「素描」とは、いわば下書きであり、練習作。
完成品を鑑賞するのとは、まったく異なる楽しみがあります。
素描を見ることで、
時空を超えて、完成作に至るまでの、
芸術家の逡巡に立ち会うことができるのです。
偉大な二人の芸術家は、どちらも、
素描の重要度を強調する語を残しています。
素描に関する語録
<レオナルド>
画家はまず、優れた師匠の手になる素描を模写ることに習熟しなければならない
<ミケランジェロ>
アントニオ(弟子の名)、素描しなさい、素描しなさい
アントニオ、素描しなさい
時間をムダにしないで
また、レオナルドは、変わった風貌の人を好み、
気に入った人を見つけると、四六時中、その人に付いて回って、その相貌を記憶
自宅へ帰ると、今見ているかのように、その人の顔を素描に残したということで、
ついて回られる人にとっては、きっと大迷惑だったことでしょう。
でも、そこで展示されていた素描の男性の顔は、極めて特徴的で、
本人を知っている人が見たら、きっと、そっくりすぎて驚くくらいに、その人らしさをよく捉えているだろう、と思いました。
レオナルドは、顔立ち・表情と、性格の関連性(顔相学)にも、強い関心を持っていて、
筋力のつき方に対する興味が、解剖学への強い関心にもつながっているとも言われています。
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