過去世の書き換えとはなにか、について。
生徒さんでヒプノセラピーを勉強された方からよくこのように聞かれます。
「過去世は書き換えてはいけないと教わりましたが?」
わかります。
私も13年前にヒプノを習った時、そう言われました。
過去世退行で出てきたものだから、書き換えるのはお勧めできない、セッションではやらない方がよいと。
ところが、過去世を視て、罪悪感や後悔や悲しみなどの「マイナス感情」が出てきた場合、そのままにしておいたのでは、単にそれらのマイナス感情を「再体験」しただけになってしまうので、覚醒後もそのマイナスが胸に残り、もやもやすることがあります。
「なぜ悪臭がするんだろう?」と視に行ったら、そこに残飯があった。原因がわかったのに、「なるほど」と戻ってきたのでは、悪臭は止まりません。
残飯に光を当てる、「悪臭がする」という思いを呼吸で吐き出す等の方法を試しても、残飯そのものがなくなるわけではありません。
★そのことを詳細に説明した記事
ところが、「書き換える」と見事に残飯が消えるのです。
そして、驚いている私に、ガイドはこう言ったのです。
「過去世が書き換えられることを皆に教えなさい。これからの時代はそれが必要になるから」
半信半疑のヒプノセラピストさんたちも、実際に「書き換え」をやってみると、口を揃えてこう言います。
書き換え、すごい!
過去世を視ただけではそんなに変わらなかった気持ちが、書き換えるとすごい変わる!
こんなに効果があるなんて!
って。
時代は加速しています。
今は書き換えができる時代ですし、書き換えが必要とされる時代なのだと思います。
なぜなら、輪廻転生を重ねてきた魂は、多くの「感情」を体験し、特に負の感情を持ち越し続けて、もう溢れんばかりになっているからです。
私たちは毎日さまざまな「感情」を体験しています。
朝起きて雨が降っていれば、「雨か~、お洗濯できない」と思ったり、虹を見て「きれい!」と思ったり、美味しいケーキを食べて「美味しい!」と思ったり……。
それらの感情を「水」に例えるなら、「嬉しい」「楽しい」などのプラス感情は軽いので、その場で蒸気になって昇華しますが、
「悲しい」「つらい」などのマイナス感情は重く、氷になって残ってしまいます。
そして、転生しても持ち越していきます。
これが足かせになって、せっかく今世のシナリオを歩みたくても、思い通りに生きることができなくなります。
「この「氷を溶かす」作業がこそが「解放」なのです。
解放するために「書き換え」という手法を使います。
さて、ここから大切な論点です。
「過去世は書き換えてはいけない」の理由は、もしかしたら過去世退行で出てきた、
過去世Aを、過去世Bという別のストーリーに「上書き」している
という考えに基づくものかもしれません。
しかし、「書き換え」という表現を使っていますが、実際には「書き換え」は行っていないのです。
なぜなら、
「過去世A」を「過去世B」に書き換えたとき、AもBも同時存在しているからです。
生徒N子さんが、
「子供時代の書き換えは、今世で実際に起きた出来事の書き換えだから、ある程度記憶もあるし、実感できるけど、過去世の書き換えって『絵に描いた餅』という感覚になるんですけど?」
って。
絵に描いた餅。
そのとおりです。
そもそも過去世は存在しないからです。
(つづく)
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