結婚式では、普段使わない言い回しが
結構あります。
今日は、そのうちの一つを
ご紹介しますね。
結婚式当日。
「披露宴が終わる」という言い回しは、
忌み言葉になるので、絶対にNGなのです。
「終わる」に代わる言い換えは、
「おひらき」にすることで、
おめでたい場にふさわしくなります。
以前司会の打合せの際、
進行表に記載されていた
「おひらき」の漢字が、
「お披楽喜」
になっていることについて
不思議に思った新郎さんから、
「この字って何か意味があるんですか?」
との質問を受けました。
これは・・・「当て字」なのです。
※「お披楽喜」の他にも、
「お飛楽喜」「お披良喜」
などの表記もあります。
「お披楽喜」の漢字一つ一つの意味は、
披:閉じてあるものを開く
楽:楽しい、快く安らかなさま
喜:よろばしい、めでたい
となっていて、おめでたい言葉を
連ねたものなんです。
まさに、
おめでたい言葉の集合体!
こんな感じの説明をしたところ、
新郎さんは「勉強になりました!」
と妙に納得されていました。
私もウェディング司会を始めたころに
教えてもらった際、日本語の美しさに
感心した覚えがあります。
結婚式ならではの表現や言い回し。
普段中々触れないことも多いだけに、
私はこういうご質問には
喜んで答えています!
日本語は、
場面ごとに言い方が変わったり、
漢字が変わったり、
言葉そのものが変わったりします。
特に結婚式では、美しい言葉が
たくさん溢れています。
こういうさり気ない言い換えの言葉は、
日本語の美しさや聞く人への配慮があって、
「この国に生まれてよかった・・・」
と感じる瞬間です。
ちなみに、結婚式に関わるスタッフ間でも、
「おひらき」は日常的に使われていて、
「披露宴、無事おひらきになりました~」
なんて言い方をしているんですよ。
普段も、なんとなく「終わる」という
言い方をすると、
「言っちゃいけない言葉!?」
と一人で心がザワザワ
するこのとある私です(笑)
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。