これまでのお話
スズコがカオスの話をリフレイムに聞いてもらっていたら
リフレイムの気質スキルがカンスト、完璧になりました。
あとはジャンプや素早さ、持久力を鍛えて達人大会に臨むのみ!
と。
虎「オヤジ、オフクロ、いるか?」
虎「よう、サダ。元気か」
サダ「うばー」
アネモネと新生児の双子を放っておいて、二日に一度は弟を可愛がりにやって来る虎。
産後の恨みは一生と言われるけれど、大丈夫なのだろうか。
兄の事情を知らないサダは座れるようになったので、いよいよフードをお試し。
スズコ「はい、アイスクリームよ、あーんして」
サダ「あーん!あぶぅ!」
サダ「ぶうぶう!ぶう!うまうま!」
全種類試したところ、結果はこうなりました。
オーツ麦系が嫌いで、万人受けするヨーグルトやアイスクリームが好き、それ以外だとパパイヤやマンゴー、アボカドといった熱帯の果物が好きみたいです。
チェストナットリッジで育ってオーツ麦系嫌いはないだろうと思いつつ、南国の果物が好きなら将来はスラニへ移住させようかな。
スズコがネクター作りや洗濯に忙しい間、ジョーにフードのお試しやおむつを替えを任せていたら
ジョーが「家族志向」になりました。
サダが生まれてからのジョーは本当に子煩悩なので、受け入れました。
そして。
虎「来たぜー」
また来た。
スズコ「あら、トラキチも来たの?さっきシゲキチが来たばっかりなのに」
ぶちこ「メ」
カオス「兄ちゃん、アネモネ義姉さんと双子ちゃん大丈夫なの?」
虎「アネモネは『行って来れば?』って気持ちよく送り出してくれた。
ほら、お前のおばちゃんが作ってくれたアイスクリームだぞ。冷凍庫にあったから持ってきた」
カオス「あの、兄ちゃん。
兄ちゃんの行動、マ○スタとか匿名掲示板のまとめサイトだと『帰った瞬間、嫁と子供たちの荷物が全てなくなっていて、離婚届と弁護士の名刺が置いてあった』ってパターンだよ」
虎「馬鹿言うんじゃねぇよ。アネモネはそんな心の狭い女じゃねえ」
と言いつつも
カオス「兄ちゃん、すごい勢いで帰ってったな」
サダ「あぶう」
カオス「とりあえず兄ちゃんが置いてったアイス食えよ。アネモネ義姉さんのアイス、めちゃくちゃ高いけど、すっげぇうまいんだぜー?」
サダ「きゃっきゃっ」
カオス「しかしお前も我の弟なら、我の弟らしい言葉遣いを覚えるべきだな。
まず、自分のことは『我』と言え」
サダ「わえ?」
カオス「うむ。さすが我が弟。賢さは天下一品である。
では次に、親から与えられた名ではなく、自分の意志で決めた名を持たねばらなぬ。
どのような名が良いのだ?」
サダ「?」
カオス「うーん。
『いないいないばあ』が好きで、チェストナットリッジの生まれ育ちなのにオーツ麦が嫌いだから……。
『光と闇の二律背反(アンチノミー)』はどうだ」
ジョー「シゲキチ。母ちゃんに怒られる前に早く帰れ」
中二病遺伝子が発病しないことを祈ります。
次回に続く。
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