絵描き文書き・中川貴美子ブログ

絵描き文書き・中川貴美子ブログ

中川貴美子(きみこむ)です。
文章を書いたり絵を描いたり。
猫とミュージカルと英国が大好き。
2026年も絵画の展示、イベントに参加中。

福岡「オペラ座の怪人」千秋楽の

余韻がまだ残る中ですが

SNSで見かけて興味を持った

映画を観てきました。

 

 

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は

なんだかこういうの久しぶりな

アメリカ産のSF映画です。

 

 

主人公はライアン・ゴスリング演じるグレース。

優秀な科学者だったけど、

トラブルで業界を追われ

今は中学校の教師として働いています。

 

 

が、突如太陽エネルギーを食べてしまう

謎の生命体「アストロファージ」が出現。

グレースの専門分野が近かったため

政府の呼び出しを受けて

この人類の危機に、たった一人で

挑むことになる…というお話です。

 

 

タイトルの

「ヘイル・メアリー」は

アベ・マリアの英語読みで

もう他に打つ手が無くて

奇跡を願う最後の策みたいな

意味合いらしいです。

日本語だと神頼みとか

一か八か、って感じでしょうか。

 

 

原作は人気小説だそうで、

私は前知識がないままに行ったので

途中から

「こういう方向性の映画だったのかー」と

ちょっとビックリ。

 

 

 

 

 

 

 

※このあとネタバレありの感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地が遠いため、昏睡状態で乗船した

グレースですが、目覚めると

自分以外の乗員は原因不明のまま死亡。

 

 

もちろんショックを受けるけど

彼は科学者としての知識を

生かして考え、行動していきます。

 

 

と同時に、一時的に失われていた

乗船までの記憶が

少しずつ戻ってくるので

映画では現在と過去が変わりばんこに

登場して、観客もだんだんと

事実を知るという展開が面白い。

 

 

グレースたちの宇宙船は

片道分しか燃料を積んでおらず

人類を救う「なにか」を見つけて

小型のカプセルで地球に送ったら

自分で安楽死を選ぶことに。

 

 

もし方法が見つからなくても

そのまま宇宙で孤独な死を迎える

運命しかないんです。

 

 

この種の映画としては珍しく

グレースには地球で待つ

家族や恋人はいません。

 

 

30代ぐらいの設定みたいだから

親兄弟はいるかもしれないけど

映画としては友人も含めて

そのへん完全に無視。

 

 

じゃあ、そういう心残りがなければ

人類のために、成功率が極めて低そうな

作戦に自分の命をささげられるのか?

 

 

英雄好きなアメリカ映画らしく

普通なら志高く勇敢な主人公、と

なるところでしょうが

グレースは自分のことを

何度も

「自分は臆病だ」と言います。

 

 

徐々に過去の記憶が戻る中で

一人でウオッカを飲み、

一人で人形と踊って

「誰のために死ぬのか」と

ホワイトボードに書いて

孤独と恐怖、絶望に

苦悩というか苦悶するグレース。

 

 

それでも持ち前の知的好奇心が

徐々に彼の運命を変えていきます。

 

 

で、その切り札として

登場するのが

 

 

なんと

未知の生命体。

 

 

グレースと同じく

自分の故郷を救うために

宇宙船でやってきた存在が

いたというわけ。

 

 

このエイリアンというか

岩石でできた蜘蛛みたいな

五本足の生命体が

グレースの相棒として

一緒にアストロファージの

謎に挑むことになります。

 

 

この映画って

ファーストコンタクトもの

だったのかー!!

 

 

というのが、冒頭に書いた

私の驚き。

 

 

グレースが生命体に

「ロッキー」という

名前をつけ、PCを通じて会話して

互いを知り、やがて友情を抱く。

 

 

途中でロッキーに

「自分は地球に帰れない。

使命を果たしたら死ぬことになるけど

それに納得してる」と話すとき

ロッキーから

そういうのは君たちの言葉で

なんというのか?と聞かれて

「勇敢(brave)」と言わずに

「まぬけ」みたいな返事をする場面が

ありました。

 

 

その後、ロッキーとの仲が深まり

地球に帰れるよう燃料を

分けてあげると言われた後

ホントは死ぬことを納得なんてしてない、

自分は勇敢なんかじゃないと

涙を流して本音で話すんだけど、

ここがこれまでの

自己犠牲を美化しがちな

ヒーローものとは違うし

大事なテーマなんじゃないかな。

 

 

結局、最後に取り戻した地球の記憶でも

グレースが乗船したのは

無理やり注射で眠らされた

結果だったのがわかってきます。

(グレースを犠牲にするのが最初から

計画されてたわけではなく、

志願していた乗員の事故死が発端ですが)

 

 

志願して乗船する人はともかく

人類のためにと言われても

自分は宇宙飛行士じゃないし

臆病だから無理、ノーと言ってるのに

無理やり宇宙船に乗せられるって

一種の死刑宣告なわけで

そりゃつらいよね。

 

