当ブログでもこれまで、
結婚式における写真・動画撮影のことを
ご紹介してきました。
今日も↑これらに似た話になりますが、
【あえて意思を伝えるアナウンス】
と題して綴っていきますね。
今や一人一台、
誰もが必ず持っているスマホ。
結婚式においても、ゲストが写真や映像を
撮影する光景はもはや当たり前になっています。
そして、撮影した写真や動画は、
ゲスト個人のSNSに掲載するのも
流れとしては自然なものです。
先日司会を担当した新郎・新婦さん。
新郎さんの友人でプロの歌手の方がいて、
お祝いに歌を歌ってくれることに
なっていました。
打合せの時、新郎さんがこんな話を
してくれたんです。
『僕たちのことは、
写真や動画を撮ってもらって
SNSにあげてもらっても全然いいんです。
でも、友人の歌に関しては
彼から申し出てくれて歌ってくれることに
なったので本当にありがたいんですよ。
僕たちふたりを歌を通じて祝いたいと
言ってくれた友人の歌を、
結婚式の場でゲストにも味わって
ほしいんです。
うまく言えないんですが、
簡単にSNSにあげられちゃうのが
なんとなく気が引けるんです。
もちろんここまでの思いを
当日伝えないまでも、
やんわりSNSへの掲載をやめてほしいと
言っても失礼はないんですかね?』
新郎さんのこの話を伺って、
私の頭の中に浮かんだ言葉こそが
今日のタイトル
【あえて意思を伝えるアナウンス】
だったんです。
そこで私が新郎さんに提案した方法。
それは、友人に歌ってもらう前に
新郎さん自身に友人の紹介をしてもらい、
その紹介の結びに
『みなさん。写真や動画の撮影を一休みして、
この場でしか味わえない彼の歌声に
ぜひ耳を傾けてみてください。
僕たちの結婚式の思い出を心の中に
持ち帰ってくれると嬉しいです。』
こんな風に言ってみるのはどうかと
伝えてみました。
「こういう言い方なら、
僕と妻が友人からの歌のプレゼントを
大切に感じていることも伝わりますね!」
そう言ってくれました。
そして迎えた結婚式当日。
新郎さんの友人が歌を披露する前に、
新郎さんご自身で友人の紹介を兼ねて
どんなスタンスで歌に耳を傾けてほしいかを
話されました。
あえて
「写真・動画を撮影しないでください」
「SNSへの掲載をしないでください」
という伝え方よりも、この
【意思を伝えるアナウンス】は、
自然にゲストにも伝わりました。
静かに目を閉じて聴き入る人。
歌っている新郎さんの友人の様子を
じっと見つめて聴いている人。
皆さんが思い思いに、
今この空間に響く歌声だけに
集中されていました。
あらためて、誰もが簡単に撮影できる
スマホを手にしない時間を設けることで、
より心に刻まれる時間になった気がして
なりません。
私自身もまた一つ、新郎・新婦さんの
思いを受けて提案したことで、
『言い方・伝え方』がいかに大切かを
あらためて再発見した出来事でしたよ~。
【あえて意思を伝えるアナウンス】
新郎・新婦さん自身で伝えるもよし、
司会者に依頼するもよし。
思い描いた結婚式の空間を大切にしたい
そんな新郎・新婦さんに、
ぜひともおススメしたい方法です。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。