家族関係のアセスメントをするときは、

”その家では役割がどうなっているか”

ということをアセスメントする必要があります。


”誰がどんな役割を持っているか”という

アセスメントです。


家の役割とは、まず仕事。

経済的な支えとしての仕事は何をしているか、

ということです。

「誰がどんな仕事をしているか」ということを

見ていきます。

これは単に経済的にどういう状況か

ということだけを見るのではありません。

家族関係に影響している場合だってあるのです。


次の役割としては子育て。

同居家族の中には乳児、幼児など

世話のかかる子供がいる場合があります。

「小さな子供はいるか。誰が世話をしているか」

ということを見ていきます。


そして、家事。

これは生活をしていく上では欠かせません。

調理、洗濯、掃除。1人暮らしでも

おろそかにはできません。


最後に、介護。

「誰が介護しているか」ということです。

これをアセスメントしないケアマネジャーはいませんよね。


でも、その他の3つは欠けちゃったりする

場合もあるんですね。




例えば、こういうことがあります。



3世代家族。要介護3の男性。

主介護者は妻。

息子夫婦は共働き、4歳と1歳の子供。


イメージしてください。





答えを先に言いますと、

「主介護者の妻が大変なことになっている」

ということです。


妻は定職を持ちませんが、畑仕事は大好きです。

しかし、要介護3の夫の面倒をみないといけません。

息子夫婦は共働きですから、保育園から帰ってきた

小さな子供の面倒もみなければなりません。

1歳は手がかかるのはもちろん、4歳も目を離した隙に

悪さばかりします。


「あ~、でも、手がかかるけど、可愛いから良いか!」


そうこうする間に夕食の準備をしなければならなくなりました。

嫁は帰りが遅く、自分が支度をしなければいけません。


毎日こんな日が続き、嫁への悪口を近所に

言いふらし、嫁との関係が悪くなっていきました。


「うちの嫁は、全部私に任せっきりなのよ!」


妻も大変ですが、こうなると嫁も辛いです。





ちょっと、オーバーに書いてしまいましたが、

これに近い感じの家族ってありましたね。

これでは、妻はもちません。


「家での役割を見る」。

そのことで、誰かに負担が極端にかかっていないか、

知ることができると思います。


そして介護の負担はできるだけ取って差し上げましょう。





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2日間ほど、サービス事業所の質について

書きましたが、ふたたび家族関係のお話を

したいと思います。


家族関係、実はこれからがその神髄ではなかろうか、

というぐらい、深く、面白い話になるんじゃないかと、

記事を書こうとしている自分自身がワクワクしています^o^



(そんなにハードル上げてどうすんの?)ってことですが(苦笑)


