Q&A2921 最後の移植に備えて | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 最後の移植になるため、ご意見を伺いたくメールいたしました。
 

胚盤胞で妊娠、出産に至り、第二子を目指しています。

出産後の移植で妊娠するも死産となり、死産後の胚盤胞移植は3回全て陰性。残り初期胚がふたつとなりました。

①必勝パターンが変わることはあるのでしょうか(胚盤胞で妊娠したなら、胚盤胞移植を目指すべきか)。
②胚盤胞移植で陰性続き、43歳、帝王切開歴あり、残り初期胚ふたつの場合、ひとつ移植が良いでしょうか。ふたつ移植が良いでしょうか。

A医院:胚盤胞と桑実胚で妊娠→いずれも流産
B医院:胚盤胞(全てPGT-A実施)は39歳で採卵不育症検査をして対策ありで臨んでいます
1回目 40歳胚盤胞移植(5AA)→陰性原因:着床の窓対策なし)
2回目 40歳胚盤胞移植(3AB)→陽性→出産(帝王切開)着床の窓−0.5想定でグレードに合わせ調整±0
3回目 41歳胚盤胞移植(4AA)→陽性→死産窓−0.5で調整
4回目 42歳胚盤胞移植(3AB)→陰性窓±0融解後のグレード1原因:慢性子宮内膜炎陽性+α)
5回目 42歳胚盤胞移植(4BA)→陰性窓−0.5で調整融解後のグレード2〜3?着床の窓検査で「−1」と判明
6回目 43歳胚盤胞移植(5BA)→陰性窓対策−1、融解後のグレード3

 

A 

①理由はわかりませんが、出産や流産を転機に必勝パターンが変わることがあります
②初期胚2個を着床の窓「-1.0」で移植をお勧めいたします。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。