 

グレースが独身だからいいとか

そんな問題じゃない。

 

でも、専門家のグレースを宇宙に送る以外

地球を救える可能性がないのだから、と

政府のえらいさん達は

考えたってことです。

 

 

グレースも究極の状況下で

仕方ないと思いつつ、やっぱり

怒りとか悲しみ、絶望を抱えてる。

 

 

だから自分と同じく宇宙船で

唯一生き残ってしまい

それでも孤独にこつこつと

研究しているロッキーに

心を寄せるのは当然。

(ただロッキーは自分の星に

帰れる予定だけどね)

 

 

でも、なによりも

グレースのことを

「きみは死なないで。生きて。」と

願ってくれる

ロッキーの気持ちが

一番嬉しかったんだよね。

 

 

そんなこんなで

グレースとロッキーは

技術者と科学者としての

コンビになり

アストロファージの天敵を見つけて

苦労しながら採取します。


このへんの映像が

幻想的ですごく綺麗。

思わずその色の美しさに

グレースが見とれてしまうのも

納得。


ロッキーは視覚のない生命体で

コウモリみたいに

反響でものを把握するから

ここでキョトンとするのが

細かい描写だなー。


 

さて

人類を救う希望は見い出したし

グレースはロッキーから

地球までの燃料を分けてもらえて

穏やかにさよならを言って

双方ハッピーエンド…と思ったら

そうはいかないところが

この作品の面白いところでした。

 

 

普通ならもう一波乱あっても

主人公は地球に帰るんだろうけど

ロッキーの命が危ないことを

知ったグレースは

地球に帰ることをあきらめ

ロッキーのもとへ戻ります。

 

 

戻る前に、採取した

「マクロファージの天敵」を

ビートルズのポールとかリンゴとか

名前をつけた4機のカプセルで

地球へ送るのが

いかにもアメリカ映画っぽい。

 

 

劇中でもビートルズの曲が流れたり

有名な映画「未知との遭遇」「ロッキー」

などのオマージュが出てくるのが

映画好きにはくすっと笑えるポイントです。

 

 

ロッキーはCGではなく実際に

パペットを作って動かし、声も

人形操演者さんが当てているんだそう。

 

 

SFというよりファンタジーっぽい雰囲気が出ると

シリアス味には欠けるけど、この映画は

なんとかそのぎりぎり境目を

攻めたんじゃないでしょうか。

 

 

登場人物が少ない上に、宇宙パートでは

ヒトはライアン・ゴスリングだけだけど

グレースとしての表情の繊細さや

軽妙で柔軟な人柄が

すごく魅力的。

 

 

ラストシーン、数年後のグレースが

ロッキーの星で

子供たちの教師になっているという結末も

原作小説の通りだそうで

明るくてホッとするムードが良かった。

 

 

地球は彼らの送った「天敵」のおかげで

太陽の光を取り戻しつつあるし

グレースは地球に帰ることも

できそうだけど、

どういう未来を彼が

選ぶのか、それはきっと

「幸せ」をどう考えるかによるんだよね。

 

 

IMAXとか大スクリーンを

前提にした作品なので

映像もすごく綺麗だったけど

ただ正直言って3時間近い上映時間は

ちょっと長いなあ。

 

 

舞台と違って休憩がないなら

せめてもう20分くらい短くしてほしい。

 

 

その点を除けば

予想を裏切る展開で

なかなか面白い作品でした。

 

 

昨年9月15日に開幕した

「オペラ座の怪人」福岡公演も

とうとう千穐楽。

 

観劇友達と一緒に観てきました。

 

 

 

 

当日のキャスト表です。

 

飯田ファントム、奥平クリスティーヌ

ラウルは宇都宮さん。

 

 

 

私の席は下手サイド、かなり壁寄りです。

オペラグラスを持ってこなかったので

全体を後方からざっくり見てる感じ。

 

 

実は

ブログ記事を作っていないけど

4月3日に前方席でしっかりと

見ることができたので、

マイ楽はもう完了した気分もあり。

 

 

そんなこんなはありましたが

本舞台は、ホントに素晴らしかった。

 

私は今季8回チケットを取って

うち5回が飯田ファントムでした。

飯田さんは福岡でファントムデビューして

数ヶ月、もともと研究熱心な

努力家なんだと思うけど、ファントムという

難しい役でその才能もさらに大きく

開いたって感じなのではないでしょうか。

 

 

お兄さんの飯田洋輔さんや

現役で共演している村さん、

高井さんはじめ、これまでの

先輩ファントムさんの良さを

ぎゅっと凝縮しつつ

ご自分のファントム像を

作り上げつつあるんだろうなと

細やかな指先の動きや

声の表現から想像しています。

 

 

飯田さんはラウルも演じておられますが

カジモド役で人気が爆発したと聞きますし

陰のある役を経てのファントムは

ご本人も挑戦しがいのある役どころなのかも。

 