その前に。


今まで書いた「家族関係の悪さ」というのは、

「家族がご本人に対して悪く思っている」というケースです。

それは、家族=強者、本人=弱者という単純なものではなく、

反対の場合もあり得ます。


「家族が弱者」ということにピンと来ない人も

いらっしゃるかもしれませんが、これは、要介護認定を

受けてもなお、若い頃の関係(強い舅・姑=弱い嫁)が続いている

場合があります。

そういう場合の多くは、ご本人と息子(嫁から見たら舅・姑と夫)が

セットになって嫁に介護を強いる、という感じです。


ただし、これは言ってみれば”昭和時代の家の風習”みたいな

ところがあって、今こんなことがあったら、嫁は「離婚よ!」と言って、

出てしまうような光景のほうがイメージされやすいかな、と思います。





ちょっと横道にそれてしまいましたが、

「ご本人VS家族」という図式ではない家族関係の悪さが

介護に影響してしまっている場合は多いです。


「家族VS家族」という図式です。

「家族の中のAさん、Bさんの関係が悪い」ということです。

介護をきっかけに家族間がぎくしゃくすることってありますよね。




例えば「嫁が介護する」例。
特に「長男以外(第2子以降)が利用者と同居する」例。


田舎だけなのかな?長男は家を出てしまって

貧乏くじを引いた二男、三男が後を継ぐ、といったケースです。


嫁の気持ちにすれば、

(長男夫婦が面倒をみればいいのに、何で私が…)的な

ことになるのが容易に想像できます。さらに

後を継いだ二男、三男が介護に参加しない場合は

嫁のストレス、MAXです。


嫁さんはブチブチ、今日の介護の様子を

夫にグチります。

それで夫もストレスが高まります。

自分も介護に参加すれば妻の負担も減るし、

グチを聞くことも少なくなるだろうに、

老いた親を直視できず、「施設に入れようか」。



これは、この記事 の②-①であれば、

介護負担を少なくするためにご本人の

自立支援、介護ストレスを減らすために

引き離し(ショートステイ)と徹底したグチ聞きを

すると好転する場合もあります。


さらに可能であれば、夫に頼んで

「奥様に感謝の言葉を」と勧めてあげると、

「仕方ないわね」と、消極的ではありますが、

介護を続ける気持ちに持ち直せることもあります。


どうしても、言えない場合は、

「ご主人、こんな風に思っておられましたよ」と

妻に代弁することも。



感謝って大切です^^v





もちろん、②-②の場合でも、頑張って

ストレスを少なくする努力はすべきなのは

言うまでもありませんよね^^

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昨日は家族のことと少し違う横道に

それた記事 になってしまいましたが、

今日は、もう少し続けてみます。





昨日の記事 にいただいたコメントを読んで、

いろいろと、思うところありました。


私自身もあの記事を書いて、

迷うところがありました。


何に迷っていたかというと、

最後の締めです。


しっくり締められていない、

という気持ち残っていました。


なぜ、そんな気持ちになったのか、

それがみなさんのコメントで

分かったような気がします。




それはおそらく、

”希望がないから”ではないかと

思ったのです。




どういうことかというと、

あの記事をよく読むと、

「どんなに質を上げようと努力しても

ダメだよ。家族が希望しないものは。」

というふうに読み取れます。


介護サービスの質を

問わないことがある、となれば、

「質なんてどうでもいいじゃない」

ということになります。


(頑張っても頑張らなくても一緒)

というのは、つまり、そこには

”希望がない”ということなのです。




ということで、こんなことを思いましたので、

書き留めたいと思います。





私たちが行動を起こす大きな

モチベーションになるもののひとつに

「大義(たいぎ)」というものがあります。

分かりやすく言うと、「正義」です。


「自分に”大義”がある」と思うことで、

その行動は広く、大きく、強く

行うことができます。





例えば、昭和10年代の日本は、欧米に

植民地化されていたアジアを開放する、

という”大義”を掲げていました。


アメリカはイラクに対して戦争を仕掛けたのは、

世界に核を拡げて混乱させない、という

”大義”があったからです。


身近なところでは、管直人首相は

きっと「自分が首相でいないと

復興が進まない」という”大義”を

持っているから首相を辞めないのです。


でなければ、あんな心が折れるほど攻撃されて、

平気でいられるはずがありません(苦笑)



つまり、「自分に正義がある」と思うことは、

自分の起こす行動に自信を植え付け、

大きな力になるのです。





介護にも”大義”がなければいけません。


「質が良かろうと悪かろうと一緒だよ」では、

頑張るモチベーションは上がりません。

質の高いサービスを行うことの”大義”を

掲げる必要があります。


「なぜ、私たちは質の高いサービスを提供しようとするのか」。


それは、おそらく「個人の尊厳を守るため」

というところに行き着くことになろうか、と思います。




私はやっぱり「顧客は家族」であると思っています。

だから、家族の思いや希望がサービスを左右するわけです。


でも、サービスを受ける利用者が不利益なことになるのは、

モラル(倫理観)が許しません。


どんどん悪い状態になっていく利用者を

見過ごすことの恐ろしさ、といいましょうか。


心ある人たちは、そういう状況を

見て見ぬ振りなどできませんよね。


質の高い介護サービスを提供する”大義”は

「個人の尊厳を守るため」というところに収まるのでしょう。


やはり、そこを信じていくべきです。




さて、結局そういう根本的なところに戻ってしまいました。

でも、単に「個人の尊厳を守ろう」と標語のように

聞かされていた時とは違う気持ちを感じていただけたら

幸いです。



次回は、元に戻って家族のことを書きます。



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