私が個人的に愛してやまない花嫁の手紙。
先日司会を担当した披露宴で、
「これは素敵！」と思える演出がありました。
ということで今日は、
【読む前に会場内の雰囲気を変えるアイデア】
と題してその時の様子をご紹介しますね。
そのアイデアとは・・・
「手紙を読む前にプロフィール映像を流す」
というものでした。
プロフィール映像は、
新郎・新婦さんの生い立ちや
ふたりのなれそめを思い出の写真と共に
紹介するもの。
上映タイミングとして一番多いのが、
新郎・新婦さんの中座中なんです。
それを先日司会を担当した新婦さんは、
たっての希望でご自身が手紙を読む前に
上映することになったんです。
理由を伺うと、こんな話をしてくれました。
「友人の結婚式に何回か出席してきて、
会場内が歓談でざわざわしている時に
突然手紙を読み始めてる・・・っていうことに
違和感がありました。
だったら、プロフィール映像を流した後、
会場内の雰囲気が落ち着いて整ってきたところで
手紙を読みたいって思ったんです。」
友人の結婚式で感じた違和感。
それをご自身の結婚式では回避したい！
と思われた素直な想いを教えてくれました。
言われてみれば、
生い立ちやなれそめをまとめたプロフィール映像と、
花嫁の手紙は関連があります。
披露宴進行の流れとしては、
すごく親和性があるなぁと思ったんです。
そして迎えた披露宴終盤。
プロフィール映像を上映。
上映後に、
花嫁の手紙、親御さんへの記念品贈呈
という流れで進行しました。
この新婦さんが望んでいたように
歓談でざわざわしていた会場内が、
映像を流したことですごく落ち着いた雰囲気になり、
その流れで新婦さんが手紙を読み始めたことで、
すごく温かい優しい空間に包まれていました。
手紙の中には、
「今観てもらった私たちの生い立ちを振り返る
映像をまとめる中で、
ここには収めきれないほどお父さんとお母さんの
愛情を感じる写真がたくさんあったことを
あらためて感じました。」
といった一節もあり、
映像を観た直後だからこそ、その言葉もより
親御さんにも伝わっていたようでした。
この新婦さんのように新たな視点で、
ご自身が「どうしたいのか」をちゃんと考えて
その希望を伝えてくれると、
結婚式に携わっていて慣れている私のような
立場の人間にとっては、
すごく大切なことを気付かせてもらえた感じでした。
結婚式の定番には理由があったりしますが、
時には定番とは違う流れでの進行に
新たな発見があったりするものです。
歓談のざわつきを落ち着かせて、
手紙を聞いてもらえる雰囲気にしたい！
そんな想いを持っている新婦さんには
密かにおススメしたい方法です。
ただ、花嫁の手紙前にプロフィール映像を
上映することで、
《披露宴後半の歓談時間が短くなる》
というデメリットもあるので、
その辺も鑑みながら検討されるといいですよ。
ということで今日は、
花嫁の手紙前にプロフィール映像の上映で
会場内の雰囲気を変えるアイデアを
お伝えしました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。
