1947年のジャン・コクトーの映画です。







ロミオとジュリエットのような身分違いの悲劇的ラブストーリー。






今作でコクトーの映画を見るのは「オルフェ」、「美女と野獣」に次いで3作目になるわけですが、それぞれの共通点を見つけました。






それは、「夢」と「鏡」。







3作ともこの二つの要素が使われています。





夢が映画の中で重要な役割を果たしているのは何回か説明しましたねアップ







鏡はどうでしょう?







「オルフェ」では死の世界への入り口。



「美女と野獣」では映った人の心が映される鏡。





「双頭の鷲」では女王の部屋にあるマジックミラー。




といったように3作とも鏡が使われています。







でも実は、鏡は役者にとって危険なものなのです[みんな:01]






なぜかというと鏡に映った俳優は、彼自身としても、また役としても、彼の魂の内面より、外見に注意が向いてしまうからです。






演技は潜在意識で演じるもの。






鏡に映った自分を見た時、その潜在意識が妨げられる恐れがあるのです。





特殊メイクをしない限りは、自分じゃない人を演じていても顔は普段の自分ですから、鏡で見たときに自分に戻ってしまうかもしれません。





そう思うと、鏡の演技もとても集中力がいる難しい芝居ですね[みんな:02]








この映画は、あらゆる情熱は死より強いというメッセージ性が込められてると見ました。




昔の映画はこういったテーマを使った話が多い気がします。






恋は死よりも強いと思わされるのは実は、フランス人のボヴァリズムの影響だと言われています。





ボヴァリズムとは、主人公のような空想癖、現実への欲求不満から自己を小説的空想へと逃避させる心情、いわゆる感傷主義(センチメンタリズム)のことです。






なるほどひらめき電球確かにコクトーもフランス人だったわ[みんな:03][みんな:04]





この思考はフランスだけでなくいろんな芸術に影響を与えていますね。






現実味のないところが芸術上で悲劇的美しさが映えるのかもしれません。



愛は偉大なり[みんな:05]

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