奏によくやってきます。
今回はカンテ(歌)にAcompañar (寄り添う)と言う演奏課題でしたが.....。
はじめからカンテの先生に注意されていました。
そんなカチカチしたキッチリした弾き方でカンテに合わせているつもり?カンテは自由に歌うんだ。君はゆっくりリラックスして後からついてこなきゃ!
どうやら通っている学校の教育上、取り敢えずボリュームを出して踊り手に合わせて強く弾くやり方に慣れすぎてしまっていたようだ。
つまり、Acompañar (寄り添う)とはプロとして完璧なコンパスで、完璧な技術で弾くからできる!と言う訳ではないんだ。
寄り添うとはフラメンコに限った話ではない。普段の生活から相手を細かく見てコミュニケーションを取る方法を知らないと合わせられない。
因みにトロンボ先生曰く、Acompañar (寄り添う)は非常に大事であり、フラメンコ愛好家として敏感に共感できる技術は必要不可欠だと教えてくれました。