~自然と生き物のシンフォニア~
これからの世代の「生き方の選択肢」が増える為に
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自然の生き物たちは、週が進むごとに、一雨降るごとに
新しい顔に変わって行きます
今年は、春の動き出しが、とても早かったですが
5月末になってみると、ここ数年と同じように、「長ーい春」が続いています
日差しは暑いけど、風は乾燥し爽やかで冷たく、日陰はとても過ごしやすい
そして、トンボやコオロギも、出現し始めました
一方で、昨年は全体的に生育が悪かった、紫色や赤色系の野菜たちですが
今年は逆に、紫も赤も色が濃く、生育も良いです
こんな、毎年違う気候に対応する植物や生き物たちを感じながら
私たちも、今年の生き方や暮らしを、探りながら進みましょう
2月~3月に、いそいそと植えたジャガイモは、収穫ピークを迎えています
藪化してカチカチだった田圃跡地の「谷さけの」畝は、掘る時も岩のような硬さの土でしたが
水が溜まって芋が腐ることを警戒し、早めに収穫を終えました
畑で作るよりは、収穫量はだいぶ少ないですが
たくさん手を入れて植えた為か、心配していた過剰水分による腐れも無く
味もしっかりと乗ってくれました
ジャガイモは、7種類セットにして、自宅前や仲間のお店で販売しています
一昨年、昨年の流れと同様に、季節外れとも言える「白菜」が、とても良い状態
コマツナ・カブ・チンゲンサイなどアブラナ科の野菜たち、春菊、リーフレタスなどは
獲れ放題が続いています
とにかく、種を蒔けば、野菜が出来てくれますし
アブラナ科は菜の花を咲かせて種を落としておけば、自生して発芽し続けてくれます
こんな、火星のようなガサガサな場所でも、カボチャ・豆類・葉もの野菜・ニンジンなどは、育ってくれます
昨秋に蒔いて、生育が遅かったブロッコリーやカリフラワーたちも
小さいまま冬を越えて、トウ立ちしなかったものは、ここに来て勢いが付きました
トマトは、直蒔きでも、時期をズラして何度か蒔けば、こんな状態に育ちます
ただ、ナスやピーマンは、火星のガサガサ土では、さすがに残りが悪すぎたので
何年か振りに、育苗もしています
多くの人が注目している「陸稲(りくとう)・・・水田ではなく畑で米を育てること」
4月末~5月初に直蒔きした分も、続々と発芽しています
土が悪くても、強靭な雑草だらけのところでも、稲は強いので発芽してくれます
他の植物全般と同様に、斜面も好きです
ヒエやアワなど、自生している雑草が混ざっても良ければ
機械を使って大規模に育てないのであれば
水田で米「水稲(すいとう)」を作るメリットは、何も無いと言って良いほどです
田圃跡地のガサガサの土ではなく、肥えて養分や水分の循環が良い畑の土で育てれば
籾の肥大や、米の保持水分や栄養分は、比例して良くなる筈です
一応、何の下処理もせずに、セルにも蒔いていたのですが、実用は直蒔きだけで大丈夫そうです
水平と、停滞する水と、汚濁したダム水の使用と、薬剤の使用で
とことんまで痩せてしまっている田圃の土も
傾斜や水の動きの為の物理的作用と、植生を豊かにする生物的作用で、改善することが出来ます
今年の、マメ科緑肥の新顔「えびす草」
夕方で葉っぱを閉じていますが、雑草も生えるのが大変な土でも、バラ蒔きで発芽してくれています
こちらも今年の新顔、草では珍しいムラサキ科の「ハゼリソウ」
発芽と初期生育が驚くほど速く、色々な使い方が出来そうです
今年初めて蒔きましたが、バラ蒔きで、発芽と初期生育が良く、色々な目的で今後の主役になります
真夏には枯れてしまいますが、やはりマメ科緑肥のNo.1は、「ヘアリーベッチ」
蓮華などは秋蒔きでないと育ちが悪いですが、秋蒔きでも春蒔きでも、しっかり茂って花も咲かせてくれます
No.1の大きな理由は、とにかく「日本ミツバチ」が、いっぱい集まります!
西洋ミツバチよりも日本ミツバチの方が多く見るのは、私は他の花では知らないです
菜の花の黄色、ルッコラの白、ヘアリーベッチの紫
とにかく、起伏や溝を作って、水の上下の循環を改善して、多様な種を蒔けば
目覚ましく、植生も生き物の豊かさも、好転します
土中に亀裂を入れる目的もあって、たくさん蒔いたヒマワリも、そろそろ開花が始まりそうです
結局、いつも何かしらやることがあるのは
現代の「百姓」が、また一回り、充実して来たからでしょうか
~自然と生き物のシンフォニア~
これからの世代の「生き方の選択肢」が増える為に
多様性×循環 「めぐり郷」大分県由布市
開拓跡を原生に還す
失われかけている日本の古き良きを体現し後世に伝え残す
地球と共に生き物を育む「シンフォニア農法」考案者、かじか