今日は新規でサービスを利用したい、

というお家に訪問しました。


初回のアセスメントです。


脳梗塞、左片麻痺

要介護2の男性です。


お家にお邪魔してご本人と

奥さんと面接しました。


「言いたくないことはおっしゃられなくても

けっこうですからね」と前置きして

話を始めました。


生い立ちから、仕事のことから、

病気のことから、子供さんのことから、

サクサクと聞かせていただきました。


しかし、ご本人はあまり

しゃべりたがりません。

奥さんは「昔から無口な人ですから」と

言いました。


(そりゃそうだよな、赤の他人に

プライベートなこと、そうそう話したく

ないよな…)と申し訳なくなりました。


ひととおり話も終わって、奥さんが

「お茶の準備をしてきますね」といって

台所に行ったとき、ご本人と2人きりに

なりました。


そのとき、ご本人が「田中くん、こんな話は

いいから、どっかから嫁さん世話してくれんか」

と、半ば唐突に話しかけました。




利用者さんのお宅を訪問したときに

何度か聞かれた“お嫁さん問題”。


女性のケアマネや介護職さんだったら

「あんたが嫁に来てくれたらなあ」って

言われた人も多いと思います。


そのおうちはご本人夫婦と40歳代の

子供さんの3人暮らし。

未婚の男性がいるお家にとっては

切実な問題なんだろうなあ、と

つくづく思います。




「息子さんのお嫁さんですか?」

ご本人は黙っています。


「そうですね~、うちの職場にも

いないことはないんですけど」。


こういうときの答えはいつも悩みます。


昔は「内緒で誰かと付き合って

おられるかもしれませんよ」なんて

軽口をたたいていたこともあったんですが、

どうも、それも違うような気がして。


「誰か世話してくれんか」と

くり返したその男性。


その言葉を言うと、

「利用者さん」の顔が
「おやじ」の顔になっていました。



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(前回は>>>こちら。)



話が長くなったので、『ライフプラン』は

次回、一緒に作ることになりました。



「すごく丁寧に教えてくださって、

今までの保険屋さんには聞けないような

話を聞かせてもらいました」。

私は素直な気持ちをお伝えしました。

心の中で(初めは疑っててゴメンなさい)

と謝りながら^^



保険屋さんは、私のその言葉を聞いて

フワ~ッと笑顔になっていくのが

分かりました。



「ありがとうございます!

そう言っていただけると、

本当に嬉しいんです^^」。







「どうして、このお仕事を?」

話の中で「転職した」という言葉を

聞いてたもんで、気になりました。



身の上話を聞くのは、ケアマネジャーである

私だって負けませんよ(笑)



「私もきっかけはライフプランナーさんに

出会ってからなんです」と保険屋さん。



お父さんが郵便局で保険を扱っておられた

関係で、お父さんに言われるままに

保険に加入していたという保険屋さん。



30歳の時におなじようにライフプランの

話を聞いて、体の中を電気がしびれる

ような衝撃を受けたそうです。



そして(自分もこんな仕事をしてみたい)

と、思って転職されたそうです。



「お客様と一緒に、お客様の人生の

お手伝いをするって良いじゃないですか」

「ファイナンシャルプランナーは保険だけ

じゃなくて、税制や金融などいろいろな

知識を持っていますから、お力になれると

思います」



また「どうしてこの保険屋を選んだんですか?」

という問いには、「出会ったライフプランナーが

こちらだったということもありますが、

この『ライフプラン』という考え方が

僕は好きなんですよ^^」と言われました、

本当にすがすがしい笑顔をして^^



夕方の、一番お疲れの時間帯だろうにも

関わらず(笑)



「自慢ではないですけど、正直に言って

他の保険屋からも声がかかるんですよ。

でも、私はどんなに給料が良くっても

よそには移りません^^







何か私は、その保険屋さんに

惚れてしまいました。



保険の知識やお客への接し方の素晴らしさは

もとより、仕事に取り組む姿勢が素晴らしい。



同じく、人の人生に寄りそう仕事をする私は、

自分の仕事を振り返って何だか恥ずかしい

気持ちが沸き起こりました。



自分の仕事について、私は彼より

知識があり、きちんと利用者に応対できて

誇りを持って仕事をしているか。


私の背中を見て、ケアマネの仕事に

憧れを持ってくれる後輩っているか?






どの部分でも勝っているところがない。

そう感じました。



仕事の中身は違うけど、いろいろなことに

とても勉強になった体験です。




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(前回は>>>こちら)



保険の見直し、順調に進むもの、

…と思いきや、私のこんな発言で

ひっくり返ってしまいました。



「保険はかけられるだけ、かけようと

思っているんですよね」。



この言葉を聞いた瞬間、

保険屋さんは顔を曇らせました。



ほんと、一瞬で空気が変わったのが

分かりました^^;



「ホンネを言うと、私も

そのほうが良いんですけど…^^;





「ちょっとよく考えてみてください。

今かけられるだけ、かけるとですね…」



と言って、保険屋さんは、

分かりやすい例として

自分の年齢と子供の年齢を

書き始めました。



私は子供が4人いるんですが、

数年後に、とてもお金のかかる時期が

やって来ます。

(保険屋さんは「瞬間最大風速」と

言っていました^^



「このときに、きちんとお金を

払い続けられるか、が大事です」


「家計のやりくりで、

厳しくなったときに

何を最初に削るでしょうか」


「そうです、保険なんです」


「中途で解約すると、返戻金はほんとに

少ないものですよ」



貯蓄の目的もあって保険をかけようと

考えていた私は、深くうなずきました。








「時間が許せば、田中さん。

『ライフプラン』を立ててみませんか?」



『ライフプラン』という言葉は

聞いたことがあります。

日本語で言えば「人生設計」でしょうか。



言葉は知ってはいましたが、やり方は

あまり知りませんでしたし、正直、

面倒くさい、という気持ちもあります。



「田中さん、保険って一番お金がかかるときに

必要なお金を用意しておくことですよね。

それがいつ、どれくらい必要か。

知っておいたほうが良いと思いますよ」



今は、なんとか払えてても、将来にわたって

払い続けることができるかどうかを見るために

『ライフプラン』をつくるんだそうです。



「でも、実際どれくらいかけられるかは、

私は言えません。それは田中さんが決めること

ですから」



普通、保険屋さんなら「将来これくらい必要ですから、

これくらいの保険に入りましょう」と勧めるところを

この保険屋さんは、“お客様が決めてください”と

言いました。





やるな~。

かなり信用してしまいそうです^^





「田中さん、ジャスコにはよく行きますか?」

「い、いや…」

「そうですか、良かった。みんなジャスコに

行って遊んでいますけど、『ライフプラン』を

立てたら行けなくなるかもしれませんよ。

将来のことを考えずに「今はお金があるから」

といって遊んでるんですもんね」





前日、ジャスコに一日いたこと、

正直に言えませんでした(苦笑)




(続く。)





田舎じゃ、ジャスコはテーマパークです(笑)

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