1928年創業、会津の旬の食材を活かした懐石料理や、わっぱ飯をはじめとした会津伝統の郷土料理を提供している料理旅館。
旅館ではありますが食事のみの利用も可能。
会津でわっぱ飯を食べるとなると、必ず名前が挙がる有名店の1つです。
わっぱ飯は杉や檜の木を曲げて作った容器「曲げ輪箱」にご飯を入れ、山の幸や海産物、旬の食材などを盛込み蒸し上げる料理。
会津の他、新潟などでも食べられている郷土料理。
会津でのわっぱ飯の元祖は「田季野」というお店とのこと。
今回田季野に向かうもこの日売り切れ閉店しており、こちらのお店で食事のみ利用、わっぱ飯をいただくことに。
お店は「七日町駅」が最寄駅で徒歩7分ほど、「会津若松駅」からは車で5分ほどの距離で予約をすれば送迎可能のようです。
駐車場もバスが止まれる広いものが設けられています。
混雑はなくすんなりと案内され、広々とした掘りごたつ式の囲炉裏端の席に。
風情溢れる雰囲気でいただく郷土料理はまた格別ですね(^^)
こちらの囲炉裏は飾りではなく、冬季にはいろり料理もやっているみたいです。
はっきりした理由は聞いていませんが、この日は団体の利用があった影響なのかメニューの制限があり、単品ではなくセットでの受付になるみたいです。
店内を中高生らしき学生達が歩く姿を度々目にし、修学旅行といったところでしょうか。
今回は2000円のめっぱ飯のセットを注文。
こちらのお店では、わっぱ飯を会津の方言でめっぱ飯と呼ぶみたいです。
好きなめっぱ飯に郷土料理が何品か付くセットメニュー。
めっぱ飯は海の幸や山の幸をふんだんに使った色々な種類のものがあり、悩みます。
その中でも、特に注文が多いのは白魚めっぱのようです。
料理のメニューはお店のホームページにも掲載されています。
今回注文したのは鮭といくらの親子めっぱ飯。
基本は2000円のセットですが、種類によっては割増料金で選択可能なものもあり、こちらの鮭といくらの親子めっぱは+300円。
さらに味噌汁を名物「こづゆ」に+350円で変更。
合計2650円(税抜)となりました。
【セット内訳】
・鮭の親子せいろめっぱめし
・こづゆ
・にしんの山椒漬け
・もろこし豆腐
・じゃが芋バター焼き甘味噌
・小鉢
・漬物
熱々、ふかふかに蒸されためっぱ飯は優しく上品な味付け、たっぷりと豪華な具材がまた美味しい。
この具のチョイスは好物すぎて必然的に美味しすぎます。笑
ちょっと温かいちらし寿司というか、関西の蒸し寿司のような印象も受けました。
にしんの山椒漬けは身欠きにしんを山椒の葉と共に漬けた郷土料理。
山椒がにしんの生臭みを消すと共に腐敗も防ぐため、保存食として重宝されたそう。
爽やかな風味にさっぱりとした味わい、美味しいです。
もろこし豆腐はなめらかな舌触り、甘くてとうもろこしの味わいが非常に濃厚、おかずというよりはもはやプリンのような美味しさ。
まるでデザートです。
じゃが芋のバター焼きは、じゃが芋にチーズとバターを乗せて焼き、甘い田楽味噌をかけたもの。
パリッと香ばしく、甘辛い味噌がまた美味しいですね。
こづゆは祝いの席などで供される郷土料理で、ホタテの貝柱を水で戻して出汁を取り、根菜類やキノコ類などを加えて煮込んだ汁物。
そして豆麩が入っているのも特徴的。
しいたけの旨味も溶け込んだ優しい出汁の旨味にたっぷりの具材、プリプリした豆麩、しらたきが入ってるのも嬉しいですね。
こちらのお店は接客もとても丁寧で温かく、流石老舗の旅館やなと思いました。
今度は是非宿泊にもお越しくださいと言っていただき、いつか必ず泊まりに来たいところです(^^)
ご馳走様でした!
料理旅館 田事
050-5890-6086
福島県会津若松市城北町5-15