松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。 -20ページ目

0731 西友のBGM

Everything and More: Box Set/Dolly Mixture
¥5,248
Amazon.co.jp


最近、近所の西友でよく買い物をするんですけど、毎度ながら店内のBGMがなんだか独特なのであります。今だとウッドビーグッズとか「ワイルドサイドを歩け」のボサッっぽいカバーとか、たぶん60分くらいのオリジナル選曲のCD?が繰り返しかかっている。あれだろカフェアプレミディだろ?と最初は思っていたのだけど、どうもそうではないみたいで、先月なんてドリーミクスチャーの「Let's Cook!」なんてのまでかかってたんですけどさあ、その12インチ盤よお、オレどんだけ探して買ったのか知ってんのかよーつって思ったりもするわけである。いやまあそれはどうでもいいんですけども。要するにこういうのは選曲担当者の感覚ひとつの話だとは思うのだが、少々大袈裟にいうならば、ごくごく趣味的に狭いジャンルの音楽が西友というメインストリームなメディアを介して消費されていると捉えることも出来るわけです。でもそれこそスーパーなんてのはさあ、元々はこうポール・モーリアみたいなのがかかってこそ西友だったわけでしょう。思うのだが、音楽なんて多くの人にとっては実はどうでもいいものだったりするじゃないですか。でもその一方で、いやいやどうでもよくなんかないぜ冗談じゃないぜという人もいるわけで、そういう私みたいなのが好んで聴いているような音楽は例えばそれは元々はポストパンクといって、そもそもはパンクに対するカウンターとしてのネオアコとかなんとかで、要するにそこらのロックよりも全然パンクなんだぜみたいなものだったりするわけじゃないですか。それらのスムーズな一面だけをうまく切り取って、いうならばスタイリッシュなツールとして西友に居座っていることがですね、なんだかこそばゆいわけです。例えば「ピロウズ&プレイヤーズ」にしたって全部が全部エブリシング・バット・ザ・ガールなわけではなくて、トーマス・リーアみたいな変なやつだって入ってたわけじゃないですか。小洒落た雑貨屋みたいなところではそういうのもガンガン混ざっててもアリだと思うんです。しかし西友だとそうはいかねえ。だから耳障りの良いところだけきれいに掬い取ってる。まあわからないでもないんだけど、それはいまいちロックじゃねえなあという話ですよ。最低限その辺のバランスは保っていただきたいものです。突き詰めるとサブカルはサブカルらしく筋を通せということになっちゃうのかな。いや、それはちょっとつまらん結論だな。ヴィレヴァンもイオンに入っちゃいかんだろとかいうと、それもちょっと違う話です。なんかもやもやするなあ。まさにゼアズ・サムシング・オン・マイ・マインドって感じだなあ。オレも言ってること完全におっさんだよなあ。今日はもう寝ます。

0730 4 to 3

4 To 3/小川美潮

チャクラとかきちんと聴いた事が無かったし、決してこの人のファンというわけではなかったのだけどこのアルバムはなぜか買っていて、気に入ってよく聴いてた。「グルーブ・チューブ」のセッソマットのコーラスを聴いて「この声は小川美潮だ!」と思ったくらいだから、私はほぼリアルタイムでこれを聴いていたはず。でもどうしてオレがこのアルバムを買ったのかは、まったく思い出せないんだな。まあそれはいいとして、久しぶりに聴いてみて、これは何気にいいアルバムだと改めて思った。90年以降になると「名盤」なんて大それた事を声を大にしていうのがはばかられるわけですが、これなんかはまさに名盤というか、素敵なアルバムだと思います。

0729 白いパラソル

ニカセトラ/二階堂和美

時々私は中古番屋で歌謡曲の7インチ盤を物色する。なんちゃってとかでなく、あくまでガチで好きだった曲をドーナツ盤で購入する。いや、それはうそだ。なんてったってドーナツ盤は手軽で無責任な距離感で接することができるのが良い。LPだとなんとなく心中する決心で購入するものね。くだらない。でもほんとは好きなんだ。好きだからわざわざ買うのである。


