映画「ゴジラ-1.0」 | きみcomブログ

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文章を書いたり絵を描いたり。
猫とミュージカルと英国が大好き。

昨年11月に公開された映画です。

 

ずっと気になっていたけど、なかなか行く機会がなく

ようやく観に行ってきました。

 

 

2016年に公開された

「シン・ゴジラ」が今でも大好きなので

正直言って、個人的にあれは

越えなかったけど、コンパクトに

まとまって中盤だれることもなく

すごく楽しめました。

 

 

第二次世界大戦で特攻隊に配属されながら

自分の意志で生き残った青年・敷島。

 

 

敷島は不時着した島で

ゴジラに遭遇し、目の前で殺された人々を

救えなかった自分を責め

特攻任務から「逃げた」自分を責め続けています。

 

 

突然海からやってきて

街や人を踏みつぶし、熱線で焼き尽くす

謎の巨大ゴジラ。

 

 

ゴジラとの闘いに

敷島が死に場所を求めていく

心理描写が、少ないセリフでも

ドラマチックに伝わりました。

 

 

「立派に死ぬ」ことが

美徳とされた先の戦争への批判が

昔、子ども向けとして始まった

「怪獣映画」とは大きく一線を画するところ。

 

 

まだ日本に自衛隊がなく

アメリカが政治的判断で

軍を動かさないという設定で

わずかな戦艦と戦闘機だけで

敷島はじめ元軍人や民間人が

協力して戦うという流れは

面白かったなー。

 

 

主役の神木さんはじめ、役者の皆さんが

ある意味「はまりすぎ」て

ストーリーが先読みできてしまうのは

ご愛敬だと思うけど、

そのぶん圧倒的な安心感がありました。

 

 

とくに、作戦を立案する「学者」こと

元技術士官役の吉岡さんは、あまりにも

あまりにもイメージぴったり。

 

 

熱い心をどこか持て余すような

橘役の青木さんも、この設定なら

演じるのはこの人しかおらんやろ!って感じですよね。

 

 

 

ゴジラは完全CGだそうですが

メイキングを見ると、銀座の街並みも

逃げ惑う人々もほぼCGで

作られているそうで、こういう方面の

技術レベルってどんどん上がってるんだなあ。

 

 

「アルキメデスの大戦」が好きだった

山崎監督の作品なので

ちょっとクラシックで王道の香りがしつつ

現代の感覚も混じってると思いました。

 

 

ゴジラ映画には欠かせない

伊福部さんの音楽も堪能したし

上映時間も2時間ちょっとで

あまり長すぎないのがいい感じ。

 

 

ゴジラは退治され、

ハッピーエンドかと思ったら

不穏な要素を残すのも

こういう映画ではお約束なのかな。

 

 

古いものと新しいものが

うまく同居して

すごくバランス感覚のいい

ゴジラ映画で評判がいいのも納得。

 

 

映画館で見ることができて

良かったです。