0010 ドリー・ミクスチャーに関する古いニュース
なんとドリー・ミクスチャーが再結成していた 。聞いてないよ!しかも去年の話ですって。で、たしか未完成のままになっていたというドキュメンタリー映画の上映なんかもあったらしい。写真にはキャプテン・センシブルとなぜかサラ・クラックネルが混ざって写ってるし!いったいどうなっておるのだ?それにしても、どうしてこんな大ニュースがオレのところへ届かないわけ?なんつって逆切れしているわけである。
ドリー・ミクスチャーについては以前に何度か(ここ とか)触れさせてもらったので、書かない。実はその後、シングル盤をコンプリートしてしまってから、別段情報を収集する必要もなくなってしまって、まあ次になんらかの情報があるとしたら「ついにCD化!」とかそんな類いの話だろう、なんて思っていた。そういう話なら、検索しなくても自ずと届いてくるものだし、なんつって、てっきり油断していた。なので、久しぶりに検索してみたら、時代が変わっていた。なんて思ってしまった。
以前は「ドリー・ミクスチャー」で検索しても、なかなか大した情報はヒットできなかったものである。それこそ一時なんかは「これ知っとるか」が上から2番目にヒットしてしまい、苦笑いしたことがあったものである。ふむ。それが今では、まったくこんなオシャレなページ ができてやがる。さらにはこんなページ までできていて、オマエにいたってはマジで神すぎるぞ。「アー・ユー・マイ・ゴッドか?」なんつってメールを送ってさしあげたい気分である。いい時代になった。おまいら愛してるぞ。
しかしながら、ドリーミクスチャーの音源は今も普通に売ってはいない。代わりといっては何ですけれどもここでは最近再発されたEast VillageのPaulと元ドリー・ミクスチャーのDebseyによるユニット、Birdieのレアトラック集をおすすめしたい。つってもこれ3年前に出てたやつだ。こういうのは普通の値段で買えるうちに買っておこうな。シー・アーチンズのカバーとかも入っているよ。
0009 supreme dicks
二階堂和美さんのライブを初めてみたのは確か2年前の夏で、博多でビル・ウェルズのゲストとしてたまたま見たのだった。名前だけは知っていたのだけど、そのライブを見て私は一発でファンになってしまった。なんだかとっても不思議な歌い方をする人なのだけど、その強い周波数が自分のもの一致するというか、妙にフィットする印象を持った。あちこちに隙があるような気がするのだけれど、それはたぶんきっと完成されたものであって、でもどうしでそうなるの?みたいな謎を残す芸風だった。その謎が大きくなっていくと、いったいそれが何なのかをもっともっと知りたくなる。
で、いろいろ調べてみると、こんなページを見つけた 。なかなか興味深い記事なのですが、とりわけSupreme Dicksなんて名前が出てきたので、私はびっくりした。Supreme Dicksですか。1枚持ってたな。
このアルバムは、たしか2作目のアルバム。当時、いやこれのもうちょっと前か、サンシティ・ガールズとかキャロライナー・レインボーとかトルーマンズ・ウォーターとかシンキングフェラー・ユニオンローカルとか所詮ローファイ、だけど気になるアメリカのインディーズレーベルから細々とリリースされていたようなレコードをなんとなく私は手当たり次第にチェックしていた。でもあまり聞き返すことが無かったそれらのレコードは、ほとんど処分してしまった。このアルバムがなぜ手元に残っているかというと、2曲目だけが妙に好きだったからだ。今聞いてもこの2曲目は好きだな。ほかの曲は正直、いま聴き直しても好みではなかったが、「うまくいえないけど、終わった後の感じ」といわれれば、ああなるほどと思う。
0008 いつだってビューティフル
当時、私は確か中学2年か3年生だった。その日は学校をズル休みして、家でテレビを見ていた。当時、やはり高校1年か2年生だった姉が試験休みだかなんだかで、家にいて同じテレビを見ていた。するとおもむろに「庄野真代の夕食バンザイ」が始まった。
「さて今日のゲストは、シーナ&ロケットでおなじみのシーナさんです」
エ~!マジで?シーナさんだ!
