春の兆し
今日は、最高気温が11度と久しぶりに二桁になりました。
ほんの2~3度の差ですが、とても暖かく感じます。
それに、同じ11度でも、12月から1月初旬にかけての時と違い、心なしが、春の空気を感じるような、暖かさというか、日差しの温もりがありました。
少しは、春が近づいてきたのでしょうか。そう思うと、心が弾みます。
寒さに背を丸めて歩いていた散歩の人たちも、今日はのんびり、ゆっくり、友達と会話しながら、楽しそうでした。
先週金曜日の夕方、みぞれが降り、ついにここも積雪か、と思いましたが、小1時間ほどでやみ、すぐに消えてしまいました。おかげて、畑はからからなので、水やりしました。
●白木蓮
白木蓮は、12月下旬頃から、ビロードのような蕾を着け始めました。少しずつ、膨らんでいるように見えますが、まだまだ固そうで、開花まではいましばらく時間がかかりそうです。
毎年、この白木蓮の蕾を見ると、春に向けての準備を始めたなと思って、膨らみ具合を確認しながら、眺めています。
白木蓮は、蕾の時間はとても長いですが、開花すると、あっ言う間に大きくなります。真っ白い輝くような花が楽しめる日まで、気長に待ちます。
●冬や秋の花なども
水仙や梅など、春の花が開花したり、蕾をつけたりと、植物はすっかり春になっています。でも、冬の花や、秋の花も、まだまだ健在です。
山茶花(椿?)は、11月下旬くらいから咲いていましたが、まだ真っ赤な花が咲いています。寒い日に、この赤を見ると、元気をもらえます。
写真の菊は、ピンポンマムを育てていたお宅にあるもので、ずいぶん長く黄色い花が咲いています。さすがに、最近は少し花弁が散り始めましたが、こんなに長い間、散らずに楽しめるとは思いませんでした。
●コミュニティフリッジ
コミュニティフリッジは、聞き慣れない言葉ですが、「公共の冷蔵庫」という意味です。
賞味期限が迫っているなどの理由で、食品会社やスーパーから寄付された豆腐、ラーメン、納豆などの食品があります。
事前に登録した児童扶養手当や就学援助などを受けている家庭が、24時間いつでも無料で利用できます。
例えば、2人の子どもを持つシングルマザー。
スーパーで働いていましたが、昨年新型コロナウイルスに感染した後、体調不良で休職。そこに物価高。光熱費も上がっているので
「お風呂にお湯をはってということはやっていない。シャワーで済ませている」
2週間に1度ほど利用していて、正月も餅や栗きんとんなどを何とか手に入れられ、少しは正月気分を味わえたと言います。
このコミュニティフリッジは、2年前に岡山で開始され、現在全国に8箇所あるそうです。
ダンボールの箱が潰れているだけで、中身は問題ないけれど、商品としては売れない、取引先が扱ってくれないなど、いわゆる「食品ロス」になるものを、寄付してもらって運営しています。
これは、提供する企業にも、利用する家庭にも、両方にメリットがあり、食品ロス削減につながる仕組みなので、もっともっと広がって欲しいと思います。
●廃棄野菜
生産調整や規格外などで、廃棄されてしまう野菜を、子ども食堂で利用する取り組みがあります。
神奈川県三浦市は、大根の産地ですが、規格外などの理由で一昨年、収穫量の3分の1にあたる2000トンが廃棄されました。
一方、世田谷区の子ども食堂では、スーパーで食材を買って提供していましたが、物価高でおかずの種類を減らさざるを得なくなりました。
そこで、廃棄野菜の利用を始めました。新鮮で美味しい野菜を、子どもたちに提供したら、大喜びでした。
本来、物価高に対する対応は、政府の仕事ですが、今回の物価高は急激だったため、行政サービスを待っている時間がなく、スピーディに支援の手を差し伸べられる、民間の取り組みが役立ちました。
とくに、生鮮食品はなかなか手に入れにくいので、こうした支援が役立ったことは良かったと思います。
今後は、本来の行政サービスと民間が連携して、支援の範囲が広がっていくことを望みます。