本の読み方のこだわり | アスペと、漫画と、まゆイヌと
2010-02-05 11:00:00

本の読み方のこだわり

テーマ:発達障害

今回は私の特性のひとつである、本を読むときのこだわりについて書きます。


私は元々活字を読む事が大の苦手です。ですので、細かい文字を長時間眺めていると、頭が非常に痛くなってきます。


私が本を読む時には、最初から一行ずつ、きっちり順番通りに読んでいく方法をとります。章を飛ばして読む事はめったにありません。


さらに、一冊の本を最後まで全て読み終えるまでは、他の書物には手を出せない状態になります。


それぞれの本を平行して読み進める事ができないのです。


特に、シリーズ物の本なんかは、必ず最初の巻から読み始めないと気がすまないのです(漫画作品は特に…なので、内容が小分けになっている漫画雑誌は全く読みません)。


また、社会人になったばかりの頃、「世の中を知るためには、最低でも新聞くらいは読んでおかないと」という思いを強く持ち、一日も欠かさず新聞を読んでいた時期がありました。


このときも、バーッと記事を流し読みする事ができず、ひとつひとつの記事を丁寧に、細かい所まで読み込んでいました。


自分にとって重要度の低い記事にまで集中して、順番通りに読み進めていくため、ひとつの新聞を読み切るまでに、長い時間と大きなエネルギーが必要となります。その結果、新聞の閲覧後には、いつも強い疲労感に襲われてしまっていました。


そんな行為に次第に疲れ果ててきて、私はその後、新聞を一切読まなくなってしまいました。この時の私の選択肢は「新聞を完全に読み尽くすか、全く読まないか」の二択しかなく、発達障害の「100、0思考」に完全に嵌ってしまっている状態です。


この「読み方」に対する私のこだわりは、試験勉強をするときにも影響を及ぼしました。


私は試験勉強の際、適当にヤマを張って勉強を進める事ができず、教科書をすみずみまで読んで、一から全て丸記憶しようとしてしまいます。その行為は非常に無駄なエネルギーを消耗する、非生産的な行為でした。


もっと他の効率の良い方法がある事は知識では知っていましたが、実践となるとどうにも上手にできません。


勉強に多くの時間を割く事によって、これまでの試験はなんとかクリアしてきましたが、要領の良さを要求される内容の試験であれば、私の勉強方法では全く歯が立たないと感じます。今思えば、過去の公務員試験の時にも、こんな効率の悪い勉強の仕方をしていたように思います。


子供の頃も、知識詰め込み型の記憶力が問われるテストでは満点近くの点数が取れるのですが、知識の応用が必要なテストでは、なかなか良い点数が取れませんでした。





アスペと、漫画と、まゆイヌと-読書
全部読まないと、気がすみません…




ここ最近では、自分にこういった傾向のある事を念頭に置いて、適切に文章の要点を探し出して読むように心がけています(目の前にある情報を全て頭の中に入れていく事は、脳にとって非常にしんどい行為だと思いますので…)。


それでもやっぱり、目の前にある文字を読み飛ばす事に対して抵抗を感じますし、読み飛ばした後には罪悪感や不快感といった、もやもやとした負の感情に囚われてしまいます。


脳の構造上、仕方が無い部分があるのかもしれませんが、今後は自分にとって少しでも快適な読書方法、情報収集方法を見つけていきたい、と思っています。




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