たまたまではあったが、ズル休みしてみるものだと思った。
姉とは音楽の趣味は合わなかったらしく私がルースターズやセルダをかけていると「やめてくれ、ほんとにこういうの大嫌いなんだから」といって、ラジカセを切られてしまってムカついたの何の。でもシーナ&サ・ロケットとRCサクセションはなぜか嫌いではなかったみたいだった。シーナ&サ・ロケットだと「真空パック」や「チャンネルグー」、あとこのアルバムなんかはむしろ好んで聞いていたような覚えがある。でもサンハウスはダメみたいだった。何が基準なのかよくわかんないけど。で、そんな2人して興味津々になってテレビをみていたわけです。
「さて今日のメニューは?」
「ええと今日は、コロッケを作ります。ロックンコロッケ」
ばーん。シーナさん特製「ロックンコロッケ」だ。
「家では毎日料理してますよ」「へえ~、意外なんですね」なんていうテレビ的なやりとりを軽くかわしながら、コロッケの作り方を披露するシーナさん。確かに手作りでうまそうなコロッケだった。しかし姉の見方は少し違ったようだった。
「ロックンっていうかこれ、ふつうのコロッケじゃん」
がーん。そうなのか!!
でもあのコロッケ、絶対に美味しいだろうなと私は思っていた。信じて疑わなかった。
先日、LOADEDレコ発ライブの時、鮎川陽子ちゃんが遊びに来ていた。「これお母さんが作ってくれたの、良かったら食べる?」といって、見るからにきちんと作られたお弁当をみんなに分けてくれた。「うわ、いいのお?おっ、すげー美味しそう!」なんて言いながら、みんなでむしゃむしゃと食べ始めた。私はスペアリブをちょっとだけいただいた。旨かった。しみじみと、マジで美味しかった。
(結論)ロックもお料理も、シンプルが一番だ。
で、その話とはあまり関係ないのですが、このアルバムはシーナさん唯一のソロアルバム。すっごいお洒落なアルバムだ。もしや?と思って今、ライナーをチェックしてみたらエンジニアは飯尾さんじゃないすか。
0007 happymondays
ご覧の通り今年はフジロックには行っていない。そういえば去年もメンツがしょぼいとかなんとかブー垂れつつ、結局行きませんでしたフジロック。しかし、たとえどんなにショボいメンツであったとしても、苗場に行けば十分に楽しいことを私は知っている。でも雨が降ったりすると足場とか大変で、滑ってころんだりするともう悲惨であることも知っている。よっぽど見たいのが無いと行くのをとまどうよなあ、なんつって早2年、根性なしの私だ。こっちは3日間、雨降らなかったけど、苗場はどうだったんだろう?
グリーンステージでは今頃、ハッピー・マンデーズが怒涛の演奏をしているはずだ。やはり最後は、このアルバムみたく10分以上Wrote For Luckをやるのかな?これ、7分くらいからすっごいヤバいトランス状態に入ってるなあ。こういうやつを絶対やって欲しいよね。
ハッピー・マンデーズ、昔の名前で出ていますだなんだろうが上等だ。実際、ヘッドライナーということになっているストロークスが終わるのが9時半くらいで、スペシャルゲスト扱いのマンデーズが出てる時間帯って、ホワイトステージではまだ立派にモグワイがやっている時間だと思うのですが、っていうことはだよ?マンデーズが事実上は今年のトリなわけだよ。日高さんってば、なんだかんだ言ってやることが粋だよなあと思う。
いや実際、私としましても今さらマンデーズなんてどうでも良いといえばどうでも良いのだけど、しかしである。すべてが終わろうとしているあの開放的なグリーンステージで、フラフラになって踊りながら観るマンデーズは神だったかもしれない。なんてパソコンの前で思っている次第。
0006 the Old Grey Whistle Test Vol.3
せっかくなのでこれも。
収録アーティストはさらにぐっと地味になってくる。デビッド・ボウイやハンプル・パイ、フェアポート・コンベンション、リチャード&リンダ・トンプソン、キング・クリムゾンあたりが一般的には見物といえるのかな。ブリンズレイ・シュウォーツやジャム、ジョー・ジャクソンなんかも入っているけれど、個人的なところではやはりオレンジ・ジュースとジーザス&メリーチェーンの2つ。
オレンジ・ジュースは「Rip it Up」を収録。ちょうどアイドル的な売り方をしようとしていた時期らしく、皆さん眩しいほどにさわやかでイイ。メンバーチェンジして一転、これからがんばるぞ!というイケイケのオーラが出まくっている。オリジナルメンバー(というよりもジャームス・カーク!)にこだわるオレでも、さすがにこの姿にはやられた。みんなイキイキしているように見える。エドウィン・コリンズのステップも華麗で洗練されてて、ボノとは違うんだな。
