さて、先日のTちゃん(生徒ハナさんの息子さん、4歳)のプリンセス物語の続きです。
ハナさんは毎晩Tちゃんを寝かせつけるときに童話の読み聞かせをしているそうです。創作童話になるときもあるそうです。
2月の講座時、ヒプノセラピーセッションのときに行う「リラクゼーション」をハナさんたちに体験してもらったところ、それを読み聞かせに取り入れたそうです。
そうしたら、Tちゃんが自分から「プリンセスのお話、して」と言い出したのです。
★そこまでを書いた記事です
Tちゃんと私はとても縁があるそうです。
Tちゃんいわく、今世生まれてくるにあたって、「ハナさんの子供としてくるんだよ」と教えたのは私なのだとか。
ということで、「そのプリンセス物語にも私が登場しているに違いないから聞いてみて」とお願いしたのです。
次の3月の講座にいらしたときに、ハナさんがその結果を教えてくれました。
夜寝るとき、いつものように「お話してー!」と言うので、どんなお話が良いかリクエストを聞いたそうです。
Tちゃん:おじさん王様が敵をやっつけるお話か〜、プリンセスが楽器を無くしちゃうお話か〜、王様がゴロゴロ倒れちゃうお話!
ハナ:(ゴロゴロ倒れちゃうって何?と思いながら)どれがいい?
Tちゃん:王様がゴロゴロ倒れちゃうお話〜!
ハナ:(ほうほう…と思いつつ、ゆ〜っくりゆ〜っくりと話しかける)
深呼吸してね〜…お目々もつぶって〜…
お空は明るく眩しいお天気です…
きらきら〜な空気が、お胸にす〜っと入って、体中、いっぱいにきらきらの光を運んでくれるよ〜…
むかーしむかし、ある所にプリンセスがおりました…
プリンセスの長い髪を、あたたか〜い風がふわ〜って揺らしています…
お洋服は何色かな?
Tちゃん:ピンク色!
ハナ:ピンク色のドレスを着たプリンセスは、いつもにこにこ素敵な笑顔で、お城のみんなに愛されていました…
お城のみんなも、プリンセスが大好きでした…
Tちゃん:そうしてお花を取りに行くんだ〜。
ハナ:(なるほど)プリンセスは、お城を出てお日様の光にきらめく原っぱを、お花畑目指してさわさわと草を揺らし、草原を歩いて行きました…
赤や、黄色、青やピンク色のお花を積んでいると………
Tちゃん:向こうからこわーい人が来るんだよ!
(Tちゃんはうとうとしていたのに、急にスラスラお話をすすめてくる)
Tちゃん:こわ~い人はね、お城に行くの。お城にどんどん行っちゃうの。そうして王様の所に行っちゃうんだ!
ハナ:(ほうほう、と驚きながら)プリンセスは、それを見て、どうしたのかしらと、お城に向かいました…
Tちゃん:プリンセスのこと、黒ーい雲が追いかけるよ!
お城に行くとね、王様がこわーい人にいじめられてたの。悪い人だったの、悪い魔法使う人って言うのは…言うのは…
ハナ:その人は、女の人?男の人?どっちかな?
Tちゃん:男の人
ハナ:じゃあ魔法使いだね
Tちゃん:悪ーい魔法使いね、王様が邪魔だったの。邪魔だったからころしてしまったの。
ハナ:プリンセスはそれを見ていてどうしたかな?