 

奥平さんのクリスティーヌは

声楽系の声が綺麗でとても良かった。

穏やかさや優しさのある雰囲気が

個人的に感じるクリスらしさなんです。

 

 

そして、前回観てすごく気に入ったのが

宇都宮さんのラウルです。

健康的で若くて元気いっぱい、

むくむくの子犬みたい。

久々のお日様系ラウルですね。

 

 

手慣れたパトロンの恋愛というより、

幼なじみのクリスを守ろうとする

一生懸命さで、よけいにファントムを

いらつかせ、怒らせるタイプ。

 

 

お客様も今日は気合十分。

曲ごとの拍手もすごく大きく長くて

さすが千穐楽だなあと感じました。

 

 

終演時には

増田さんと平良さんからひとこと。

福岡での上演御礼と次の公演地、名古屋にも

どうぞというようなご挨拶のあと

長い長いカーテンコールで

福岡公演が終了しました。

 

 

終演後は観劇友達と恒例のお茶会。

2003年~2004年にかけて上演された

前回の福岡オペラ座の思い出話もいっぱい。

 

 

ここ数年で登場した新キャストさん、

いずれも素晴らしいけれど

やっぱり自分たちが最初に見て

衝撃を受けたファントムが

ひな鳥と一緒で「すりこみ」されるよねー

という話に。

 

 

これはもうひと世代前のファントム俳優さん

(たとえば市村さん、山口さん、芥川さん等)

でオペラ座ファンになった方も

同じように感じるのかもですね。

 

 

前回福岡でファントムを担当した

高井さんと村さんが

今回アンサンブルと支配人として

現役で舞台に立つ姿を見られたことは

すごく嬉しかったし、ある意味

励みにもなりました。

 

 

次の公演地は名古屋のこけら落とし。

新ファントムはもちろん、新クリスや

新ラウル、ほかにも若い俳優さん達が

またこの演目をながく支えて行かれるのだと

思います。

 

 

数年前のコロナ禍を乗り越え、

無事に福岡公演が終えられ、

私自身も元気に通えたことに

心から感謝です。

 

 

20年以上のお付き合いになった

観劇友達とのご縁も

まだまだ続きそうですし

今年のコーラスライン全国公演と

来年のキャッツ福岡公演で

また劇団四季ファンとして

新鮮な気持ちで

素敵な舞台に出会えますように。

 

 

満開の桜、桜吹雪の中で

見送る「オペラ座の怪人」

福岡公演でした。

 

7ヶ月間、ありがとうございました。

次の観劇機会を心から

楽しみにしております(^^♪

 

日曜日は東京で
企画展に参加中の
ドラードギャラリーへ
行ってきました。





早稲田大学にほど近く、建物全体が
まさにアートって感じです。




アンティークショップも併設され
小原オーナーの画塾も少しだけ
見学することができました。


オーナーはもちろん
気さくなスタッフさんや
お会いできた作家さん
皆さまに感謝です。





※ネコ・コンペは
3月24日で
無事に終了しています。
ご来場くださったお客様
誠にありがとうございました😊
東京・ドラードギャラリーで
展示していただいてる
2点目。
 

 

 

 
「オルフェウスとエウリュディケ
 Orpheus and Eurydice」
 
20×20センチ
 
紙、水彩、ボールペン、金属
 
冥界下りで有名な
ギリシャ神話を
題材にしました。
 
 
オルフェウスは死んだ妻を
冥界から連れ帰る途中
絶対いけないと言われていたのに
振り返ってしまい
妻を取り戻すことができなくなります。
 
日本の神話にも同じような
パターンがありますね。
 
また、オルフェウスは
竪琴の名手だったため
失意のうちに死んだあとで
竪琴が空に上げられて
「こと座」の伝説になりました。
 
 
そんなわけで
この絵のオルフェウスの首輪に
ついているのは小さな竪琴。
 
 
金属のモチーフが
エウリュディケを
冥界に引き戻す力として
 
額の外の世界に
ぶら下がっています。
 
よかったらぜひ
実物をご覧くださいませ。
 
私も22日のお昼過ぎに
ギャラリーに伺う予定です。
 
ネコ・コンペティション
3月19日〜24日
12時-19時
(最終日18時まで)
 
東京都新宿区早稲田鶴巻町517
ドラードギャラリー

 

今日から始まります。

東京・ドラードギャラリーでの
猫オンリー企画展に参加してます。

ネコ・コンペティション
3月19日〜24日
12時-19時
(最終日18時まで)

東京都新宿区早稲田鶴巻町517
ドラードギャラリー

私は2点展示していただいています。
そのうちの一点

「ミカエルとルシフェル」

Archangei Michaei vs Lucifer



F4
紙、水彩

ご購入も可能です。
お近くの方、他にも猫作家さんの
作品が展示されていますので
よかったらぜひ
ご覧ください。

よろしくお願いいたします。