で、松田聖子の「白いパラソル」はその中でも最高峰である。この曲はサラ・レーベルあたりのいわゆるインディ・ポップとかが好きな人だったらど真ん中であろう、チンコがキュンキュンとバーストする系の腐れネオアコ・チューンなのだが、聞くところによるとカジヒデキが先日のライブでこの曲をカバーしてたらしい。大納得だ。二階堂和美さんがカバーしてたのはちょっと意外だったんだけども。

0728 moonraker

ムーンレイカー (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]/ロジャー・ムーア,ミシェル・ロンズデール,ロイス・チャイルズ

先日、ジョン・バリーが亡なくなったそうです。ジョン・バリーといえば007。007といえば私は「ムーンレイカー」がアホくさくて好きだった。シチュエーションがやたらでかいわりに話が小さったり、セットとかもお金がかかってるわりに突っ込みどころ満載だったりで見所多し。シャーリー・バッシーが歌う主題歌はジョン・バリーの作曲で、これが珍しくほとんどヒットしなかったと記憶するのだが、ラー・バンド「クラウズ・アクロス・ザ・ムーン」にも通じる宇宙っぽいコード進行がなかなかファンタスティックでよろしかった。youtube 。80年代の幕開けは、未来がまだまだ眩しく思えたものでした。

0727 無敵家

ラーメン屋の行列を横目にまぼろしの味を求めて歩く/勝見 洋一

池袋に無敵家というラーメン屋があって、いつも行列が出来ている。おそらく20分かそれ以上は待つことになるだろうなというくらいの。私が見たところ、少なくともここ5年以上は常にそんな状態である。

思えば無敵家は元々行列なんてできるお店ではなかった。私がよく行ってたのは12年前位の事で、その頃は池袋の有名ラーメン店というと「光麺」や「えるびす」あたりがブイブイいわしていたと記憶する。でもさ、あそこで並ぶくらいだったら無敵家に行った方が良いよなんつって私は推していたものだ。しかしやがて「光麺」「えるびす」
人気が落ち着いてくると、無敵家の方に行列が出来るようになってきた。そうなると私は無敵家には行かなくなってしまった。いやその後の無敵家を否定するつもりはなく、単にラーメンで並ぶかよ、というだけの話なのです。


で、ちょっと前に新宿のレッドクロスというライブハウスに行く途中に、無敵家の新宿店というのがあるのを見つけた。そこは全然、混んでいなかったのだ。なので先日、近くに用があったので初めて入ってみたんですが、夜のわりといい時間だったにもかかわらず客はオレを入れて3人だけだった。きっと場所が良くないのかな。花園神社の近くなので、確かに新宿駅からだとちょっと歩く。

久しぶりに食べたげんこつめんは、ちゃんと無敵家の味だった。にんにくの容器は空だったけど、言えばきっと出してくれることと思う。なので無敵家は、池袋じゃなく新宿店に行くと良いですよ。おお、我ながらすげえ親切なアドバイス。場所は各自で調べてくれ。グッドラックだ。

0726 ジョアン・ジルベルトのセカンドアルバム

愛と微笑みと花/ジョアン・ジルベルト

なんか予感めいたものを感じたので久しぶりにタワーレコードのブラジリアンのコーナーを覗いてみたら、まるで何かの罠にかかっていたのをチェックするような感じでジョアン・ジルベルトのセカンドアルバムが復刻されていた。例によって怪しいエル・レーベルからのリリース。今回は冷静に国内盤を待つことにしたので、未聴なんですけども。


しかしこのシリーズね、前にここ にも書いたのだけども、ジョアンが果たしてこのリリースを良しとしているのかはいまだもって非常に怪しい。実際これ、すぐに回収されるんじゃないの?と私は思っていたのです。


