
前回、「ついに来た!英語の発音がハッキリ聞こえ始めた日」という記事を書かせていただいたように、新しい勉強方法である苫米地英人氏の提唱する英語学習法を使い始めて、ついに英語がクリアに聞こえるようになってきました。
いわゆる、英語耳というものができ始めて来たのだと想います。人生でこの感覚が今まで無かったため、めちゃめちゃ感動しましたっ!
(とはいえ、英語上級者のかたと比較したらまだまだ大した英語耳では無いのですが。)
なので、この苫米地メソッドという英語学習方法について、ボク自身はかなり確信めいたものを持ちました。そのため、ハタチエイゴで進められた学習方法(音読パッケージや瞬間英作文、TEDを使った学習、オーディオブックなどなど)と併せて、苫米地氏のメソッドもさらに継続して学習を続けていこうと思います。
とはいえ、この苫米地式英語学習法を知っているかたがどれだけいらっしゃるか分かりませんし、ハッキリ言ってこの苫米地氏はちょっと…うさん臭…?という香りのする教材の販売をされていますので、このブログで実際のところについて記事を書かせていただこうかなと思ったしだいです。
脳機能科学(苫米地氏)が推奨する英語学習方法とは?
そもそも脳機能科学者である苫米地英人氏の提唱する、脳のつくりからみた正しい英語学習法とは何かをご存知ではないかたもいらっしゃると思います
詳細は苫米地氏の教材の公式サイトを読んで頂ければわかると思いますが、ここで簡単にご説明します。
- 臨場感を伴った英語学習
- 自分の脳を英語脳のチャンネルに変えていくための英語環境づくり
- 映像付きの英語教材の利用
- バイノーラル録音された音声のリスニング
- 自分の声をモーダルチャンネルから戻す
- 日本語脳の働きを抑える機能音源
理想はやはり海外に行って外国人と会話することですが、留学や旅行は簡単ではありません。そこで、身の回りの環境の徹底的な英語環境化を(目に入るものをできるだけ英語)行います
臨場感のある英語教材としては、映像のついた海外ドラマDVDが良いとされています。言葉は現実の映像と組み合わさってはじめて意味を持ちます。日本語で「分かった。」といっても、そのシチュエーションにより、「オッケー♪」になることも「もういいよ!それでやればいいんだろ!」という意味にもなり得るからです。映像があればこのシチュエーションと言葉を両方見聞きすることができます。
音声しか使えない移動中や運転中等の場合は、バイノーラル録音された特殊音声を利用すると脳が臨場感をもった状態でリスニング学習が行えます。この特殊な録音によってできた音声は、まるで自分の周りを歩きながら人が会話していたり、耳元5cmでささやかれたりという感覚を味わうことができます。はじめてこの特殊音声を聞いたときは、後ろに本当に人がたってるんじゃないかと振り向いたり、ゾクゾクしてしまったのを覚えています。耳元で喋られたら嫌でも脳は反応してしまいますね。
モーダルチャンネルという用語が脳機能科学の世界にあるようです。これは人が音や映像や匂いや触覚など、何かの感覚を脳で理解するための情報の入口のことを指すらしいのですが、簡単にいえば目や耳や嗅覚のことだと思います。
でもこんな難しい考えはどうでもよくて、つまりは自分の喋った声(英語)を、外部の音(車の通る声、CDの音楽、鳥の鳴き声など、自分の喋ったものではない音)としてもう一回自分の耳に戻しなさいということです。普通に声を喋ればその音は当然自分の耳で聞こえます。でもこれは「自分の声」であって、「外部の音」ではないと脳は認識します。しかし、自分の声をいったんマイクで拾い、それを耳に装着したヘッドフォンから流すようにすることで、脳にとってそれは外部の音に変わります。
苫米地氏の教材でもマイク付きヘッドフォンと音声ミキサーを使って、この機能を実現していますが、ボクはコンピュータに詳しいので、自分で買い揃えた機材で実現しました。それ以来、音読パッケージなどを実践するときも、発話のトレーニングの際には必ずマイクに向かって発話し、イヤフォンから音を耳に流す環境を必ず利用しています。
我々は普段から日本語脳を使って生活をしているそうです。この日本語脳が活動した状態では、周波数の違う別言語である英語はどうしても脳に入ってこないそうです。そのため、特殊な音声を聞きながら日本語の活動を抑えた状態で英語学習をすることで、その効果を最大化することができるという理論です。
と、長くなりましたが、大きく4項目の学習理論が提唱されています。
苫米地式の学習方法は実現可能か?
