嬉しい報告:絨毛膜羊膜炎を乗り越え出産 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

2019.7.26「Q&A2269 妊娠中に気になること」、2021.6.5「Q&A2951 妊娠18週感染+出血性流産」、2021.12.22「Q&A3151 絨毛膜羊膜炎の原因は?」、2022.9.5「Q&A3410 毛玉取りの影響は?」、2023.2.17「Q&A3575 妊娠中のお腹への衝撃について」で回答いただきました。何度も質問に答えていただき、その度に松林先生には救われました。本当にありがとうございました。おかげさまで40週6日、3136グラムの元気な女の子を出産しました!

今回も初期から出血があり小さいですが血腫もあったので、とにかく不安な妊娠期間でした。トイレに行く度に出血をチェックしたり、お腹のハリや胎動にも神経質になってしまい、早産の兆候がないかずっと心配で、正産期に入るまですごく長く感じました。特に前回流産した18週前後は、1日1日が長く精神的にもきつかったです。

松林先生に「1度絨毛膜羊膜炎になるとなかなか挽回できない、予防策が重要」とアドバイスいただいたのでこちらのブログで勉強した事や、自分なりに調べて実行した事を、同じ思いをしている方に共有出来ればと思います。

●移植前にした検査
不育症の検査
BCE検査
細菌性腟症の検査
子宮内フローラチェック
ウレアプラズマ、マイコプラズマ検査
クラミジア、梅毒など一般的な性病検査
●移植前から服用していた薬やサプリメント等
ビオスリー
リプロBASIC
ビタミンD
シナール
ラクトフェリン
フェルムカプセル
●妊娠中(不妊治療で使用するお薬は除く)上記に加えて
チラージン
ウトロゲスタン膣剤(16週から34週まで黄体ホルモン治療)
●定期的にお願いしていた検査
BVスコアの検査で腟内細菌のチェック(Nugentスコアの検査が出来る産院がなかった為)
子宮頚管の測定
※エラスターゼ検査は主治医の意向でしていませんでした。
ヨーグルトも毎日食べて、ヤクルトは時々飲んでいました。

前回の絨毛膜羊膜炎の原因菌は不明のままでしたが、細菌性腟症の検査をしても何も出てこない、ウレア、マイコプラズマ陰性、しかも子宮内フローラはラクトバチルス99.9%だったので、腟内はいい状態だと思っていたら、リプロのBCE検査でまさかの3回陽性、4回目でやっと陰性となったので、やはり何かしらの菌が悪さをしていたんだと思います。個人的に、今回無事出産出来たのは、BCE検査で陰性になるまでしっかりと除菌し、その後もラクトフェリン、ビオスリー等で腟内を良い状態で保てた事が何よりも良かったのではないかと思っています。流早産予防として16週から黄体ホルモン膣座薬を使用していましたが、必須ではないと感じました。

不妊治療中、妊娠中は疑問や心配事がつきません。ネットで検索しても正しい情報が得られるわけではなく、余計に不安になる事もしばしばです。基本的には主治医に質問するスタンスですが、それでも解決しない時「ここのブログに松林先生が居て下さる」というだけでとても心強く安心できました。同じように感じている方はたくさんいらっしゃると思います。多忙な中ブログを更新し続ける先生には、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。先生とリプロダクションクリニックの皆様のおかげで私の夢が叶いました。2人の可愛い娘を授かる事ができ、幸せいっぱいの日々を過ごしています。本当にありがとうございました。

 

コメント:私のアドバイスを励みに赤ちゃんを授かることができ、本当に嬉しくなりますね。ネットにはニセ情報が満載なので、正しい情報発信をこれからも続けていきたいと思います。