メンバー全員、セカンド・アルバムのジャケットと同じ服装・同じ楽器を使っているのも注目。おそらく同じ日に撮影・収録したと思われる。そして当時を振り返るエドウィン・コリンズが抱えてるギターもまた、きっと同じやつだ。このエドウィンの語り口が、ちょっとしたことなのだけどなんだかとても良い感じなので、ファンの人は見た方が良いと思います。
ジーザス&メリーチェーンの曲は「In a Hole」で、フィーチャリング・ボビー・ギレスピーの生ドラムが見れる貴重な映像。なぜかえらく暗黒なムードではあるが、ハイテンションなハンマービートが泣ける演奏である。
ところでこのDVDで初めてクリス・レアを見たのだけど、この曲(Fire of Spring)すごく好きだ。この人っていわゆるAORっぽい人だと思っていたのだけど、デビューアルバムに入っているというこの曲を聞く限り、もっとコステロとかそれこそジョー・ジャクソンあたりと並べてみたいシンガーソングライターという感じがする。実は早速、ファーストアルバムを探しているところなのですが、これが売ってそうで全然売っていない。GemmあたりだとCDの方は不当なプレミアがついているようで、やはりそれなりに需要があるのかな。
なんて感じで、今ひとつ関心の無かったアーティストでもビジュアル込みで見ると、いろいろと発見があったDVDです。続編が出たらまたチェックしてみたい。
0005 the Old Grey Whistle Test Vol.2
で、その続編がこれ。やはり前回と比べると地味な顔ぶれとはいえ、なかなか興味深いメンツが揃ってます。個人的にはプリファブ・スプラウトあたりが目玉か。
再度、個人的な見所を記すと
・「この当時、メンバーを集めたばかりだったので生演奏をお披露目するにはまだ早かった」と言い訳しているケヴィン・エアーズ。マイク・オールドフィールドとか参加していて、なかなかいなたい演奏なのだけど。
・Whoって実はベスト盤しか持っていないので良くわからないのですが、これ(Reloy)はなんとなく口パクっぽい。しかしキースムーンはそこを逆手にとったように、ドラムセットから上半身をはみ出させて、ありえない猛獣アクションをかましているのが笑える。こんなふうにやられたら、そりゃ周りのメンバーも乗せられるよなあ。
・ロディ・フレイムが「この曲は本当にすばらしい」と紹介するブルース・ジョンストンの「ディズニー・ガール」は、ピアノ一本でややラフに崩して歌っているのが非常に味わい深い。
・パティ・スミス(曲は「Because the Nght」)は78年の映像。そつの無い演奏というかすでに貫禄のパフォーマンスで「円熟」の2文字なのだが、続いて登場する同じ78年収録のスージー&バンシーズは、デビュー当時とあって対照的にヒリヒリしている。そういう時代だったのなあ、と思ったな。
・どうでもいいけどアンダートーンズのベーシストがオレと同じ色のリッケンバッカーを使ってるのを発見。この色の弾いてる人を見たの初めてだ。
・スクイーズ演奏前のギャグが見事なまでに滑っていて、ジュールス・ホーランド本人が20年後になって言い訳しているのがさらにおかしい(笑)。
・「次はトム・ヴァーレイン!5年ぶりに登場よ!」と司会者に紹介されるのだが、なんだ?テレヴィジョン出てたならそっちを見せておくれよ!と思う人は多いに違いない。よねえ。
・アズテック・カメラはやや不完全燃焼な感があるのだが、終盤でさり気にギターテクニックをアピールするロディ萌え。
・プリファブ・スプラウトは個人的に絶頂期と言える。蒼くて青くて、たまらなく痺れる。パディ・マクアルーンのギタープレイは、どこかウエサンを思い出させるなあ。
というわけで、Vol,2は地味と言えば地味。でも好きな人にはたまらん内容になっています。要所要所で出演ミュージシャンが登場して解説するのだが、エドウィン・コリンズとロディ・フレイムが何度か出てきて、視聴者としての思い出を語っているのが興味深い。特典映像でニック・ロウが思わぬパクリネタを暴露しているのも面白い。気になる人はチェックしてみれ。
0004 the Old Grey Whistle Test
