これまでのお話

プロローグその1

 

ジョーとスズコが自給自足生活を送っている頃、Newcrestでは。

虎によって「Newcrestお菓子クラブ」なるクラブが結成されました。

パン焼きスキルを上げて、Newcrestをお菓子作りで支配する予定だったのですが、「賃貸住宅の住人がホワイトケーキばっかり作る」バグが影響しているのか、クラブの集会を開くたびにメンバーがホワイトケーキを大量に焼いて放置していくため、あえなくパン焼きスキルアップは断念。

 

アネモネ「屋台の売れ残り食べてもらって、コーヒーやお茶飲んで仲良くなるクラブはどうかなあ」

虎「メンバーにサラサのおフクロさんとオヤジさんを追加しようぜ。

マカヤ財閥を味方につければ商売繁盛間違いなしだ」

アネモネ「私もそう思ってた。虎さんとは本当に気が合うし、アイデアも共有できるから助かるー」

 

虎「なら、いっそ一緒に住んで商売しねぇか?

俺とアネモネが組んでシノギを始めたら、Newcrestどころか世界中でテッペン獲れるぜ」

アネモネ「いいね!

うちにおいでよ。全然使ってない部屋沢山あるから」

虎「ありがてぇ。すぐに家移りさせてもらうから、ちょっと待っててくれ」

 

虎とアネモネは「親友」ですが、愛情ゲージはゼロ。

交際していて愛情ゲージが高い時に「一緒に住みませんか」が出たのは経験しているけれど、「親友」で出たのは初めて見た。

 

虎はすぐにアネモネの家に引っ越していき

カオス「……置いて行かれた……」

ストレンジャービルへ家出した時以来の一人暮らしになったカオス。

 

ランチを作っている暇もなく

お昼ご飯はプロテインバー。

 

(「大草原の小さなシム」を始める直前、プレイヤーのやらかしもあってデータがおかしくなり、自シムと建築を全て新規データに移し、友情や愛情ゲージをMCCCやチートで元に戻したため、高校を早期卒業していたカオスもC評価からやり直しになっています。ごめん)

 

帰宅後はすぐに宿題を済ませて、屋台で販売。

カトリーナ「今日はお菓子が少ないわね?」

カオス「すみません、兄ちゃんが引っ越しちゃって、焼いてる暇がなかったんです。

うわーん!アネモネさんち豪邸なんだから、僕も連れて行って欲しかった!」

 

カオスの苦労を知らない虎は、アネモネとダンスしながらお喋り中。

虎「庭先のバースペース、ほとんど使ってねぇよな?

ジュース醸造機とカップケーキ工場置かせてもらっていいか?」

アネモネ「もちろん!私にもジュース醸造のコツ教えてね」

 

虎「上物を仕込むにゃあ、ここの加減を誤っちゃなんねぇ。背中にチャカを突き付けられているくらいの覚悟で……ん、電話?

なんだオフクロか。どうしたんだ。

あぁん?『子作りを試みよう』とオヤジが言ってる?

すりゃいいじゃねぇか。俺ぁ今忙しいんだ。また今度にしてくれ」

 

「子作りを試みよう」の電話はすべて「やめろ」と答えることにしているのですが、この時だけはうっかり「子作りしなよ!」と回答してしまいました。

 

その結果。

スズコさん、ご懐妊。

 

またしても遊びに来たカオス、仰天。

カオス「母ちゃん、太っただけだよね!?まさか弟か妹が生まれてこないよね!?」

スズコ「いーえ。妊娠してるわよ」

 

スズコ「トラキチやあんたの時に比べてつわりがひどくてねぇ。年齢のせいかしら。

でも来週には生まれてくるから、それまでの我慢。

たっぷり可愛がってやってね」

カオス「……………………

 

ジョー「リフレイム、お前もうれしいだろう?」

リフレイム「ヒヒーン!」

 

虎に置いていかれ、母は妊娠というまさに「カオス」な状態になったカオス。

スズコが「今のお年頃は?」と質問したところ、こんな回答が返ってきました。

カオス「これは世界に聞かせる僕の叫び!

静かにしろって言いつけることはできても、心の中で燃え盛るこの炎(ダーク・フレイム)までは消せないんだから!」

気持ちはわからなくもない。

 

次回に続く。

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