新緑の季節
9日の暴風雨以降は、暖かくて過ごしやすいお天気が続いています。
木々の若葉も一段と濃くなり、日射しに照らされて、新緑が眩しいです。
先日の強風でだいぶ散ったかに思えた桜もまだ楽しめるのは嬉しい限りです。風でひらひら舞う桜吹雪、道路一面に広がる花筵など、それぞれに風情を感じられるのも桜ならではです。
スナップエンドウに花が咲いてから約1ヶ月。ふっくらした実がようやく収穫出来ました。早速さっとゆがいて戴きましたが、甘くて美味しかったです。
毎年、収穫をとても喜んでいた相方にも食べさせてあげたかったです。
●シダレザクラ
団地のシダレザクラが見頃になっていました。
小ぶりですが、優しいピンクの色が素敵で、道行く人たちも
「あら、きれいねぇ」言いながら、サクラをバックに記念撮影をしています。
風が強い日が続いたので、花びらがはらはらと散り始めていましたが、それでも風情がありました。
●花桃
通りがかりのお宅や遊歩道の花桃がちょうど見頃を迎えています。
ピンク、白、紅、あるいは1本の木に二色混在しているものもあります。
大空に向かって伸び上がるような枝に、小ぶりの花がたくさんついています。
背の高い花桃は、遠くからでも華やかなので、すぐわかります。
色に導かれてそばに行くと、色とりどりの可愛い花が鮮やかです。
背丈の小さい花桃は盆栽のようです。
花桃はサクラの木ほど目立ちませんが、ひとつひとつの花が艶やかで見応えがあります。
青空だと一層映えるのですが、曇りの日が多くて残念でしたが、十分に楽しめたことに感謝です。
●人工血液
病気やけがの治療に使われる輸血用血液や血液製剤。
その安定的な供給に欠かせない献血は苦境に立たされています。
とくに30歳以下の献血者数は2012年に比較すると半分以下の168万人に減少しています。このままでは、将来さらに激しい状況になることが懸念されています。
輸血用血液の使用期限は1ヶ月と短く、長期保存がきかないため、慢性的な不足状態に拍車をかけています。
その解決のため開発されているのが人工血液です。
中央大学の小松晃之教授が開発した人工血液。
その特徴は輸血に必要な「酸素を運ぶ」ことに特化している点です。
輸血に必要な酸素は赤血球の中のヘモグロビンというタンパク質です。小松教授はこのヘモグロビンの生成に成功しました。
利点は赤血球の500分の1サイズと極小なので、小さな血栓が詰まった脳梗塞や心不全の治療に有効と考えられています。
最大の特徴は、血液型がないので、誰にでもすぐに投与できること、さらにヘモグロビンはタンパク質なので、2年間の長期保存が可能なことです。
5年以内の実用化を目指しています。
●火災被害にも
同志社大学・北岸宏亮教授は、実際の血液ではなく、鉄分や糖分などを使って「hemoCD」を開発しました。
特徴は一酸化炭素と強く結合するため、投与すると過剰な一酸化炭素ガスを吸ってくれます。
建物火災の死因で、最も多い一酸化炭素中毒に有効との事です。いわば、解毒剤として機能します。
マウスの実験では効果が見られ、副作用もないとの事で、8年以内の実用化を目指しています。
北岸教授は京アニ事件に遭遇し、
「開発したhemoCDがあれば、救える命があるかもしれない」と実現への思いを強く持ったといいます。
今後、少子化が進み、自然災害が頻発する日本で緊急時の輸血用血液の必要性はますます高まるでしょう。
本来、救える命が救えない事にならないよう、1日も早い実現を願います。