「レオナルド・ミケランジェロ展レポ」
まだ続いております。
もう、ブログでは、この件については
ひっそり終わらせておこうかと思ったのですが、
これは、老後に自分で見返す楽しみのために書いています。
美術展レポは、
気になった部分について書き上げたら、
プリントアウトして、
図録に挟んで永久保存です。
ま、そんなことは、どうでもいいんですが・・・
今日は、
この美術展で、なかなか衝撃的だった
ミケランジェロの考え方について、です。
彫塑的ということ
絵画を形容する表現に
「彫塑的」(ちょうそてき)という言葉があります。
「彫」は、彫刻の「彫」
「塑」は、塑像の「塑」です。
石を彫ってつくるのが、彫刻。
土を盛ってつくるのが、塑像です。
どちらも、広くは、
「彫刻作品」として認識されます。
絵画に対して、
「彫塑的」という表現を使うときは、
その作品に描かれた対象物の境界が、
しっかりと周囲から区切れることを意味します。
確固とした立体として存在する
彫像のように、
おのおのが、しっかりと独立している状態です。
独立性という意味では、
彫刻も、塑像も、同様の要素を持ち、
それを「彫塑的」という言葉で表現します。
それで、ですね。
その、「彫刻」と「塑像」についての
ミケランジェロの見解が紹介されていました。
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彫刻とは、削りとっていく種類のものを
言うのであって、
付け加えていく種類の彫刻は、
絵画と同じものです。
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えぇぇ!!
じゃあ、ロダンは、
画家扱いになってしまうじゃないの?
ちょっと、ここは衝撃的だった。
ミケランジェロにとっては、
足して作るものは、完全に別の芸術ジャンルなんですね。
でも、まぁ、
そりゃそうだろうなっていう気もしますけど、
「絵画と同じ」っていうところは、
もうちょっと掘り下げたいですね。
一方、レオナルドは、
彫刻は塑像の骨が折れる模倣でしかない
塑像を私は、いつだって楽しんできた
と、相変わらず、
言葉にどこか攻撃的というか、
彫刻家に対して、挑戦的な感じがしました。
まだつづく・・・
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