ウェディング司会者として、
新郎・新婦さんとの打合せで
私が一番前のめりになる話。
それが・・・なれそめです!
今日のタイトル
【第一印象は最悪でした!】
は、先日打合せをした新婦さんに
なれそめのエピソードを聞いた際の
一言です。
ということで今日は、
この新郎・新婦さんのなれそめから
思わずご縁の妙をしみじみ感じた
話を綴っていきますね。
この新郎・新婦さんの出会いは
大学時代。
同じサークルに入ったことがご縁で
知り合われたんです。
一度もまともに話をしたことが
ないにもかかわらず、
初めて会ったその日に、
新郎さんは新婦さんに
「〇〇さん、かわいいね~」
とずっと連呼していたんだそう。
「私のこと何も知らないくせに、
この人一体何なの????」
と気味悪さを感じていた新婦さん。
「とにかくとにかく、
第一印象は最悪でした!」
今日のタイトルのこの言葉に
繋がるんです。
でもご縁の不思議なところは
ここから。
新婦さんにとっては、
最悪な第一印象から始まった
新郎さんとの出会いでしたが、
サークルで接する時間が
増えれば増えるほど、
新郎さんの魅力にどんどん
惹きこまれていったんだとか。
その場にいる仲間を一瞬で
まとめあげることのできる
リーダーシップ。
新婦さんの困りごとを解決してくれる
行動力や知識量の多さ。
辛いことや悲しいことがあった時、
何も聞かずにただただ
寄り添ってくれる優しさ。
人のいいところを照れることなく、
サラッと言葉にできる誠実さ。
女の子に誰彼構わず声をかけ
チャラそうなイメージしか
なかった新婦さんにとっては、
共に時間を過ごせば過ごすほど、
新郎さんの印象は加点方式で
どんどんいいものに変化して
いったんだそうです。
とはいえ、「ただの友達」の域を
超えることはなくお二人は
大学を卒業。
社会人となってからは
会うこともなく、
時間が過ぎていきました。
20代後半にサークルの仲間で
集まる機会があり、
大学卒業以来久々に顔を合わせた
お二人。
ここでの新郎さんから新婦さんへの
開口一番の言葉は、
「〇〇さん、かわいいね~」
で、新婦さんは吹き出しちゃった
そうです。
あらためて時間を共にして、
自分にないものを相手が持っていて
二人でいるとそれを補いあえる
ということに気付いたお二人。
付き合うようになるのは、
自然な流れだったんだそうです。
その再会から1か月後に、
新郎さんからプロポーズを受け
あっという間に結婚が決まりました。
新婦さんいわく
「大学の時に一番第一印象が
最悪だった彼と、将来まさか
結婚するなんて・・・
あの時の私は一ミリも思って
なかったですよ!」
と笑顔で話されていたのが
すごく印象的でした。
新郎さんに、新婦さんに出会って早々
なぜ「かわいいね~」と声を
かけたのかを聞いてみたんです。
そしたら・・・
「かわいいものはかわいい。
それを素直に言葉にして
伝えるのに僕は何の疑問も
なかったんですけどね。
確かに軽く見られちゃいますよね。
あっ、これだけは僕の名誉のために
言っておきますが(笑)、
こうやって声をかけたのは
彼女だけですよ!」
きっと会うべくして出会った
二人だったんでしょうが、
新婦さんにとっては、
「この人本当に最悪!」
と思う第一印象。
それが、時間を共にすればするほど、
互いの良さにいつしか自然に魅了され、
然るべきタイミングで再会して
あらためて人生のパートナーとして
共に歩いていくのはこの人だと気付く。
これこそがご縁の妙であり、
ご縁の神秘なのかもしれません。
関わる新郎・新婦さんの数だけ、
出会いや結婚に至るまでのドラマが
それぞれに異なっています。
なれそめを役得とばかりに、
前のめりで聞くことのできる
ウェディング司会は、
本当に楽しくてたまりません(笑)
ということで今日は、
ある新郎・新婦さんのなれそめから
ご縁の妙について感じた話を
ご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。