問題は上記の理論を実践することができるか?です。その実践のために、冒頭で紹介した苫米地氏の商材が売られているのですが、ボクは上記の商材を使わず、努力と時間を使って同等の環境を実現しました。
- 特殊音声(バイノーラル録音音声、日本語脳を抑える特殊音源)の入手
- 自分の声のモーダルチャンネル化
これは上記の商材の旧バージョンである苫米地氏の「50倍速英語プログラム」という教材をヤフーオークションで買いました。(ヤフオクで「苫米地 英語」と検索するといくつか出てきます。)旧バージョンですが、特殊音源の効果としては現在の商材と同等であると思います。(現在の商材はより使いやすくなるようなカスタマイズをしてあるだけですので。)
また、音声をPCに取り込んで、ヤフーオークションで購入したDVDを再びヤフーオークションで売れば、ほとんど無料でDVD商材を購入できることになります。
MacのFacetimeというアプリを使って、iPhoneのマイクから声を拾い、そのマイクで拾った音声をPC(Mac)に取り込み、PCにつないであるイヤフォンを通して外部化された自分の声を耳から聞くという環境を無理やり作り出しました。パソコン知識が少ない方ですとちょっと環境の実現は難しいかもしれません。
機能音源やモーダルチャンネルリスニングなどの効果は?
肝心の効果ですが、英語が聞こえるようになりだした時期と、苫米地式学習法実践の時期とがちょうど重なるため、効果が出ているとしか思えません。
苫米地メソッドのなかで特に実践したのはバイノーラル録音音声のリスニングと、モーダルチャンネルの意識(自分の音声の外部化)の2つを重点的に実施しました。
バイノーラル録音された音声は聞いた瞬間に「すごい!」と思いましたので、一日1時間は必ず聞くようにしていました。それと、発話のトレーニング(音読、リピーティング、シャドーイング)を行うときは必ずマイクとイヤフォンを使い、喋った声をマイクを通して耳に入れるようにしました。
この2つの効果にはかなり確信めいたものを感じましたので、当然ですが今でもバリバリやっています。どうせ宣伝だろ?と思われるかもしれませんが、宣伝や冗談ではなく、真剣に効果を感じているので自分のために続けていきます。(信じられないかたもいると思います。が、別に自分の英語力が上がればそれでいいので、誰にでも理解してもらおうとは思ってません。でも信じてもらえる人が少しでもいれば、その人には英語力が伸びてほしいなと思い、自分の感想を共有したいのでこの記事を書いているしだいです。)
苫米地メソッドだけで英語をマスターできるのか?
では最後に、そもそも苫米地メソッドだけで英語はマスターできるのかを考えます。
結論、できるかもしれないし、できないかもしれない。と思っています。世の中にはあふれるほど英語学習方法があり、ひたすら書いて単語と文法を丸暗記しろ!などの苫米地式とは真逆の方法論もあるので、どれが本当に正しいかはわかりません。(ちなみに、苫米地式では、人間の脳の構造的には文法学習は不要だと言われています。)
とりあえずボクは今まで感じることができなかった、英語が聞こえるっ!!という感覚をこの教材を使い始めてはじめて感じることができたので今後も続けていくことにします。しかし、ボクはそこに英語学習完全マップ式の音読パッケージや瞬間英作文を利用した学習も組み合わせて行きます。
英語学習理論は1種類を選ばなくてはいけないというルールは無いからです。2種類の英語学習法を並行していけば、どちらの効果が勝るにしても英語は使えるようになると思いますので。
ただ、言語は脳によって作られるものですので、脳の作りを無視して、やみくもに努力にはしる学習もなんだか違うと思いますし、脳科学的には、英語を第2外国語ではなく、ネイティブ言語レベルにすることも可能だと苫米地氏は言っていますので、苫米地メソッドの期待度としてはとても高いです。ボクももしなれるのであればネイティブの英語になりたいですのでっ!
最後にボクのこの記事は自分なりの解釈含めてサマリしている部分もあると思いますので、詳細を理解されたい方は苫米地氏の教材の公式サイトをご覧いただくのが良いと思います。
どんな方法を使うにしろ、英語学習をもっと頑張っていかなければっ!頑張ります!