最近読んでよかった本 その116 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

最近読んでよかった4冊を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

私のブログでは月2回本の紹介をしています。

何故本を紹介しているかについては、2016.9.29「「最近読んでよかった本」の新たな効能?「ニュートラルな気持ち」へ!」をご覧ください。

 

 

「死香探偵 生死の狭間で愛は香る」喜多喜久

特殊清掃のアルバイトを続けるうちに、「死臭」を食べ物の匂い「死香」として認識するようになった「桜庭潤平」。その能力に目をつけた大学の准教授「風間由人」。風間のサポートをしながら、数々の難事件を解決に導く死香探偵シリーズ第4編。ホームレス狩り、幼女誘拐事件、不審な郵便物。潤平と同じ能力をもつライバルの今後は如何に?

 

死香探偵シリーズは下記です。

①「死香探偵:尊き死たちは気高く香る」2018.4.26「最近読んでよかった本 その43

②「死香探偵:連なる死たちは狂おしく香る」2019.3.22「最近読んでよかった本 その65

③「死香探偵:哀しき死たちは儚く香る」2020.6.22「最近読んでよかった本 その95

④「死香探偵:生死の狭間で愛は香る」本編

 

 

「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー」友井羊

「スープ屋しずく」のシェフ「麻野」が作るスープをいただくと、お腹も心も温まります。さらに、不思議な謎も麻野にかかれば、あっという間に解決。コロナ時代を反映した短編作品4話をお楽しみください。

 

スープ屋しずくシリーズは下記です。

①「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」:2018.1.18「最近読んで良かった本 その39」でご紹介

②「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ」

③「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 想いを伝えるシチュー」:2017.12.23「最近読んで良かった本 その37」でご紹介

④「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん まだ見ぬ場所のブイヤベース」:2018.12.22「最近読んでよかった本 その59」でご紹介

⑤「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 子ども食堂と家族のおみそ汁」

⑥「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー」本編

 

 

「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件」七尾与史

双子ばかりを狙った猟奇殺人事件が発生。手がかりもなく難航するかと思われたその事件を、スムーズに解決に導いた「黒井マヤ」。所属する三係の慰安旅行先に、なんの変哲もない東京のはずれの田舎町「城華町」を強く提案する。「城華町」は、マヤの父である警察庁次長「黒井篤郎」が、かつて難事件に遭遇した町だった。そしてマヤたちが訪れるや、若い女性の撲殺死体が次々と発見されるのであった。34年を隔てた父と娘の世代の事件の根底にあるものは果たして何なのか?七尾与史さんの作品は、残虐なお話もコミカルにまとめてしまうのですが、この作品は残虐さを残してしっかり推理させる正統派の推理小説です。

 

ドS刑事シリーズは下記です。

①「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」2018.3.6「最近読んで良かった本 その41

②「ドS刑事:赤に交われば赤くなる殺人事件」2018.11.6「最近読んでよかった本 その56

③「ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件」2020.1.6「最近読んでよかった本 その84

④「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件」本編

 

 

「マリアビートル」伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ2作目の本書は、1作目の「グラスホッパー」の続編。東京発盛岡行きの東北新幹線「はやて」の車内に数名の殺し屋が集結する。幼い息子の仇討ちを企てるアル中の元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子(おうじ)」。闇社会の大物から密命を受けた腕利きの二人組「蜜柑(みかん)」と「檸檬(レモン)」。とにかく運が悪く気弱な殺し屋「天道虫(てんとうむし)」。当然のことながら、殺し屋はそれぞれの任務(思惑)を持っており、その任務を遂行しようとする。疾走する東北新幹線の車内で狙う者と狙われる者が交錯し、息をもつかさぬ展開に600ページ一気読み必至です。メチャメチャ面白いです。なお、日本ではなく、ブラッド・ピット主演で映画化されることが発表されました(Bullet Train=弾丸列車)。

 

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズは下記です。

①「グラスホッパー」2021.1.6「最近読んでよかった本 その108

②「マリアビートル」本編

③「AX」