これまでのお話

プロローグその1その2その3その4

 

スズコがカオスの話をリフレイムに聞いてもらっていた

リフレイムの気質スキルがカンスト、完璧になりました。

あとはジャンプや素早さ、持久力を鍛えて達人大会に臨むのみ!

 

と。

虎「オヤジ、オフクロ、いるか?」

 

虎「よう、サダ。元気か」

サダ「うばー」

 

アネモネと新生児の双子を放っておいて、二日に一度は弟を可愛がりにやって来る虎

産後の恨みは一生と言われるけれど、大丈夫なのだろうか。

 

兄の事情を知らないサダは座れるようになったので、いよいよフードをお試し。

 

スズコ「はい、アイスクリームよ、あーんして」

サダ「あーん!あぶぅ!」

 

サダ「ぶうぶう!ぶう!うまうま!」

 

全種類試したところ、結果はこうなりました。

 

オーツ麦系が嫌いで、万人受けするヨーグルトやアイスクリームが好き、それ以外だとパパイヤやマンゴー、アボカドといった熱帯の果物が好きみたいです。

チェストナットリッジで育ってオーツ麦系嫌いはないだろうと思いつつ、南国の果物が好きなら将来はスラニへ移住させようかな。

 

スズコがネクター作りや洗濯に忙しい間、ジョーにフードのお試しやおむつを替えを任せていたら

ジョーが「家族志向」になりました。

サダが生まれてからのジョーは本当に子煩悩なので、受け入れました。

 

そして。

虎「来たぜー」

また来た。

 

スズコ「あら、トラキチも来たの?さっきシゲキチが来たばっかりなのに」

ぶちこ「メ」

 

カオス「兄ちゃん、アネモネ義姉さんと双子ちゃん大丈夫なの?」

虎「アネモネは『行って来れば?』って気持ちよく送り出してくれた。

ほら、お前のおばちゃんが作ってくれたアイスクリームだぞ。冷凍庫にあったから持ってきた

カオス「あの、兄ちゃん。

兄ちゃんの行動、マ○スタとか匿名掲示板のまとめサイトだと『帰った瞬間、嫁と子供たちの荷物が全てなくなっていて、離婚届と弁護士の名刺が置いてあった』ってパターンだよ」

虎「馬鹿言うんじゃねぇよ。アネモネはそんな心の狭い女じゃねえ」

 

と言いつつも

カオス「兄ちゃん、すごい勢いで帰ってったな

サダ「あぶう」

 

カオス「とりあえず兄ちゃんが置いてったアイス食えよ。アネモネ義姉さんのアイス、めちゃくちゃ高いけど、すっげぇうまいんだぜー?」

サダ「きゃっきゃっ」

 

カオス「しかしお前も我の弟なら、我の弟らしい言葉遣いを覚えるべきだな。

まず、自分のことは『我』と言え」

サダ「わえ?」

 

カオス「うむ。さすが我が弟。賢さは天下一品である。

では次に、親から与えられた名ではなく、自分の意志で決めた名を持たねばらなぬ。

どのような名が良いのだ?」

サダ「?」

 

カオス「うーん。

いないいないばあ』が好きで、チェストナットリッジの生まれ育ちなのにオーツ麦が嫌いだから……。

光と闇の二律背反(アンチノミー)』はどうだ」

ジョー「シゲキチ。母ちゃんに怒られる前に早く帰れ」

 

中二病遺伝子が発病しないことを祈ります。

 

次回に続く。

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