大阪市北区の堂山町にある、博多名物「炊き餃子」が看板メニューのお店『炊き餃子 川添(かわぞえ)』。
「炊き餃子」は鶏ガラや豚骨などをベースにした白濁のスープで餃子を炊いた料理で、〆には麺を入れたり、おじやにしたりと、餃子だけでなくスープも最後まで楽しめます。
餃子の激戦区でもある博多で誕生した名物で、「博多 炊き餃子 池田商店グループ」の公式facebookによると、「炊き餃子」は「池田和三郎商店」の店主によって考案された料理だそうです。
現在では博多に限らず、東京、大阪、愛知など福岡県外でも提供しているお店があり、徐々に全国に広まっているようです。
博多で食べた時にとても美味しかったので、大阪で提供店を探したところ、見つけたのがこちらのお店。
オープンは2015年8月25日、大阪市西区北堀江にある「株式会社SASAYAホールディングス」が経営しているようです。
「株式会社SASAYAホールディングス」は公式サイトによると、2006年に「備長炭やきとり SASAYA 本店」をオープンしたことに始まるようで、現在は焼き鳥をはじめ、釜飯やおでんの居酒屋や、パスタを看板にしたバルなど、大阪を中心に様々なジャンルの飲食店を50店舗近く運営しているそうです。
『炊き餃子 川添』は食べログでネット予約が出来たので、今回は2日前に予約を入れてからの訪問。
場所は各線梅田駅から近く、ひがし中通り商店街のすぐ東にありました。
この日は平日の火曜日、お店には予約時間の19時半に訪問。
店内は席数少なめでこの時客入りは7～8割。
この後満席になる時間もあったので、予約しておいて良かったです。
メインの炊き餃子は白・赤・黒の3種類があり、他にも肉汁焼餃子、チーズ餃子、揚げチリ餃子などがありました。
一品メニューも豊富。
今回は同行者と2人での訪問。
せっかくなので炊き餃子は3種類すべて注文、あと焼餃子も注文しました。
【注文一覧】（価格は税込）
○白炊き餃子 並6ヶ 990円
○赤炊き餃子 並6ヶ 1210円
○黒炊き餃子 並6ヶ 1210円
○〆麺 440円
○肉汁焼餃子 6ヶ 550円
○みかんスカッシュ 330円×2
お通しは440円で、この日は「おぼろ豆腐」でした。
炊き餃子は熱々の鍋に入ったグツグツ状態での提供。
具材は餃子の他にもモヤシ、玉ネギ、ニラ、糸唐辛子などが入っていて、餃子自体は6個ですが結構ボリュームがあります。
食べログのメニューページによると、餃子の皮は麺を仕入れている製麺所で作っているそうで、餡には国産豚ミンチに鶏の軟骨、ニラ、キャベツが入っているとのこと。
ふっくらモッチリした厚めの皮に、肉の旨味たっぷりですが脂っこくなくあっさりいただけ、臭いもそんなに残らない印象。
白は鶏白湯スープと和風出汁のWスープ、まろやかでコクのある味わいをベースに、少し胡椒が効いたようなピリ辛の後味。
赤は白炊きをベースに特製の痺辛(シビカラ)油を合わせているそうで、ビリッと痺れの効いた辛口で汗だくに。
白がベースとのことですが、白よりも更にこってり重厚に感じました。
黒は説明が書いてなかったので何味なのか提供されるまでわかりませんでしたが、提供直後匂いでカレー味とわかりました。
意外と辛さはピリ辛くらいで食べやすく、味わいは見た目通りしっかり濃厚。
好みの順は上から赤、白、黒の順番でした。
これだけで結構お腹が満ちたので、〆麺は1種類のみお願いしました。
個人的には赤が優勝でしたが、同行者には辛すぎたようなので、今回は白でお願いしました。
麺は博多豚骨ラーメンで定番の低加水極細麺で、最初はかための食感ですが徐々にスープとも馴染み相性抜群。
焼餃子は〆麺の後に追加で注文したものの、オーダーが溜まっていて提供に時間がかかるそうで、20～30分と聞いていましたが、結果的には1時間以上かかりオーダーのタイミングを完全にミスりました。笑
下味付きなのでタレなしでそのままいただきます。
焼き目と羽は香ばしくパリパリ、皮は厚めでモッチリ食感、旨味の強い肉汁に塩胡椒の塩梅が素晴らしく、待って良かった美味しい餃子でした。
大阪で炊き餃子を食べたくなったらまた再訪したいお店。
次回は今回食べられなかったチーズ餃子、揚げチリ餃子なども注文し、麺以外の〆の雑炊やリゾットも試してみたいです。
ご馳走様でした！