でね、特に情報があったわけではないのだけど、一応チェックしてみたんです。するとやっぱり、あのファーストはアマゾンだと今現在マーケットプレイスのみの販売になっていて、一部の店舗では既にプレミア価格で販売しているのだ。さらに調べると国内盤の方は明確に生産中止になっている模様である。一時的な現象かもしれないけれど、今のところこれは廃盤に近い状況であるということができる。


いや実際、あのCDの音質についてはどうもね、私には正直よくわからなかったです。良くなってるのかもしれないけと、なんかあんまし良くなってないんじゃないのとも思っている。実際のところ、ほんとにわからない。

でね、そういえば!なんて思い出したのです。
ハービー・マンとのコンピ を私はアナログ盤で持っていたことを。ジャケットがコーティングされていて、盤がぶ厚いやつで、多分オリジナル盤だ。そうそう、確かロンドンで、ジャズをメインに扱ってるような中古屋に行った時にたまたまそれが店内でかかっていて、その音がなんだか全然違って聴こえたのだった。私が持ってるCD「ジョアン・ジルベルトの伝説」のものとは全然音の響き方が違って聞こえてきたのだ、そうそう。それで今すぐこれをくれといって買ったのだった。確か18£くらいしたと思う。

で思ったんですけど、こういう音っていうのはやっぱりCDだと、どうがんばってもこうなふうになっちゃうんじゃないですかね。つまりこれは単純に、CDでは再現しにくい音なんじゃないか、と思ったのです。なんとなく。いや、そんな音の違いなんて素人ではまったくわからないレベルなのかもしれないけど、でもあのアナログ盤と針が擦れることで生じる音というのは、誰にでもわかりやすいものがあるじゃないですか。


でね、そっちの音の方が要するに、極めてジョアン・ジルベルト的ということなんじゃないかと思ったんです。どうもジョアンが主張しているのはそういうことなんじゃないだろうか。いや実際はわからんぜ、わかんないんだけど、なんとなくそんな事を思った。


というのはやはり、あのコンサートを観にいったことが自分的には大きい。観たのはたった1度だけだけど、あれを見たらなんとなく確信できる。そのくらいあのコンサートは自分にとって大きかったです。

0725 News

灰色プリン/LOU’S PALE HORSE

先日、Louが来日するにあたり、池袋の某豊田屋にてLou's Pale Horseのミーティングが敢行された。久しぶりに集結したメンバー(約1年半ぶりか?)に加え、2名のギャラリーを従えたその飲み会は(飲み会かよ)約4時間の長丁場に及んだのだが、あまりに濃い内容&酒量ゆえ、詳細をあまり覚えていないのである。もういい、もういいわよ私なんか。あの後、無事皆さんが家に帰れたかすら知る由も無く、どうしたことか今手元にあるマカロンが異常に美味すぎるわけで、まったくごちそうさまという話なのである。

で本日、急遽リハに入るような話も出たような気がするのだが、おそらく何かの記憶違いであろうとの判断から、今こうして自宅にいる私である。今お伝えできる確かなことは、おそらくLou's Pale Horseは都内でこの年内に1度はライブをやる機会があるだろうということである。現時点で詳細は全く未定だが、その時は皆さん心して集まっていただきたい。それはむしろお願いなのである。淳子のお願い。若いやつはこのギャグわかんねえだろなあ。

0724 お知らせ

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー (ムックセレクト)/アレン・カー

いやほんとつまんないお知らせなのでアレですが、このたびわたくし煙草をやめました。


直接のきっかけはやはり値上げでした。今までも煙草は何度も何度も値上げしてきましたが、それでも私は禁煙を実践しようなんて考えた事は一度もありませんでした。しかし今回の値上げはいくらなんでもやりすぎでした。さすがの私も目が覚めたわけです。