イギリスBBC製作の音楽番組で、これは放映開始から30周年記念として発売されたものだそう(番組自体は87年で終了した模様)。時々口パクの人もいたようですが、基本的には生演奏で収録されているのが良い。特典映像としてジョン・レノンやミック・ジャガーなど豪華なインタビュー映像も収録されています。この後「2」「3」と続編がすでにリリースされているのだが、今作は特に「1」と記されてはおらず、元々シリーズ化するつもりでは無かったと思われる。なわけでシリーズ中、これがもっとも豪華なラインナップといえるんじゃないかな。詳細は画像のリンク先をご覧ください。なかなか凄いです。
個人的な見所を記すと、
・ロキシー・ミュージックにブライアン・イーノがいておもしろい。
・キャプテン・ビーフハートが動いてるの初めて見た。
・XTCって昔はこんなんだったのか。
・ティナ・ウェイマス、ムスタングベースのピッチが危うい。萌え。
・リコがフィーチャーのスペシャルズ、みんなすっごいお洒落だあ。
・ダムドって、なかなかお茶目だなあ。ドラムセット壊しすぎ。
・ボノ、ダンスがめちゃめちゃダサい。
・マイケル・スタイプがロン毛だ(笑)。
などなど、いろいろ突っ込みを入れながら楽しめるDVDです。
どちらかといえば保守的な音楽番組だったようで、例えばロキシー・ミュージック出演の際は製作サイドでも葛藤があったとか、細かいエピソードが興味深い。「なんか今、ヤバイのがテレビに出てるぞ」みたいな当時のお茶の間の空気が今でも感じられて、私にとってのロック感というのも、元々はそういうものだったなあと思い出す。
0003 Down by the Jetty
なんか最近こういうの多いですねえ。レガシーエディションとかなんとか。で問題のこれ、「DISC2」にはなんとステレオバージョンが入っている。いらねー、なんて最初は思ってしまったが、でもやっぱりちょっと聴いてみてえ。買ってみた。
まずmonoから聴いてみる。いまいち違いがわからない。というか、いわゆるリマスター感が微妙な気がする。
私が大胆に推測するにこれ、monoをリマスターしてみて初めて「うーん、この音じゃあんまり意味がないなあ。いっそこれ、ステレオでやっちゃおうか。コレクターエディションとかいって2枚組で出しちゃおうか」なんつって思いついちゃったんではないだろうか。
ステレオ盤の方は確かに音がグレードアップしている感じがある。ウィルコ・ジョンソンのマシンガン・ギターが左側からザクザクとダイナミックに聞こえてくる。個々のパートが緊張感を伴って丁重に響いてくる感じがする。個人的にはモノラルのレコードって私は好きで、60年代のレコードとかだと音の塊がガーッとぶつかってくるようなところが逆にダイナミックに感じたりするのだが、Dr.Feelgoodのアンサンブルというのは、改めて聴くと音に隙間があって、どちらかというとクールな感触があるのだ。間が非常に効いているのだ。なのでこのサウンドはむしろステレオ向きだったのかもしれない、なんて思った。実に意外な発見である。
でもこのアルバムは、徹底したバンドスタイルであったりとか、アートワークなんかも込みで、どこかコンセプチャルなところがセンセーショナルだったわけで、それはそれで良かったのだ。
0002 the Sweetest Girl
ぽぼ毎月、渋谷の青い部屋 で鳥井賀句氏プロデュースのもと、第4土曜日に行われているイベント「ブルーベルベットナイト」でDJをさせてもらっている。毎回、気分気まま・好き勝手ではあるけれど、微妙にその日の出演バンドのカラーや、その時々の時事ネタに絡めたりしながら選曲している。かれこれもう5年くらい、ずうっとやらせてもらっているけれど、なんだかんだ言って、自分の好きな曲を大音量でかけられるのはとても幸せなことだと思う。これだけやっていて、苦に感じたことが無い。
見ず知らずのお客さんや、その日の出演バンドのメンバーだったりが何かしら「今かかってるの何?」なんて私に聞いてくる事がある。それが楽しい。みんな音楽が好きで来ているのだと実感する。そして、なかなか趣味が良い人はいるものだ。なんて言ってみたい。
ある日、例によって人知れず好き勝手に曲を廻していると、突然私に握手を求めてきた人がいた。「オレこの曲、最高に大好きなんですよ。いやほんと今日は来て良かった。どうもありがとう。握手してください」なんて言われた。ちょっとびっくりではあったが、うれしかった。なかなか奇特な人がいるものだ。
その曲がこのアルバムに入っている「スウィーテスト・ガール」です。ロバート・ワイアットがピアノで参加している。何度も聴けば聴くほど、とっても不思議な曲だと思う。