Tちゃん:悲しいよ、悲しくって。でも守ろうとしたんだよ、でもだめだったの。
ハナ:プリンセスは一生懸命、王様を守ろうとしました…
Tちゃん:でもね、でもね、王様はばたん!ゴロゴローって死んでしまった。
人は死んでしまったら生き返らないの。
でもね、悪い魔法使いは中に雲が入ってるの。その雲はね、魔法使いが死ぬと、こ〜やってお口から出ていって、また悪い雲の国に帰るの。
そしてまた戻ってくるんだよ。このお城が欲しかったから。
ハナ:プリンセスは、光の魔法で王様や、お城のみんなを包み込みます…
みんなが大好きだったから、守りたかったのです…
ですが、プリンセスは、一人、またひとりと倒れてしまうのを見ながらもなお、辺りを光で照らします…
やがてプリンセスも少しづつ、魔法がとぎれ、力が出なくなっても振り絞って、倒れた王様を光で包み込みます…
悪い魔法使いも、やがてプリンセスの光を受けて力尽きましたが…
そこから悪い雲が飛び出し、悪い雲の国へと帰っていきました…
プリンセスももう力がでなくて倒れそうでしたが、精一杯の光で、王様を、包み込みます。悲しくてぽろぽろ涙がその体に落ちていきます…。
ですが、生き返る事などありませんでした…。
(そういえばマサコさんは登場しているか聞いてって言われてたんだった、と思い出し)
悪い魔法使いがお城をのっとっちゃった国で、マサコさんは居るかな~?
Tちゃん:(スラスラと)マサコさんは居ないよ、ここには居ない。
でも、どこにも居ないよ、でもどこにもいるの、居るんだけど、居ないんだよ。えっと、おばけみたいだけど、おばけじゃないの。
ハナ:もしかして透明なのかな?
Tちゃん:そうそう! 透明な魔法使いなの、マサコさん!
だからね、教えてあげられるけど、プリンセスは助けてあげられないの。やっつけることは出来ないの
ハナ:じゃあ、プリンセスが頑張らないといけないんだね?
Tちゃん:そうなのよ〜、プリンセスは知らなかったから、ひとりでずっと探してたの。優しい魔女を探してたの。ずーっと一人で寂しかったんだよ。
森があるの、そこで魔女さんはずっと待ってたの、そこに居たけど、透明の魔女はちゃんとプリンセスを見ていたんだよ
Tちゃんはときおりうとうとしていて、寝てるのかな〜?と思うと、ぱっ!と目をあけてスラスラスラスラ喋りだしては…またすや〜、となっていたそうです。
ハナ:それがおもしろ不思議なんですよねぇ~。
マサコさんのことを聞いたときは、「もう、言葉でうまく言えないの!」っていう気持ちがものすごく出ていて、早口で話しては…再びすやすや〜でした。
(そして、Tちゃんはここまでスラスラとお話してきたのが、このあとピタっと黙ってしまいました)
ハナさんは(今日はここまでかな?)と様子を見ながらゆ〜っくりお話をまとめたそうです。
プリンセスは、一人で優しい魔女を探して旅に出たこと
沢山旅をして、そうして大きくて静かな光に包まれた森の奥の小屋で、優しい魔女はプリンセスを待っていたこと…
身体はそこにあるけれど、ずっと心はプリンセスと一緒にあり、愛を送っていたこと…
亡くなった人はかえらない、けれど胸の中の愛は消えたりしないし、王様の愛もみんなの愛も、今もプリンセスは感じることが出来るでしょう?
プリンセスの愛もおんなじ様に、人にも、お花にも、おもちゃにだって全ての物へ届ける事が出来ること…
沢山笑って、沢山泣いてもいいし、ぷんぷん怒ってもいい、愛も光もプリンセスといつも一緒にあるのよ…と魔女さんは言い、ぎゅうっと、抱きしめました…
・・・・・・・・・・・・・・・・・
すごいなあ!
ハナさんは、Tちゃんが4歳なのに、「人は死んだらかえらない」ときっぱり言い切ったことに驚いたそうですが、私もそれを聞いてびっくりしました。
なんだか達観してる・・・笑
このプリンセスはTちゃんのようです。
私は当時、人間ではなくエネルギー体だったのでしょう。
森にいたときもエネルギーで存在していたのだと思います。
Tちゃんの「ぱ~っとしゃべってすーっと寝て、もう寝たかなぁと思うとまたぱ~っとしゃべってまたすーっと寝て」という様子は、ヒプノで催眠下に深く入っているときと同じ状態ですね~。
そもそもハナさんがリラクゼーション風にしゃべっているので、Tちゃんは催眠下(=潜在意識)に入っているのです。
ですから、このプリンセスの物語はTちゃんの過去世なのだと思います。
おもしろ~い
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