で値上げ前に4カートンを買って、それで最後にしようと決めました。1本1本、これで終わりと思いながら吸いました。先月の15日あたりで800本を全て吸いきり、それ以来新しい煙草は買ってないということで具体的に禁煙といえる生活が始まりました。


切らした次の日はちょっと、いやそれなりに我慢が働きました。しかしなんとかその日を乗り切ると、何かが切り替わったように平気になっていきました。昨日も我慢したじゃないかと変に自信がついて来るのです。今もわりと楽に我慢できている。やり続けていたことをやらなくて良くなってるわけだから、実際に楽な話ではあると感じました。浅はかな増税政策に抗議するという裏モチベーションも働いて、意地でも買うもんかという思いがうまく禁煙に結びついているような気もします。要するに民主党ファッキングです。


そんなある日、この大晦日のことだったんですが、久しぶりに引っ張り出して着たジャケットの内ポケットに、6本ほど残った煙草の箱が入っていました。それで私は大いに動揺しました。2週間弱とはいえ、私の体は既に煙草を我慢できるようになっています。なのでこれ、捨てようかと考えました。しかしです。いやいやいや、何も捨てることないじゃないかと思い直しました。それこそMOTTAINAIじゃないですか。大事なことは値上げした煙草を買わないということ、そもそもはそこが原点だったはずです。


なので結局それは捨てないで吸うことにしました。久しぶりに吸い込んだ6本の煙草は若干湿気てましたが美味かった。そして、これで本当に終わりなのだと思うことにしました。


幸い私の場合はセラピーもニコチン・パッチも不要でした。今ならばひとつ偉そうなことが言えます。禁煙で大事なことは、とにかく煙草を買わないことと、煙草の存在を頭から消すことです。思い出すとまだ吸いたくなります。でも買わない限り大丈夫、意外と簡単な話です。


そして今日のこのニュース にはちょっと笑いました。ああ、やっぱりね。値上げはオレ的にはわりといい機会だったんじゃないかなと今は思います。

0723 Albums of the Year(10)

オール・カインズ・オブ・ピープル~ラヴ・バート・バカラック~プロデュースド・バイ・ジム・オルーク/ジム・オルーク

このアルバムに関するなんかのインタビューで読んだのだけども、日本人が歌で発音する英語は、ある程度は発音が達者であっても意味する言葉の発し方・届き方が全然違ってくるみたいなことをジム・オルークが言っていて、それをこんなふうに音数を抑えたアレンジのカバーでわざとやるというのがすげえ興味深いバカラック解釈だなと思った。そういう意味ではこのアルバムの歌のニュアンスを私は(あるいは多くの日本人は)理解できていないかもしれないわけだけれども、「オール.・カインズ・オブ・ピープル」ってタイトルを含めて面白いコンセプトだなあと思った。小難しいことを考え始めたらかなり深いとこまでたどり着いてしまいそうな音楽ではあるんだけど、単純に楽曲のポピュラリティだけでも十分に楽しめるところがこの人の凄いところだと改めて思います。


というわけで以上10枚、こうして振り返るとなんだかわかったようなわからないような印象が残る2010年ではありましたが、今年もよろしくお願いします。

0722 Albums of the Year(9)

ヴォリューム・トゥ/シー&ヒム

ゾーイ・ディシャネルのヴォーカルスタイルは決して私の好みではないんですけど、これは女性ソングライターものとしては久しぶりに大当たりのアルバムだったかな。なんていうか、もう何年も会ってないような友達んちにこのCDを持って遊びに行きたいみたいなアルバム。カバーの選曲とかも適度にマニアックで、キメキメではないんだけど、ところどころがいちいち洗練されてる感じがあります。映画「(500)日のサマー」が好きな人は絶対聴いた方が良いアルバムではないかと思います。私はあっちはあんまり好きではなかったんだけど、逆はアリかと。しかしこの人、ほんとに歌うように喋る人なんだな。